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CATEGORY : ヘルスケア |睡眠

朝活に運動は危険!? 快眠につながる運動のゴールデンタイムとは?

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ぐっすり寝ている女性の横顔

真夏の暑さで運動するのが億劫になり、体を動かす機会が減っていませんか? 運動する人としない人では、睡眠の質が変わってくるそうです。今日は睡眠コンサルタントの友野なお先生に、快眠のための運動と時間について教えていただきました。

監修 : 友野 なお (睡眠コンサルタント)

睡眠コンサルタント /産業心理カウンセラー。 株式会社SEA Trinity代表取締役。
千葉大学大学院 医学薬学府 先進予防医学 医学博士課程。順天堂大学大学院 スポーツ健康科学研究科 修士。日本公衆衛生学会、日本睡眠学会、日本睡眠環境学会 正会員。

「社会予防医学」「社会疫学」のフィールドにおける睡眠を研究し、健康寿命の延伸、健康格差の縮小を目指す。自身が睡眠を改善したことにより、15kg以上のダイエット、さらに体質改善に成功した経験から科学的に睡眠を学んだのち、睡眠の専門家として全国にリバウンドしない快眠メソッドを伝授。著書に「ぐっすり眠れる不思議な塗り絵」(西東社)、「ねこ先生クウとカイに教わるぐっすり睡眠法(KADOKAWA)「昼間のパフォーマンスを最大にする正しい眠り方」(WAVE出版)、「疲れがとれて朝シャキーンと起きる方法」(セブン&アイ出版)、「大人女子のための睡眠パーフェクトブック」(大和書房)など多数。書籍は韓国・台湾・中国全土でも翻訳され発売中。
Website SLEEP CULTURE: http://tomononao.com/

Contents 目次

夏の快眠力を高める「運動習慣」

シューズを履いている女性の足もと

暑い夏や寒い冬はつい体を動かす機会が減ってしまいがちになりますが、日常的に運動を行っている人は、運動習慣がまったくない人に比べると、深い眠りに入れることが多いことが明らかになっています。

これは、運動の実施などで積極的に疲れることで体の内部環境を常に一定な状態に保とうとする機能の働きである「恒常性維持機構(ホメオスタシス)」が働いて眠気が訪れるためです。

もうひとつの理由は、運動することで体温が上昇し、そのあと休息モードに切り替わる段階で体温が下降するその落差で眠気が訪れるというメカニズム。しかし、ただやみくもに運動をすればよいというわけではありません。

快眠につながるための運動は、体温が最も高い19時前後に行うということが非常に重要になります。この時間帯は運動のゴールデンタイムとも呼ばれていますが、体温が1日の中で最も高く、覚醒レベルがとても高いため「睡眠禁止帯」とも呼ばれているのです。

19時前後に30分程度、強度は高すぎない内容でも大丈夫。運動は「習慣化」させることが大事なので、いきなりつらすぎたりハードルが高すぎる運動はしないようにしましょう。運動が苦手な人は、まずは自分で「これなら続けられる」と思うものから始めてみるのがおすすめです。

ベットの上、横姿勢で片脚あげている女性のイメージ画像

なかなか運動のために時間を確保できない場合は、帰宅する際にひと駅分歩くといったような、日常の生活の中にムリなく落とし込める内容にしてください。最近では24時間オープンジムなども増えていますが、快眠の点から考えると21時以降の運動はおすすめできません。せっかく体が休息モードになる準備を始めているのに、そこで運動をしてしまうと交感神経が優位になってかえって眠気が遠のいてしまうからです。

残業後はジムに通ったり、ジョギングをしたりするなど汗をかくような激しい運動は避け、自宅にてストレッチをしたり、ヨガをしたりするようにしましょう。ノー残業デーやプレミアムフライデー、仕事が早く片づいた日、休日などはぜひ、さわやかな汗を流していただきたいと思います。

ちなみに、朝の運動はおすすめできません。朝は体温がまだ十分に上がっていませんし、脳もまだ完全に目覚めていないため、筋肉や神経へうまく指令が伝わらず、体がスムーズに動かない状態であるため、朝は運動するのに最も向かない時間帯なのです。それに、朝は血圧の状態が極めて不安定で、脳卒中や狭心症などを大変引き起こしやすいので、健康を阻害するリスクがとても高く、危険です。

大人の場合は「朝活」、小中校では「朝練」がありますが、まだ体が十分に動く状態になっていない中ではケガのリスクもありますし、朝に一気に上がった体温がその後低下する過程では眠気が襲ってきますので、昼間のパフォーマンス低下につながる可能性があります。

運動は「習慣化すること」、そして「実施する時間を意識すること」を心がけ、快適な眠りを得てくださいね。

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