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いかがでしたか? このテストで○が10個以上ついたなら、自己肯定感が低くなっている状態です。逆に5個以下なら、自己肯定感は比較的、高い状態だといえるでしょう。このテストは日によって結果が変わってきますから、気持ちの変化を感じたら、試してみるといいですよ。また、どの問いに○をつけたかによって、どのように自己肯定感が下がっているかがわかるのです。次の「6つの感」の説明を読んでみてください。
自己肯定感は「6つの感」に支えられている
ひと口に「自己肯定感」とお話してきましたが、自己肯定感は次の(1)~(6)の「6つの感」によって支えられています。先ほどの自己肯定感チェックシートの質問は、「6つの感」のどれが低くなっているかを測る質問にもなっているのです。
(1)~(6)のそれぞれのうしろにある【 】の数字が、チェックシートの質問の番号です。あなたが○をつけた質問の番号のある感覚が低くなっています。
(1)自尊感情 ……自分には価値があると思える感覚【1・2】
(2)自己受容感……ありのままの自分を認める感覚【3・4】
(3)自己効力感……自分にはできると思える感覚【5・6】
(4)自己信頼感……自分を信じられる感覚【7・8】
(5)自己決定感……自分で決定できるという感覚【9・10】
(6)自己有用感……自分は何かの役に立っているという感覚【11・12】
「6つの感」は密接につながっている
これらの「6つの感」は、ばらばらに存在しているのではなく、密接につながって影響を与え合っています。たとえば、何かで傷ついて自分には存在価値がないと思う、これは自尊感情(1)が低くなった状態です。そんなときに誰かから「ありがとう!」と言われると、自分も誰かの役に立てる存在だということを実感し、自己有用感(6)が高まります。すると同時に、自分の中に価値が芽生え、低くなっていた自尊感情(1)も高まるのです。
「6つの感」を引き上げていくためには、それぞれふさわしい対処の仕方があります。自分の自己肯定感の低下がどの感覚によって引き起こされたのかを知り、低下した感をうまく高めていくことで「6つの感」のバランスがよくなり、自己肯定感を強くしていくことができます。それは最初にお話ししたように、あなたにもともと備わっている生きるエネルギーそのものを、太く強くしていくことでもあります。
さあ、あなたの自己肯定感は、どんな状態でしたか? 「6つの感」のうち、いくつかが低い人、全体的に低い人、そこまで低下していない人もいることでしょう。もし自己肯定感が低くなっていても大丈夫。「6つの感」を理解して、いろいろなワークをすることで、自己肯定感は高まっていきます。「高める」のではなく、自然と「高まる」のです。
次回からは、女性に多くみられる悩みを一緒に考え、おすすめのワークを紹介していきます。
取材・文/寺田 千恵
参考書籍
『書くだけで人生が変わる自己肯定感ノート』(SBクリエイティブ)