つら~い冷えを改善するには体を冷やさないことが基本。
体を温めて代謝が上がることで、むくみの防止にもつながります。
温かいスープは冷え対策におすすめのメニューと話す管理栄養士の大越郷子先生に、
体温め食材のにんじんを使った手軽なスープを教えていただきました。
Contents 目次
にんじんと押し麦入りコンソメスープ
1人分=167kcal
<材料(2人分)>
にんじん 100g
にんにく 1/2かけ
ベーコン 50g
セロリ 40g
・顆粒コンソメスープの素 小さじ1
押し麦 40g
塩・こしょう 各少々
オリーブ油 小さじ1
パセリのみじん切り 少々
<作り方>
1)にんじんはすりおろす。にんにくはみじん切りにし、ベーコンは5㎜角に切る。セロリはすじを取って薄切りにする。
2)鍋にオリーブ油とベーコン、にんにくを入れて弱火にかけ、じっくりと炒める。ベーコンから脂が出てきたら中火にし、セロリを加えて炒め、Aを加える。
3)沸騰したら中火にして押し麦を加え、8分ほど煮てにんじんを加える。再度温まったら、塩、こしょうで味を調える。器に盛り、パセリをふる。
「にんじんには、血流の改善に効果的なβ-カロテン(ビタミンA)やビタミンEが豊富です。すりおろして使うことで苦手な方でも食べやすくなり、体に吸収されやすくなる利点もあります。
β-カロテンは油といっしょにとることで吸収がよくなるので、脂分を含むベーコンを組み合わせました。おいしさの面でもベーコンは優秀。ベーコンやセロリにはうまみ成分があるので、スープのベースにするにはよい食材です。
押し麦には食物繊維が多く、不溶性と水溶性をバランスよく含みます。体内の余分な水分を排出するカリウム、骨を丈夫にするカルシウムなどのミネラルも豊富。煮込むことでとろみがつき、保温力がアップします。
押し麦は水溶性食物繊維の働きにより、水分を吸収して膨らみ、満腹感が増すので、ダイエットにもおすすめの食材です」(大越先生)
アレンジメニューとして、ベーコンの代わりに鶏肉を具材に使ったり、豆製品などをプラスしたりして煮込むのもおすすめ。良質なたんぱく源がとれて食べごたえも十分です。メインをはるおかずスープになるので、ご飯を添えるだけで手軽に献立が完成します。
温かいスープは、寒い時季はもちろん、夏場の冷房冷えによる体温調整にもよいので、具材をアレンジしながら1年中楽しんでくださいね。
取材・文/鹿野育子 撮影/小澤晶子 スタイリング/井口美穂