1年中スーパーに出回り、お財布にもやさしい野菜といえばもやし。実はもやしには、リラックス効果のある栄養素が含まれています。ダイエット中や生理前は、どうしてもイライラしてドカ食いしてしまう...なんてことも、もやしを上手に取り入れることで防げるかもしれません。イライラ解消の救世主、もやしのパワーについてご紹介しましょう。
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PMS(月経前症候群)のイライラに大豆もやしがオススメ!
もやしは豆類を人工的に発芽させ、その伸びてきた新芽を食べる野菜です。ひとくちに「もやし」といっても、原料となる豆によって3種類ほどに分けられます。なかでも、ダイエットに役立つのが、大豆を発芽させた大豆もやし。豆部分が大きく、加熱しても歯ごたえが損なわれないのが特徴です。チゲ鍋やナムルなどの韓国料理でおなじみですね。
大豆もやしには、γ―アミノ酪酸(GABA=ギャバ)が含まれています。GABAには精神を安定させ、リラックスをもたらす効果が。大豆にはあまり含まれていませんが、発芽させることで一気にその含有量が増加します。
女性の場合、生理前はPMS(月経前症候群)の影響で食欲が増進してしまうこともあります。しかしそこで大豆もやしを食べれば、GABAによるリラックス作用に加え、大豆由来のイソフラボンが女性ホルモンのバランスを整えるため、月経前の不調を和らげる効果が期待できます。
1食だけ主食を大豆モヤシに置き換えてカロリーカット
大豆もやしには、肥満予防効果が期待できる大豆たんぱく質やガンコな便秘の解消に役立つ食物繊維、血液中のコレステロールや中性脂肪を排除し、消化器官からの脂肪の吸収を抑える大豆サポニンも含まれています。また、脂質の代謝を促進させる大豆レシチンや、美肌づくりに欠かせない栄養素ビタミンCもタップリ。さらに注目すべきは、糖質がゼロという点。話題の低糖質ダイエットに挑戦中の方も、安心して食べられる食材なのです。
そこで、朝昼晩、好きなタイミングの主食を1食だけ大豆もやしに置き換えてみましょう。ご飯1膳(白米140g)のエネルギー量は235kcalですが、同量の大豆モヤシのエネルギー量は52kcal。大豆もやしに置き換えることで、1食180kcal程度のエネルギー量をカットできます。
置き換えダイエットは、大豆もやしだけを食べるのではなく、きちんとおかずも食べ満足度をアップさせることが長続きさせるコツ。満腹感を得やすくなるよう、ごぼうやにんじんといった食物繊維の豊富な野菜と炒めたり、スープにして汁ごといただいたりするのもオススメです。
いつでもシャキシャキ、もやしの保存方法
ダイエットに役立つもやしですが、痛みが早いのがたまにきず。数日前に買ったものを食べようとして、嫌な臭いが! といった経験は、誰でも1度はあるのではないでしょうか。
モヤシの保存方法は
- 未開封の場合、袋に楊枝などで1カ所穴を開け、もやしが呼吸できるように冷蔵保存する。消費目安は2日。
- 開封した場合、袋からできるだけ空気を抜いて冷蔵保存する。もしくは密閉容器などを使い、水に浸した状態で冷蔵保存。その場合は毎日水を替える。消費目安は4日。
- 未開封のまま冷凍保存も可能。袋の中身をできるだけ平らにならし、冷凍庫へ。2週間以内に食べるようにする。調理の際は、凍ったまま加熱する。
といった点がポイントです。
もやし類は、煮る、蒸す、炒める、和えるなど調理方法が幅広く、味付けも選びません。
大豆もやしを食べて、イライラ知らずのダイエットを楽しみたいものですね。
文/本間美加