ストレスの多い現代社会において自分自身でストレスを解消してラクに過ごしていける方法に「ストレスコーピング」というメソッドがあるそうです。一体どんなメソッドなのでしょうか。今回は負の感情を手放して幸せになる方法を睡眠コンサルタントの友野なお先生に教えていただきました!
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ストレスを和らげる気分転換法とは?
ひと言で「ストレス」といっても、気候の変化・騒音などの「物理的ストレス」、薬物・有害物質などの「化学的ストレス」、病気・ケガなどの「生理学的ストレス」、不安・人間関係などの「精神的ストレス」、ストレスの種類は多岐にわたります。ストレスの原因となるこれらはすべて「ストレッサー」と呼ばれ、ストレスが慢性化すると抑うつなどの「精神面」、胃痛などの「身体面」、暴飲暴食などの「行動面」という3方向にマイナスの症状として現れてしまうため、蓄積させないことがポイントです。
ストレスを軽減させる対処行動を「コーピング」と言い、このコーピングの仕方によってそのあとのストレスへの感じ方が大きくなったり、小さくなったりするといわれています。とはいえ、なかなか自分に合ったストレス対処法がわからないという人も多いのではないでしょうか。
ストレスを和らげる身近な気分転換方法は、「人との関わり合い」と「活動量」の2点を軸に、大きく4つのカテゴリに分けることができます。
1.まずはテニスやフラダンス教室などのように活動量が高く、他者と関わる方法。
2.次におしゃべりをしたり、お食事に出かけたりというように活動量が低く、他者と関わる方法。
3.続いてジョギングや水泳のように、活動量が高く、ひとりで行う方法。
4.最後は読書などのように、活動量が低く、かつひとりで行う方法。
気分転換は楽しんで行えなければ意味がないので、自分の性格にあったカテゴリの方法を選びましょう。
また、「今を過去形で話す」という方法も手っとり早くストレスを手放す簡単なメソッドです。頭にくることや悲しいできごとに直面すると人の視野はせまくなりがちですが、今抱いている負の感情を、とっくに終わった遠い過去のできごととして話をするのです。
例えば、数分前に上司に怒られてイライラしていたら、「今回失敗しなくてよかった〜(ほんとは数分前に上司に怒られたばかりだけど、注意されたことで大きな失敗にならなかった)」、フラれて悲しかったら、「今の彼に出会えてうれしい〜(ほんとはフラれたばかりで落ち込んでいるけど、彼と別れたことで素敵な出会いがあった)」といった感じです。
すべては自分が主役の映画の中でハッピーエンドに向かって起こっているエピソードのひとつとして、客観的に今の状況を過去のストーリーとして話します。すると、否定的に思えたできごとが、長いスパンでみたらすべて幸せにつながるためのできごとかもしれないというワクワク感へと変換されていくのです。
ふだん仕事に追われていると、「仕事の合間に時間ができたら」マッサージに行こう、エステに行こう、美容室に行こう、と思いがち。しかし、自分を労ったりケアしたりする時間は仕事のスケジュールよりも先に押さえておきましょう。特に生理前や生理中は自分を思いきり甘やかしてあげてくださいね。