今年は2月中旬から花粉飛散がスタートし、例年に比べ花粉飛散量もやや多くなると言われています。そんな花粉症シーズンに注目を集める柑橘「じゃばら」の効果とヨーグルトと組み合わせた食べ方のアレンジ方法をご紹介します。
Contents 目次
注目の果実「じゃばら」とは?
じゃばらは、ゆずと九年母などの自然交雑種で、もともと和歌山県北山村に1本だけ自生していましたが、現在では和歌山県内外で栽培されています。収穫期は11月上旬から12月ごろ。柑橘類らしいさわやかな香りが濃厚で、果汁には強い酸味と苦味があるのが特徴です。花粉症に有効とされるのは、じゃばらに含まれるフラボノイドの一種「ナリルチン」。
池袋大谷クリニック院長の大谷義夫先生によると、
「ナリルチンには、花粉症などのアレルギー反応を起こす細胞から、アレルギー物質が放出されるのを抑える働きがあります。また、ヨーグルトなどに含まれる乳酸菌については血液検査によって花粉症への有効性が報告されています。じゃばらもヨーグルトも、どちらも医薬品ではなく食品ですから、すでに花粉症の薬物治療を行なっている人、他の病気で花粉症の薬が飲めない人、妊娠中の人、薬を使いたくない人も安心して利用できる点が大きなメリットです。
乳酸菌には抗アレルギー作用だけでなく、整腸作用や免疫に働きかける作用など、幅広い健康効果があります。花粉症シーズンが始まる前から継続的に食べ続け、つらいシーズンを元気にのりきる体力をつけておくことも健康づくりには有効と考えます」とのこと。
「ナリルチン」は、ゆずやかぼすなどにも含まれますが、含有量はじゃばらが圧倒的に多く、とくに果皮には果肉の6倍以上ものナリルチンが含まれているというのだから驚き。花粉症対策に定評のあるヨーグルトとじゃばらを合わせることで、これまでにない花粉対策フードになる可能性もあるとか。
それではさっそく、じゃばらとヨーグルトを使ったアイディアレシピを見ていきましょう!
「じゃばらヨーグルト」のおいしい食べ方レシピ
じゃばらヨーグルトドリンク
じゃばら果汁をドリンクタイプのヨーグルトと混ぜると、柑橘類の風味がきいたさっぱりドリンクに。加糖タイプのヨーグルトと合わせると飲みやすく、無糖タイプだとあっさりと仕上がります。
プレーンヨーグルト+じゃばらジャム
じゃばらをたっぷり使用した甘みのあるジャムは、プレーンヨーグルトにぴったり。ヨーグルトのコクとまろやかさがじゃばらのほろ苦さを包み込み、より食べやすくなります。
じゃばら果皮の乾物ヨーグルト
じゃばらの果皮を砂糖でコーティングし、乾燥させた「じゃばらピール」をヨーグルトに半日以上漬けると、ヨーグルトの水分でじゃばらがふっくらし、香りや味わいがアップ。
つらい花粉症をおいしく対策できる「じゃばらヨーグルト」。気になった人は、ぜひ試してみてください。
文/FYTTE編集部