足から全身に働きかけることで健康的な毎日を生み出す「足ウェルネスⓇ」というライフスタイルを提唱している足裏研究家の鈴木きよみさん。身体や心の不調を解消する、足ウェルネステクニックをお伝えしていきます!今回のテーマは、「ストレスによって起こる便秘をスッキリさせる方法」です。足刺激でお腹周りをスリムにしていきましょう!
Contents 目次
緊張体質が招く便秘とは
本来、自然な便意は毎日の習慣によって促されます。ところが、緊張しやすい体質でストレスを受けやすい人は、そのリズムが崩れやすく便秘になりがちです。
自宅ではリラックスしてトイレに行ける人も、外出先など環境が変わると人の目が気になってトイレに行きづらい、という場合も多いことでしょう。また、旅行に出かけると毎回便秘になってしまう、という声もよく聞きます。
心理的なストレスで便秘になりやすい人は、足刺激でスムーズなお通じを促すとともに、「これをすれば便が出る」という自分なりのルーティーンを持っておくといいでしょう。ぜひとり入れて欲しい、おすすめの方法をご紹介していきます。
ストレスが原因で便秘の人の足相チェックポイント
足裏にある足相は、現在の体や心の状態までを教えてくれる重要な手がかりです。ご自分の足を観察してみてくださいね!
【足の形がほっそりしている】
ストレスが原因の便秘で悩む人の足は、意外にも全体的にきれいな印象です。足の形はほっそりとして幅が狭めです。このような足をしている人は、繊細な人が多く緊張しやすい体質を表しています。当てはまる人は便秘解消のテクニックを習慣にしてみてくださいね。
足からお通じを促すテクニック
さっそく足刺激の方法を覚えて、出にくくなっている便を押し出してあげましょう! 両足裏を次のステップでしっかりと刺激していきます。
(1)親指全体を刺激する
親指には脳と対応した反射区が集まっていて、ここを刺激するとストレスなどで乱れがちな自律神経の働きが整います。指の第二関節の角を立てて、足の親指全体をしごくようにして刺激しましょう。
(2)両足裏の小腸の反射区ゾーンを刺激する
手はグーにして、指の第二関節の角を使い、上下にゴシゴシとこするようにして刺激しましょう。老廃物の固まりをつぶして流すようにするとしっかりと刺激することができます。
(3)右足裏にある回盲弁の反射区を刺激する
右の足裏には回盲弁の反射区があります。回盲弁は大腸に送られた内容物が小腸に逆流するのを防いでいます。ここを刺激することで便をスムーズに大腸に送るサポートをしてあげましょう。指角や先の丸いボールペンなどを使って、ピンポイントで刺激します。
足刺激をしていて便意をもよおしたときは、すぐにトイレに行くようにしてくださいね!
快腸に導く養生法
ストレスが原因の便秘の人は、毎日のお通じの習慣づけを行うことが大切です。
【条件反射でトイレに行くクセづけを】
「起床したらすぐ」とか「朝食のあと」など、便意はなくても朝は必ずトイレに行く習慣をつけましょう。朝は必ず排便する、という条件を体にインプットすることで、条件反射的にお腹が動き出すようになりますよ。
トイレに座ったら、おへそから指3つ分横の位置にある「天枢(てんすう)」というツボを指でぐーっと押してあげましょう。押すときに前かがみになるとより効果的です。お腹がスッキリしないときなどにこのマッサージを行うと、お通じがよくなります。
【運動を心がける】
トイレが和式から洋式に変化したことで、踏ん張る力がきたえられなくなってしまったことも便秘の悩みが増えた原因のひとつと考えられます。普段から筋肉をきたえて腸を動かしやすくしましょう。こまめに体を動かし長時間座りっぱなしにならないように心がけましょう。
【前向きな気持ちで過ごす工夫を】
便秘がちなことにとらわれすぎて、それ自体がストレスになってしまっては逆効果です。新しいメイクアイテムをとり入れてみたり、好きな音楽を聴いたりして、前向きな気持ちで過ごすことでストレスそのものを解消しましょう。
たっぷりの水分をとることもお忘れなく。お通じを順調にして、ペタンコのお腹をめざしましょう!
取材・文/牧内夕子 イラスト/湯沢知子
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