女性の一生のうち、6年分もの期間を占める「生理」。女性にとって長いつき合いとなる生理ですが、なかには生理特有の悩みを抱えている人も。「生理痛がひどい」「生理前や生理中はイライラする」「量が多い」などの症状によって、不快な思いをしている人も多いのではないでしょうか。長く向き合っていく問題だからこそ、ストレスフリーな生理ライフを送りたいですよね。そこで今回は、生理にまつわる新常識を徹底解説。女性医師たちが実践する快適な生理ライフを送る秘訣をお伝えします!
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生理を年3~4回に減らせる!?
7月8日放送の「あさイチ」(NHK)では生理と上手に向き合う女性医師たちを取材。そのなかで多くの女性医師たちが口にしていたのが「低用量ピル」の服用。ピルといえば避妊や副作用などのイメージが強いですが、じつは低用量ピルによって生理の不快な症状を一気に緩和できるそうです。
ピルの効能をくわしく教えてくれたのは、ピル利用歴16年の産婦人科医・深沢瞳子先生。深沢先生によると、ピルには女性にとってうれしい効果がいっぱい。一例を挙げると「生理・月経前症候群(PMS)がラクになる」「にきび・肌あれの改善」などのメリットが。
さらに従来のピルは月に1回の軽い出血を伴いましたが、最近のピルは生理を年3~4回程度に減らすこともできます。ピルの服用によって太りやすくなったり、妊娠しにくくなったりする心配もないそう。
ただしピルの飲み始めは、吐き気や不正出血などのトラブルが起こる可能性があるので要注意。ほかにも血管内に血のかたまりができる血栓症のリスクも上がりますが、発症の可能性は1万人に対して3~9人ほど。ピルを長期的に飲み続けるにつれて、発症のリスクも軽減していくことが多いそうですよ。とはいえ、40歳以上だったり、たばこを吸う、肥満や高血圧の人などは、血栓症に注意が必要なこともあるので、服用する前に病院で相談してくださいね。
ピルは「子宮内膜症」のリスクも軽減!?
さらに番組では、生理がある女性の10人に1人がかかる「子宮内膜症」についても言及。子宮内膜症は生理が原因で引き起こされる病気で、ここ40年間で患者数が約30倍も増加している現代病です。代表的な症状には鎮痛剤が効かないほどの激しい生理痛などがあり、放置すると不妊やガンにつながる恐れが。
そこで子宮内膜症のセルフチェック方法をご紹介。7つある項目のうちひとつでも当てはまる人は、子宮内膜症の可能性があるので確認してみてくださいね。
□ 鎮痛剤が効かない
□ 生理痛がひどくなってきた
□ なかなか妊娠できない
□ 生理以外のときも下腹部が痛い
□ 性交痛がある
□ 排便痛がある
□ 肛門の奥が痛い
じつはこの子宮内膜症に有効なのが、ピルを使ったホルモン療法。そもそも子宮内膜症は生理の血液が卵管を逆流し、卵巣やお腹の中に流れ込むことで進行していきます。ところがピルを服用すると、血液や内膜の組織が減少。おかげで逆流が少なくなり、病気が起きにくくなるそうです。
番組終了後、ネット上では「ピルって副作用とかが心配だったけど、むしろいいことばかりなんだね」「ピルを見る目が180度変わった」「目からウロコの情報なだけにもっと早く知りたかったよ~」などの声が相次いでいました。
今まで生理の不快な症状に悩まされてきた人は、こんな方法もあるんだと参考にしてみては?
文/プリマ・ドンナ