暑い日がまだまだ続く中、手軽にひんやり効果が得られると評判になっているのがハッカ油。たった数滴を水に混ぜて使うだけで、涼しさはもちろん、制汗や消臭、果ては節電にも役立つというハッカ油とは、どんなものなのでしょうか!?
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葉っぱに含まれるメントールの効力
ハッカはミントの一種で、ニホンハッカという在来種。実は西洋のミントよりもメントールの量が非常に多いのが特徴です。そのニホンハッカから抽出したハッカ油が、猛暑の続く夏のマストアイテムとして注目を浴びています。使い方によっては涼感を通り越して痛さすら感じるというハッカ油の注意点と、正しい使い方を紹介します。
ハッカ油の原液使用には要注意!
ハッカ油はドラッグストアやネットショップなどで20ml入りのものが500円~1,000円ほどで購入できます。天然のオイルといっても成分はとても刺激が強いので、1滴1滴慎重に扱うことが必要です。初めての人はスポイトを一緒に買うといいでしょう。
- 原液を流し込まない!
原液を直接肌につけると肌あれを起こします。また、お風呂に入れたり希釈スプレーを作ったりする場合も、必ずスポイトを使いましょう。目分量での使用は、いきなり大量に入ることがあるので避けること。 - 目の周りに使わない!
ハッカ油のついた手で目をこすったりしないこと。スプレーで使う場合にも要注意です。誤って目に入った時はすぐに水洗いをして、必要なら病院へ行きましょう。 - 持ち歩き用は小さなボトルで!
ハッカの成分は強いので、希釈用スプレーを作る時も劣化の可能性のあるポリスチレン(PS)は使わず、ポリプロピレン(PP)やポリエチレン(PE)、ガラス製のものを選びましょう。また、1週間ほどで使い切れるミニサイズのほうが安心です。 - 水分補給は怠らない!
ハッカ油による涼感は、皮膚の表面の細胞が脳に涼しいと勘違いさせているせいで起こるもの。実際に体温は下がっていません。水分はしっかりとって熱中症に注意しましょう。
涼しい顔で夏をすごすハッカ油の正しい使い方
たった数滴で驚くほどの爽快感を得られるハッカ油。知っている人がトクをする、暑さをしのぐ方法を紹介します。
外出時やお風呂上りなどの制汗スプレーに
用意するもの
- 精製水……50ml
- ハッカ油……5滴
- スプレー容器、スポイト
スプレー容器に精製水50mlにハッカ油をスポイトで5滴入れます。使う時によく振ってスプレーします。肌にスプレーする以外にも洋服や、帽子の額にあたる部分に吹きつけると頭部がスーッとして汗で蒸れることも防げます。洋服に使うと消臭効果も発揮します。
また、ガーゼなどにまんべんなくスプレーして扇風機のカバーにつけると、部屋にミントの香りが広がり、風もいっそうクールに。扇風機の羽自体にスプレーしてからスイッチを入れてもいいでしょう。その際は風を目に当てないよう気をつけて。
リラックスタイムや就寝前にアロマスプレーに
用意するもの
- 無水エタノール……10ml
- ハッカ油……20ml
- 精製水……90ml
- スプレー容器、スポイト
無水エタノールとハッカ油をよく混ぜ合わせて容器に入れます。精製水を加えてよく振ってからスプレーします。ベッド周りに拭きつけると気持ちが落ち着いて、安眠できます。
湯上り後も涼しい入浴タイムに
用意するもの
- ハッカ油……1~3滴
入浴時、お風呂の中にハッカ油を2,3滴入れます。油分が浮いてしまうので、湯船につかる時にはお湯をよく混ぜてから入りましょう。上がった後の体がスースーして、冷房もいらないくらいの爽快感が得られます。また、シャンプーやボディシャンプーに1滴混ぜて使うと、汚れとともに皮脂も落としてくれるので一石二鳥の効果が。
シャワー派なら洗面器に張ったお湯に2滴ほどハッカ油を垂らしてよく混ぜ、かけ湯にしたり、浸して絞ったタオルで体を拭いたりしてから出ると涼しいお風呂上りになります。
ここで紹介したハッカ油の量はあくまでも目安です。爽快感が足りないな、と思ったら1滴ずつ増やしていって調整を。一気に大量に使うと凍えてしまうほどの効果があるのでやめましょう。
ハッカ油を試してみたら暑さ対策はもちろん、エアコンを使わずに済んで節電対策になったという声も聞きます。上手に使って、まだ続く残暑を涼しい顔で乗り切りましょう。
文/Masuda Yuka