スマホやパソコンをじっと見つめていると、あっという間に時間が経ちますよね。そんなとき、目の奥では筋肉がかたまって眼精疲労が起きています。しかも目と連動して肩や首までかたまり、こりの原因に。何かと仕事が忙しくなる年度末は、目の健康状態も気をつけていきたいですね。今回は、カラダファクトリーの“看板”整体師、大貫隆博さんに目の疲れを解消するセルフケア法を教えてもらいます。
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肩こり・頭痛・顔のむくみはすべて「目」が原因だった!?
仕事が立て込んでくる時期には、いつにも増して眼精疲労を実感するもの。
「眼精疲労は、同じ場所を見続けることにより、ピント調節をしようとする目の奥やまわりの筋肉がかたまることで起きています。目のまわりの筋肉がかたくなることによって、頭や首や肩の筋肉までも連動してかたまってしまうのです。すると血流が悪くなって、肩こり首こりはもちろん、頭痛や耳鳴り、めまいや自律神経の乱れにつながり、全身の疲労感に影響します」(大貫さん)
さらに、顔のむくみやたるみにもつながるそう。フェイスラインがもたついてきたら、“スマホ大顔”かもしれません!
眼精疲労を防ぐポイント① まずは姿勢を正すことから
まず気をつけるべきは「姿勢」。
「たとえば、スマホ・パソコンを利用するときに、ついつい画面をのぞきこむように猫背になっていませんか? 姿勢が崩れると、首がこったり、眼精疲労になりやすくなってしまいます」
以下の4点をこまめにチェックし、正しい姿勢をキープするだけでラクになりますよ。
【こまめに意識! 正しい姿勢チェックリスト】
(1)スマホの画面を顔の正面にもってくる。
(2)頭が前に出たり、下に下がらないようにする。
(3)画面の照度はなるべくまわりの環境に合わせ、暗い場所では暗めに設定する。
(4)ブルーライトカットの眼鏡をかけたりする工夫も効果的。
眼精疲労を防ぐポイント② たまった疲れを明日にもち越さない!
眼精疲労は毎日少しずつ蓄積していきます。疲労をちゃんと解消するために睡眠の環境を整えましょう。
(1)スマホの画面は早めにオフ
なるべく眠る直前はスマホを見ないように。寝る2時間前からスマホはオフにすることがベスト。
(2)リラックスできる環境づくり
「深く眠るためには、体をリラックスモードにすることが大切です。目元や首元を温めたり、アロマを焚くなど自分が心地よくいられるような環境づくりをし、体の力が抜けるようにしてあげましょう。そうすることで深い眠りにつきやすくなり、眼精疲労もリセットしやすくなります」
3分でできる、眼精疲労解消マッサージ
目の疲れはこまめにほぐすのがポイント。
「体の疲労もそうですが、蓄積してからだと解消するにも時間がかかるので、日ごろから意識的に目を休ませてあげることが大切です。デスクワークの人の理想は10分~15分に一度遠くを見てほぐすといいですよ」
ちょっとした休憩時間に、3分でできるマッサージです。
(1)こめかみを下から上にぐっと上にあげ、ほぐしていきます。
※指でぐりぐりしないこと!
(2)左右のあごを、ぐっと下から上にほぐしていきます。
(3)目を閉じてから、両方の手のひらで光を遮断しながら指で眉毛の上を、上方向にもち上げる。※手のひらをはずしてから目を開けること!
(4)目のまわりを指でやさしく流す。眉の下を内側から外側へ向かって、指でやさしく流す 。次に頰の上あたりも同じように流す。
「今日は疲れそうだな」と思ったら、休憩をとり、こまめに眼精疲労の対策をしていきましょう。
文/庄司真紀