夏になると、なんとなく体調が悪くなる―――それは「冷え」のせいかもしれません。じつは、夏こそ「冷え」に注意が必要って、知っていましたか? 体を温める優秀な食材といえばしょうがです。冷えに詳しいイシハラクリニック副院長・石原新菜先生おすすめの「しょうが」活用法についてうかがいました。
Contents 目次
温め効果アップの食べ方があった!
石原先生が冷え対策で、常備食にしているのがしょうがです。
「体を温める効果がある。しょうがをすって紅茶に入れて飲んだり、粉末をうどんやそばに振りかけたり、いろいろ活用しています」と話します。
そこで、石原先生おすすめのショウガ活用法を紹介します。
●蒸ししょうが
しょうがは加熱することで、温め成分の「ショウガオール」が10倍に増えて、より体が芯から温まるようになります。おすすめは、蒸ししょうがです。
【作り方】
しょうがはよく洗って、皮がついたまますりおろすか、スライスして、耐熱容器に入れる。しょうががひたひたになるように水を加えたら、ふんわりラップをして電子レンジへ。500Wの電子レンジなら、3~4分加熱してでき上がりです。
このまま、いろいろな料理に使えます。みそ汁、紅茶などの飲み物にもどうぞ。
●酢しょうが
しょうがを酢に漬けた“酢しょうが”も、いろいろな料理に合います。夏は、みじん切りにして冷奴やかつおのたたきなどかけると、さっぱり感もあって、食欲のないときでもおいしくいただけます。
【作り方】
しょうがは皮をむかずによく洗って少し乾かしてから、薄くスライス。清潔な保存用のびんに入れ、しょうががかぶるぐらいのお酢を入れる。冷蔵庫に入れて、一日置いたらでき上がり。ほんのりピンク色になりますよ。
「酢しょうがを炭酸で割った、ジンジャーエールもおいしいです。お試しください」(石原先生)
しょうがを入浴剤として使う
しょうがを入浴剤として使えば、薬湯になります。
●しょうが湯
【作り方】
しょうが1個を皮をむかずによく洗ってスライスするか、すりおろす。布か不織布の袋に入れます。そのままお湯をはった湯船に入れて使います。肌がピリピリ刺激を感じるようなら、量を少な目に。
温め効果がアップして、冷え解消にはもってこいです。
取材・文/海老根祐子