足から全身に働きかけることで健康的な毎日を生み出す「足ウェルネス」というライフスタイルを提唱している足裏研究家の鈴木きよみさん。「体や心の不調を解消するには、まずは自分の足裏をみてみましょう」という先生の足相診断に基づき、簡単にケアできるメソッドをお伝えしていきます! 今回のテーマは、「水分をしっかりとって、ツライむくみをすっきりさせるには?」です。足裏刺激をして体の水分を流しましょう!
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むくみやすいから水分をとらない、は間違い?!
6月に入るとじめじめとした湿気が気になり始めますね。特に梅雨入りが近づき、雨の日が続くようになると体のむくみに悩まされる人も多いと思います。むくみが気になるときに、ついついやりがちなのが「水分を控える」ということではないでしょうか?
じつはむくみのときに水分を何も飲まないのは逆効果です。体の中にたまった余分な水分を外に出すためには、体の水分を循環させるための水が必要なのです。
さまざまな飲料が選べる現代では、水分をとっているつもりでも実際にはきちんととれていない場合が多いのです。清涼飲料水やジュースなどの飲み物は、体の中の水を循環させて押し流す力はないもの、と心得ておきましょう!
水やお茶などカロリーのない水分をたっぷりとることが、むくみ解消のファーストステップです。さらに足を刺激して余分な水をしっかりと外へ排出し、デトックスを促していきましょう!
むくみやすい人の足相チェックポイント
足裏にある足相は、そのときの体調を知る手がかりです。足がどんな表情をしているか、毎日観察してみてくださいね!
むくみやすい人の足相は、こんな形で現れます。
【足全体が腫れている】
足裏を鏡に映してみてください。足裏が腫れている人は、足裏が盛り上がって親指以外の指のくびれがみえなかったり、指同士がぴったりとくっつきすき間がなくなっているようにみえます。このような状態は体のむくみのサインです。
指のくびれが見えない足
指同士がくっついた足
【足裏が白い】
足裏が透き通るように白い色をしていませんか? 足裏を指で押してみて、穴が開いたり色が変わったりする場合もむくみを表しています。
【腎臓の反射区を押しても、押し跡が戻らない】
デトックスに関わる臓器である腎臓の反射区の部分を押してみてください。押し跡がもとに戻りにくく、押しっぱなしで穴が開いた状態が続くのは、腎臓の働きが弱まり、体がむくんでいることを示す足相です。
腎臓の反射区
体の水分を循環させる足刺激テクニック
それでは、足を刺激して余分な水分をすっきり外へと流しましょう!
【腎臓と膀胱の反射区をプッシュ】
余分な水分を尿として排出する働きを担っている腎臓と膀胱の反射区を刺激しましょう。手の人さし指の指角を、左の足裏の腎臓の反射区に当てて強めにプッシュします。次に同じように膀胱もプッシュして刺激しましょう。ゴリゴリとした感触があれば、それをつぶすようなイメージで行うと、すぐにトイレに行きたくなってくるはずです。左足が終わったら、右の足裏も同様に刺激します。
腎臓と膀胱の反射区
【両くるぶしの下から上にさすり上げる】
両指の腹を両くるぶしの下に当て、くるぶしの横を丸みに沿ってさすり、そのままふくらはぎの上まで指腹をすべらせましょう。この部分を刺激するとたまった水分を流す効果があります。
むくみを解消する養生法
むくみ解消には、水分のとり方が大切です。特に時間に注目しましょう。お日様が高くなるまでの時間帯にしっかりと水分をとるのがおすすめです。
午前中に常温のミネラルウォーターをたっぷり飲むことで、しっかりと汗をかくことができますし、自然に体外へと排出を促すこともできます。朝食時にコップに多めに水を用意したり、ペットボトルを飲み切るように意識したりすると、無理なく水分補給ができそうですね!
水分補給と足刺激を組み合わせることで、体のめぐりに働きかけることができます。むくみをケアしてすっきりとした体を手に入れましょう!
取材・文/牧内夕子 イラスト/湯沢知子