紫外線対策に気をとられ、夏場はついついインナーケアを忘れがち。どんな季節でも美をキープしている美容研究家の岡江美希さんは、「そんなときこそ腸活!」と語ります。腸のコンディションを整えると、どんな手ごたえがあるのでしょうか?
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夏はプレーンヨーグルトで腸内環境を整えよう!
ヨーグルトは、絶対プレーン!
昔から、これだけはゆずれない私のこだわりです。メーカーは特別なものじゃなく、どこのスーパーでも売っているブルガリアヨーグルトですけど…。キウイやブルーベリー、はちみつを入れたりして、朝ご飯としていただきます。
夏は言わずもがな、肌ダメージの大きい季節です。だからUVケアや美白に注目しがちですが、私が大切にしたいのは腸内環境。善玉菌を増やしてくれる食物繊維や乳酸菌をしっかり食べて、腸内環境を整えよう! という意識を持って生活していると、肌の色が明るくなるのを実感できるんですよね。逆の場合…便秘になったりすると、どんよりとくすんでくる感じ。「肌は内臓の鏡」なんて有名すぎる言葉がありますが、まさにそれだなと思います。
さて、腸内環境を意識したいとき、なぜ砂糖の入っているタイプのヨーグルトを避けるのか? それは糖分が多すぎると、腸のコンディションが乱れるような実感があるからです。
ヒトの腸内は、だいたい36~37度という話もあり、そんな環境に余分な糖分があるとあっという間に発酵して、悪玉菌が増えそうです。もちろん糖分は、体にとって必要な栄養素。ブドウ糖は脳を元気に働かせますし、オリゴ糖は善玉菌のエサとなることもよく知られている話ですよね。それらは「単糖類」と呼ばれるもので、太りにくいのでダイエット的にも安心です。しかしショ糖や乳糖など、3つ以上の糖が結びついた「多糖類」は血糖値を上げやすく、太りやすくなるみたい。そのうえ、腸内も汚れていく…。だからヨーグルトといっても、プリンみたいに固めてある加糖タイプはショ糖が入っているので私は食べないんです。
また、これは私の友人から聞いた話ですが、友人のご婦人が「砂糖を一切やめたら白髪が減って髪が黒くなった」なんて言うんです! 白髪は砂糖のせいだった! まで言っちゃうとさすがに「嘘」でしょうけど(笑)、何かしらいい美容効果があったのは確かなんじゃないかしら? そんなインパクトのある話を聞いたせいで、ヨーグルトだけじゃなく酒粕を選ぶときも、基本はすべて加糖していないプレーン一択なのでした。
そのほか、夏に積極的に食べたい食材といえばトマト。トマトは代謝を助けてくれるビタミンB1が豊富なので、「今日は食べ過ぎたな」と思ったら、プチトマトを3つくらい食べています。酸が体内の酸化を防いでくれますし、疲れもすっきりとり除いてくれるわ。ブルベリーなどポリフェノールが豊富なものも、体の酸化を防いで若さをキープしてくれる食べものです。
今回ご紹介した食材は、口当たりがいいという点だけでも、夏バテしがちな今の季節にぴったり。どれも特別な食材ではないので、手軽に買えるのもうれしいポイント。暑すぎて食欲がなくてもこんなヘルシー食材を選び、腸も肌もピッカピカで過ごしましょう。
取材・文/木下 頼子