私たちは、今、「自分」というひとつの物語を紡いでいます。
そのなかで、心がヘトヘトに疲れたとき、知らず知らずのうちに、つい他者の人生に目が向きがちです。ましてや、自分の人生がうまく回っていないときや思い通りに運んでいないときは、自分の間違いや失敗を他人のせいにして、目を向けることさえしなくなってしまいます。そして、自分はこれだけのことをしたのだから、返ってきて当然、見返りがあって当然と言わんばかりの態度をとることも。
しかし、ここまでくると不思議なもので、引くに引けなくなってしまうような出来事がなぜかくり返されるように、人生が動き出すのです。
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魂の世界では「与えたものが返ってくる」。
私たちの行いには責任が生まれます
魂の世界では、「与えたものが返ってくる」ということが基本です。別の言い方をすれば「因果応報」。私たちがやったことは、巡り巡ってすべてが自分に返ってくるのが自然の法則なのです。
そして、それは今のこの人生かもしれないし、未来世かもしれません。
自分がしたことはベストなタイミングで(ある意味自分を知るためのギフト)、自分に返ってくる…。それが正しいことだとしても、間違ったことだとしても。
だから、私たちの行いには責任が生まれるのです。
その責任の部分をうやむやにしたまま前に進むと、結果的に人生そのものの足もとが揺らぎ、つねに迷ったまま自信を無くし、人のことも信頼できなくなってしまいます。
寂しいときはだれにでも訪れる。
あなたの心のボトルを満たすことが大切
私たちの心が揺さぶられるとき、そこにはある「思い」があります。何かを信じたいという気持ち。
でも、その何かを信じたい気持ちも、本当のところは寂しさが発端かもしれません。
だれかとのつながりを感じていたい。だれもがそう思うものです。
しかし、実際にあなたの寂しさを埋めてくれるのは、他のだれかではありません。あなたの心のなかを豊かにできるのは、あなただけなのです。
心をひとつのボトルだと例えてみましょう。
ボトルのなかに入っている水が愛だとすると、今、あなたの心のボトルには、愛はどれくらい入っているでしょうか?
もしも、水(=愛)が半分しか入っていないと感じた場合、そのような状態で寂しいというだれかに、半分を注いでしまったら、あなたの心は枯渇してしまいます。そうなると、あなたは「返してよ!」と思うかもしれませんし、「私が水(=愛)をあげたのだから、あなたも私にちょうだい!」と思うかもしれません。これがまさに「見返り」です。最悪、奪い合いになるかもしれません。
これはとても寂しいことですよね。そして、とても悲しいことです。
であれば、今はあなたの心のボトルをいっぱいにできることをしてみませんか?
まずは、こういう自分を好きだと思えるようになること。そして、あなたの心のボトルが愛でいっぱいになったときこそ、あふれる部分を人にあげればいいのです。
あなたの大切な人に、奪い合うことなく、注いであげられる…そういう自分になれるって、とても素敵なことだと思いませんか?
この世界で出会う人は、あなたが生まれる前にあなたが決めて、あなたの人生に招き入れた人たちです。
それは、あなたがあなたらしく生きるために、必要だと思ってあなたが用意したキャストなのです。
キャストですから、それぞれ役柄があります。やさしい人、意地悪な人、なぜかあなたの足を引っ張る人…。
でも、そのキャストたちも、あなたがどんなに素晴らしい魂かをすでに知っている、広い意味でのソウルメイトなのです。
あなたが、あなたの人生に目を向けられるようになったら、その人たちも役割を終え、やがて去っていく、もしくはあなたとの関わりを変えていくことでしょう。
こんなときだからこそ、まずは、あなたの心のボトルを愛でいっぱいにしていきませんか?
あなたの心を豊かにすることを、今見つけていくことこそが幸せのカギなのです。