靴の苦痛。ハイヒールやパンプスをはかなくても、私はけっこう靴の苦痛に悩まされてきました。低身長をごまかそうと厚底のスニーカーをはいたり、デザインや色だけで選んだ靴で1日歩きまわったりした結果、右足のすねの外側だけ痛くなってみたり、左足の裏が夜中につってみたり。もういい加減、苦痛から解放してあげないと足もかわいそう! そう思ったときに、はたと気がついたのです。私は自分の足について何もわかっていないな、と。その場ではいたときの感覚だけでなく、自分の足型を客観的に知るために、靴屋さんにある測定器を試してみることにしました。測定器オススメのインソールも使ってみましたよー。
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「足型の測定」と聞くたびにうずうずと好奇心がくすぐられていたものの、何となく試す機会がないまま日々を過ごしてきました。ところが灯台下暗しで、近所の靴屋さんにも足型測定器があることを発見。測定器の横には何十種類ものインソールが並んでいます。
「こ、この中のどれかを使えば、家にある“ちょっと合わない靴”が自分仕様になるかも…!」
そんな打算も秘めて測定してもらうことに。
体重計のような台の上に立ち、視線はまっすぐ前に置き、測定開始。ふだん通りに立つのって難しいですね。いつもどの辺りに力を入れていたかな?などと考えている間に計測が終了しました。
結果は見事、両足ともにハイアーチ。ハイアーチは偏平足の逆で凹足ともいわれます。立ったときに土踏まずが地面につかず、甲が高いのが特徴です。私の場合、重心はどちらも前方にかかっており、右足は内側にもかかっていることがわかりました。たしかにいつも、親指の下辺りに重心を置いて歩いているような気がします。
驚きだったのは、「外反母趾」の傾向が両足に出たこと。今まで痛みを感じたことはありません。でも言われてみれば親指の付け根にある外反母趾角が若干、外に飛び出しぎみ…。店員さんによると「今まで靴が当たって痛いといったことがなければ、とくに気にしなくて大丈夫ですよ」とのことでしたが、幅の狭い靴などで足指を締めつけないように今後も気をつけたいと思います。
「足の幅はそんなに広くないですね」という店員さんの言葉も新鮮。自分の足幅はものすごく広いと思い込んでいたからです。おすすめの靴のサイズは「23.0~23.5cm」だそう。たいてい23.5cmのEE~EEEを選ぶので、サイズ的にはそこまではずれてはいなかったのかなという印象でした。
そんな測定器くんが私にオススメしたのは……「前側に圧がかかるタイプ」のインソール。
写真は厚手のタイプですが、薄いものもありました。今回は靴底がぺったんこなひも靴に使いたかったので厚手のものを選びました。私は甲が高いので本来ならば薄手を選んだほうがよいかなと思います。
インソールが大きい場合は、靴の大きさに合わせてつま先部分を丸くカットして使います。裏側のつま先部分に薄く目安線が入っています。
家で試してまず感激したのは、「土踏まずに靴底が当たるのって、気持ちがいい!」ということ。はじめは少し前のめりな姿勢になったものの、後方に重心をかけると安定しました。
いちばん効果を実感したのは、じつは長靴。今使っている長靴は防水機能と見た目重視、はき心地軽視で購入しました。子どもを追いかけてぬかるみに足を突っ込んでも大丈夫という安心感で、それなりに満足はしているのですが、靴底が薄いために長時間歩くと疲れます。そこに購入した厚底インソールを入れると、足裏が固いアスファルトにカツカツ当たる不快感がかなり軽減されました。
お店によって品ぞろえは異なると思いますが、決して広いとはいえない近所の靴屋さんにはパンプス用のかなり薄いもの、スニーカー用のしっかりした素材のもの、透明なゲル素材のものなどいろいろありました。「この靴に合うインソールが欲しいんです!」と、手持ちの靴を持ち込んだうえで、足型を測定してもらいつつ店員さんに相談、というのも賢い利用の仕方かもしれません。
「年齢によって足型も変わってくるので、定期的に測定するのもいいですよ」とのことだったので、これからも気軽に立ち寄ってみたいと思います! (編集まりりん)
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