足から全身に働きかけることで健康的な毎日を生み出す「足ウェルネスⓇ」というライフスタイルを提唱している足裏研究家の鈴木きよみさん。「体や心の不調を解消するには、まずは自分の足裏をみてみましょう」という先生の足相診断に基づき、簡単にケアできるメソッドをお伝えしていきます! 今回のテーマは、「温活をとり入れて、生理のトラブルをラクにする方法とは?」です。ゆううつな生理の悩みをすっきり軽くするテクニックをご紹介します!
Contents 目次
生理トラブルは冷えから起こる
生理不順や生理痛、PMSや子宮のトラブルなど、生理にまつわる悩みを抱えている女性が増えています。現代の生活環境では、知らず知らずのうちに体の深部まで冷やしてしまうことが多くなったため、生理のトラブルも増えているのだと思います。なぜなら生殖能力を司る子宮は、温かくなければ本来の働きを発揮することができないからです。
生理のときは、子宮に血流を集め不要になった内膜をはがして排出します。ところが体が冷えていると、体が無理やり子宮に血流を集めようと働き、それが生理痛を重くする原因になってしまうのです。
次のような生活習慣に当てはまる人は、子宮が冷えすぎて生理トラブルにつながっている可能性があります。
・常にクーラーをつけている
・食事や飲み物は冷たいものをとることが多い
・薄着のファッションが好き
・お腹をさわるとひんやりとする
これから妊娠を希望される方や乳幼児を子育て中のお母さんの場合、体が冷えているとお子さんも冷え症傾向にあることが臨床現場では確認されています。女性にとって冷えは大敵なので、つらい思いをしないためにも1年を通じて温活をおすすめします。
生理トラブルを抱える人の足相チェックポイント
足裏にある足相は、不調の原因を教えてくれる重要な情報源です。今の自分に必要なケアがわかるので、足相チェックを毎日の習慣にしましょう。
生理トラブルを示す足相は、こんな形で現れます。かかとに注目してみてくださいね!
【かかと全体が冷たい】
かかとからくるぶしの内側と外側までの三角地帯は、子宮をはじめ生殖器と対応している部分です。ここを手のひらで包むようにしてさわってみてください。ひんやりと冷たく感じたら、子宮も冷えているサインです。
かかと全体(足裏のかかと部・くるぶしの内側と外側も含みます)
【かかとに皮ふのひび割れがある】
かかと周辺が乾燥して固くなり、ひび割れしていませんか? これは子宮の冷えから体を守るために、角層が厚くなるために起こります。
【かかとがむくんでいる】
かかとがむくんでパンパンになっていませんか? 冷えにより余分な水分がたまっているサインです。
こんな足相の人は、生理前1週間のタイミングで足刺激テクニックを行ってみてください。生理の悩みが軽くなると思います。
子宮を温める足刺激テクニック
さっそく足を刺激して、自律神経のバランスを整えましょう。
【かかと全体をもみほぐす】
かかと周辺には子宮や卵巣など生殖器に対応した反射区が集まっています。この部分に指角全体を当てるようにして、ゴリゴリともみほぐしましょう。
【足の内側を温める】
足の内側(くるぶしから血海というツボまで)を手のひらでさすって温めます。ここが温まると全身がポカポカしてきますよ。
生理トラブルをラクにするための養生法
これらの養生法も、生理の1週間前からとり入れましょう!
【布ナプキンやカイロでデリケートゾーンを温める】
布ナプキンや、ショーツの外側に小さいカイロをつけることで、デリケートゾーンを通じて子宮を温めることができます。子宮や卵巣付近の毒素排出にもつながります。
【かかとを冷やさない】
デスクワークの時などは、かかとを冷やさないためにレッグウォーマーをつけましょう。また、洗面器などにお湯を張り、かかとをつけて温浴するのもおすすめです。
生理前に子宮を温めておくと、実際の生理がいつもより軽く感じられるはずです。 温活を意識して過ごしてみてくださいね。
取材・文/牧内夕子 イラスト/湯沢知子