仕事や育児、人間関係や生活環境など、私たちがストレスを感じる場面は以外と多いもの。
特に人口が多い東京で暮らす人達は、他県で暮らす人達よりも、信号待ちや満員電車といった、生活する上でのストレスが多いイメージがあります。でも、本当にそうなのでしょうか? ストレスオフについて調査、研究をしている株式会社メディプラス研究所が発表した「ストレスオフ県ランキング2017」を見てみましょう!
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ランキング上位は中国・四国地方!
「ストレスオフ県ランキング」は、全国の20~69歳の女性約7万人を対象に実施された「ココロの体力測定」(ストレス指数チェック)のデータをもとに作られたランキングです。セロトニン研究の第一人者である、脳生理学者の有田秀穂さんが監修を務めました。
ストレスオフとは、常に心身が高ぶっているハイペースな生活から、マイペース(個人が心地よいペース)を取り戻し、自身でストレスマネジメントができている状態のことです。
日本一ストレスオフな県はどこなのでしょう?
気になる2017年度のランキングは……
ということで、日本一ストレスオフな県に選ばれたのは愛媛県でした!
「昨年のランキングでは4位だった愛媛。今年1位になれたのは、高ストレス者の割合が2割も減ったためです。注目したいのは、サイクリングを楽しむ人が多いということ。太陽を浴びてリズム運動をすると、セロトニンが分泌されます。サイクリングは脳科学的に見ても、ストレスオフに最適なんですよ!」(有田さん)
愛媛県といえば、日本を代表するサイクリングロード「しまなみ街道」がありますよね! 気候も温暖で過ごしやすく、温泉も多いのが特徴。このような環境が、ストレスオフの要因になっているのではないかと考えられています。
愛媛県と同じ四国地方の徳島県は、昨年44位から大幅にランクアップ! 昨年1位だった鳥取県は、自然災害の影響もあり5位という結果になりましたが、ランキング上位を見てみると中国・四国地方の県が多いことがわかります。ストレスが多そうな東京都は、意外にも27位。全国的に見ると、そこまでストレス度が高いわけでは無いようです。
愛媛の女性は、なぜストレスが少ない?
4月18日(火)に行われた「ストレスオフ県ランキング2017」の記者発表会には、ゲストとして俳優の藤岡弘、さんと、ものまねタレントのみかんさんが出席。愛媛出身のお二人が語る、愛媛県の魅力とは?
「愛媛は、もともと交易によって栄えた街なので、コミュニケーション能力が高い人が多いと感じます。」(藤岡さん)
「愛媛の人は、ものすごくおしゃべり! 私もですけど。ママ友とおしゃべりすることが、いちばんのストレス解消法かも。温暖で山も海もあって、愛媛はすごく過ごしやすくて良い所なんですよ。」(みかんさん)
愛媛は、穏やかな人が多いようで、人間関係に対するストレスも少ないそう。有田さん曰く、よくしゃべるということはストレスオフにとって大切な要素なのだそう。さらに愛媛の女性は、セルフケア(スキンケアやヨガなど自分自身のケア、自分自身と向き合う時間など)をきちんと確保できているというデータも出ているようです。愛媛の女性に「愛媛県のストレスオフなところ」を尋ねたところ、子育てしやすい、物価が安い、治安が良いという意見が上がりました。住みやすい生活環境が整っていることも、愛媛県の魅力のひとつと言えそうです。
イベントでは、ストレスオフに効果的なプチヨガも紹介されました。
まずはヨガの最初に行う、「合唱のポーズ」から。イスに座り姿勢を整えたら、両手を胸の前で合わせ、肩の力を抜いていきましょう。鼻からゆっくりと息を吸う、吐くを繰り返し、呼吸を調えていきます。
イスのポーズ
イスに浅く座り、両足を腰幅に開き、腕は体側へ。息を吸いながら、両腕を天井に向かって真っすぐ伸ばし、耳の横でキープします。手と手の間に目線を向け、背筋を伸ばしたら肩甲骨を下げます。息を吐きながら、下腹部に力を入れて前傾姿勢に。かかとを踏みしめ、お尻を浮かせるイメージで下半身に力を入れたまま、ゆっくりと呼吸を繰り返します。集中力アップや、下腹部の引き締め効果が期待できます。
ねじったイスのポーズ
両足をそろえ、イスに浅く座ります。両手を胸の前で合わせて(合唱)前傾姿勢に。息を吸いながら背筋を伸ばしましょう。息を吐きながら、おへそから上体をねじっていき、右ヒジを左ヒザの外側にかけます。ヒジとヒザを押し合い、合わせた手は胸の中心へくるようにします。左ヒジから二の腕越しに天井を見上げましょう。もし、首がつらいようであれば、目線を床に落とし、ゆっくりと呼吸を繰り返すだけでもOKです。便通改善や、ウエストの引き締め効果が期待できます。
最後に、ストレスを溜めることがあまり無いという藤岡さんから「ストレスと向き合いながら、どう解消するのか、それぞれ自分に合った方法を見つけてほしいと思います。温泉に行くのはもちろん、海や山に行ったり、この人と会うとストレスが軽減される、という人を見つけるのも良いでしょう。」というアドバイスが。
みなさんも愛媛女性のように、上手にセルフケアの時間を作って、ストレスオフな生活を目指してみませんか?
文/FYTTE編集部