パソコンやスマートフォンが欠かせない現代の生活。それだけに目を酷使する機会も多く、目の疲れやかすみ、充血などの症状が慢性的にある人も多いのでは? そこで、25年にわたってヨガ&フィットネス講師を務め、東洋医学にも詳しい山本華子さんに、疲れ目解消のおすすめケア法や簡単にできるセルフケアを教えていただきました。
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老けの要因!「眼精疲労」は放置しないで
デスクワークが多い現代人。眼精疲労は視力の低下を招くばかりではなく、見た目にも大きく影響するといいます。
「体型を気にして、ダイエットやエクササイズなどをして体を引き締めることに目が行きがちですが、美容を気にするなら、髪や肌、歯のきれいさと同じくらいに目のきれいさも重要です。いくらやせても、目が充血していたり、よどんでいては魅力的には見えません。子どもの黒目と白目がはっきりしているように、目のきれいさは若さにもつながります。なので、お肌のお手入れと同じくらいケアしてあげましょう」と山本さん。
でも、目をきれいにするって具体的どのようにしたらいいのでしょうか。そこで、きれいな目をつくる方法を山本さんに聞いてみました。
「東洋医学では、目の疲れと肝臓はつながっていると考えられています。なので、肝臓をケアしてあげることが目のケアにもつながります。また、目の周りのクマや眼精疲労の原因のひとつには、血行不良もあります。マッサージなどで血の巡りをよくしましょう。
私がふだんしていることは、お風呂に入っているとき、浴室を真っ暗にして、湯船に浸かって蒸しタオルを目にあてて休ませます。真っ暗にするのは、光の刺激を少しでもシャットアウトして、交感神経の緊張をリラックスさせるためです。目に蒸しタオルをあてると目の血流がよくなります。
それと毎朝、スムージーとヨーグルトを食べるのですが、目の疲れを感じたら冷凍しておいたブルーベリーを多めに入れて食べるようにしています。そのほか、目にいい食べものは、ニンジンやレバー、クコの実、クルミなどがあります」と山本さんは教えてくれました。
目の周りのマッサージや蒸しタオル法、食事でもきれいな目をつくることができるのですね! これなら日常生活にとり入れやすいです。
次に実際に、山本さんが日常で行っているアイケアを教えていただきました。
眼球ストレッチ
- 頭を右に倒し、右手を頭に添える
- 目をぎゅっと閉じる
- 頭はそのままの状態で、目を開けたときに上を見る
- また目をぎゅと閉じ、次は左横、閉じる、下、閉じる、右横と、目を開けるたびに見る。方向を変えて3周ほどくり返す。反対側も同様に行う
眼球周辺マッサージ
- 目を閉じたまま、両手の人さし指、中指、薬指をくっつけてまぶたのくぼみに当てる
- 目がジーンとする程度にくぼみを押す(強く押しすぎないように気をつけましょう)
- 5回程度押したら、最後は10秒間程度押し続ける
- 目を閉じたまま指を離し、目を力いっぱい閉じる
- 目を閉じ切った後は、反動で思いっきり目をパッと開く
目の周り、血行改善のツボ押し
- 両手の薬指を目頭に当てる
- そのまま少し押しながら上下に小刻みに動かす(気持ちいい程度に押すこと)
- 10~20秒キープする
目の温めケア
- 両手をこすり合わせて手のひらを温める
- 温まった手のひらで目を覆うようにする
- 手のひらが冷たくなってきたら、またこすって温める
『1ウィーク セフルケアブック 〜自分の身体は自分で治す〜』(ディスカバー・トゥエンティワン)
撮影/山上忠 文/奥沢ナツ