誰もが一度は、鏡の中の自分のボディを見て、ガックリ。あの人のボディと見比べて、ガッカリ。体重計に乗って、ドンヨリした事はあるのではないでしょうか? まずは、自分を愛して、自分をリスペクトする事が大切。セレブらも主張する"I AM WHO I AM!"(私は私だ!)、アメリカ発ボディポジティブ・ムーブメントが、ただ今、炎上中!
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皆、違ってそれでいい。多様性を提唱するボディポジティブ
ビルボードに映しだされたセクシー・ウーマン。雑誌のページを捲るとスレンダーなボディをもったモデルの姿。赤絨毯の上で美しいドレスを翻しながら歩くセレブレティのパーフェクトボディ。あらゆる場所で女性のイメージ像を目にする毎日の暮らしの中で、自分の体に対して前向きになれずにストレスを感じている女性は、世界中に多いといいます。
イギリスでは、3%のイギリス人女性が自身のボディイメージに満足だと答えていますが、73%の女性は、自分の体型に対して自信が持てないと答えているのです。また、REAL MAGAZINEが5000人の女性を対象に行ったアンケートによると、91%の女性がヒップや太股の形が不満だと答えており、77%がウエストラインに不満を感じ、78%がセルライトが気になると答えています。さらに、自分の体重が平均、または、平均以下であるのにも関わらず、もっと細くなりたいと感じている女性は、何と84%もといるというから驚きです。
女性が描くボディイメージに対して様々な意見がされる中、ソーシャルメディアを中心に広がるプロジェクト、ボディポジティブ・ムーブメントが積極的な動きを見せています。
同プロジェクトが指摘するのは、女性の顔や体、ルックスがターゲットとされるセルフボディイメージ、若さが基準の対照とされるイジ・ディスクリミネーションやエイジ・バイアスなども含まれています。これらのネガティブイメージに対してボディポジティブでは、周りの評価や社会における女性のビジュアルイメージに振り回される事なく、今の自分を受け入れ、セルフエスティーム(自尊感情)を高め、他者を思いやろうというメッセージを発しています。
ボディポジティブの取り組みを積極的に行っているアメリカのDOVE社では、自身の体に対してネガティブイメージを持つ少女らも多いことから、少女から女性まで、セルフスティームの向上を目指すプロジェクトを展開しています。
セレブレティも訴えるボディポジティブ
ルックスがバッシングの対象となりやすいセレブレティたちは、少し体重が増えてしまったり、出産後の体型がパパラッチされると“太った”と言われ、少し痩せ気味に見えると、“細~くて、痩せ過ぎっ。病気なのでは?”と言われる事が多いので、そんなネガティブなコメントに「ネガティブ・ボディイメージなんてクソッくらえよ!」と声を上げ、炎上するSNSに自らの声でボディポジティブを訴えています。
イギリス出身の大物シンガーでアメリカでも大人気のアデルは、そのふくよかボディの容姿から、ボディポジティブへの意見を問われる事が多いセレブレティの一人ですが、
「私は、商品ではないし、商品になろうとも思わない。自分でいる事が楽しいの。ボディイメージに捉われるより、世界には、他にもっともっと考えなければならない事、しなければならない事が山ほどあるのよ。自分が完璧でない事を理解して、向上心をもって前に進むの。そんな自分に感謝する事が大切なのよ」と述べています。
また、過去には、「棒のような色気のないカラダ」と叩かれてしまった歌手のアリアナ・グランデですが、昨年のNBAオールスター(北米プロバスケットボール) ゲームでのハーフタイムショーにて、ニッキー・ミナ-ジュと共演。その見事なヴォーカル力にブラボー!のはずだったのですが、そこで注目されたのは、ダイナミックな体をリズミカルに揺るがしながら踊るカーヴィーボディ(曲線美)のニッキーと小柄なアリアナのボディとの比較。何と、アリアナのボディに対する様々な誹謗中傷のコメントが集まってしまったのです。
「それぞれの体を見比べて、評価して傷つけあうのは、もう止めにしない?そんな行為、間違っているわ。私たちは、自分自身のカラダに対して無頓着すぎるのよ。ふくよかでも小柄でも、皆、違ってそれでいい。私の小柄でキュートなカラダとニッキーのダイナミックで豊満なボディ。どちらも、F***ING AWESOME(最高に素敵)だと思うわ!」とコメント。今やアリアナは、アメリカの新ボディポジティブのスーパーヒーローと呼ばれる存在になっています。
自分のカラダは、自分の最高の友達
そもそも、英語でダイエットの意味は減量を目的とするものではなく、生活習慣、食生活という意味で用いられています。バランス・ダイエットとは、細さを追い求めるのではなく、ボディ、スピリット、マインドを潤しながら、豊かな精神と健康なココロとカラダをつくる事を指しているのです。
世界はダイバシティーに溢れています。体型、顔の形、肌の色、手足の長さ、髪の色、目の色、思想やそれぞれの生き方まで、全てが違って当たり前。ボディポジィティブの定義は、自分や他人をジャッジ(評価)したり、クリティサイズ(批判)するなどしない。今の自分と自分のカラダをリスペクトして、自分を褒めあげる。愛してあげる事をボディポジティブは提唱しています。
ボディポジティブには、“My Body is My Best Friend“という言葉があります。
自分のカラダは、自分の最高の友達、ベストフレンドだという事を忘れずに、自分に適したダイエット法でヘルシー&ハッピー生活を心がけていきたいですね。
STAY FYTTE!
BE KIND TO ONE ANOTHER.
KEEP SMILING☺