「あんなこといいな、できたらいいな♪」(年代がバレる)のひとつが土いじり。実情は、緑に囲まれた生活にあこがれながら、花をむしろ枯らしてしまう残念女子なのですが、このたび、せめて、生ごみを発酵させて土を作ってみたい!と思い立ちました。さっそく始めること早2か月。まだまだ発酵中で土には程遠く…。「真夏に発酵ってどうなの?」「虫は平気?」――今回は途中経過レポートです。
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生ごみからできた肥料は、とっても質がいいらしいです。
お仲間に、エコな暮らしをとても楽しんでいる人がいます。彼女曰く「土に戻せばすばらしい肥料になるのに、それを捨てて、わざわざエネルギーを使って燃やしちゃうなんてもったいない!」。それを聞いて、なんだかストンと落ちるものがあって、私もやってみようかなと思いました。
「生ごみ、コンポスト、肥料」などネットで検索すると、専用の容器を使うものから、段ボールコンポストまで、いろいろなやり方が出てきます。手軽な感じで書かれているブログから、庭のないわが家ではちょっとその方法はムリかも…と思わせるものまで、レポートもさまざま。何かをやり遂げるにはトライ&エラーが必須なんでしょうけれど、私は今回失敗したら当分、この試みはやらない気がしたので、「多少、初期費用がかかってもいいから、手軽にできて失敗しなさそうなものを選ぼう」と思いました。
その結果、購入したのが「密封発酵容器」(写真上)と「BM菌体」でした。
生ごみが土に還るまでの流れはシンプルです。
1、生ごみを細かくして水気をよく切り、専用容器の中に入れる
2、生ごみ1㎏に対してBM菌体20~30gをまんべんなく振りかける
※ふたはしっかり閉めること
3、バケツの中にたまった水は、水抜きコックからこまめに抜く
4、バケツがいっぱいになったら1~2週間寝かせる
5、生ごみを地中20cm程度の深さの土にうめる
6、1か月程度で肥料になり、やがて土に還る
手順がわかったところで、問題はどんな生ごみを容器に入れるか、です。
わが家は集合住宅地。台所には窓がなく、食卓とも隣り合っています。ニオイは避けたいし、虫も避けたいところ。
私が参考にした資料には「魚肉や肉などは、いい肥料にはなるが虫がわきやすい」「魚の骨や貝がらは土に還りにくい」とあったので、ひとまず動物性たんぱく質はパス。「たまねぎの皮、バナナやかんきつ類の皮、卵の殻は土に戻りにくいので小さくして入れる」。告白しますが、今、挙がったもののうち、容器に入れているのは小さく砕いた卵の殻だけです…。
そのようなわけで、1日に容器に入れる生ごみの量はけっこう少なく、100~150gでした。その中にコーヒーがらと麦茶パックの中身も含まれます。コーヒーの出がらしは、ニオイを抑えるのに役立つそうですよ。
いくつか試した結果、長続きしているのはこの方法。
(1)ドリップし終わったコーヒーフィルターを1日置いて、少し乾かしてから、コーヒーがらを容器に入れる
(2)空になったフィルターを円錐型のコーヒーフィルターホルダー(100均で購入)にセット
(3)調理をするたびに細かくした野菜くずなどを入れていく
(4)1日1度は、野菜くずなどを容器内に移動
コーヒーフィルターは水分を吸いやすく、乾きやすいので気に入っています。
このルーティンに加えて、BM菌体を1週間に1度ふりかけること、1日1度、水抜きコックから水を抜く、ということを行っています。
BM菌体は、草原を掘り返したような、ゆでたほうれん草のような香りがほのかにします。個人的には好みの香りです。
水抜きコックからは、始めてから3週間ほどたったのち、コーヒー色の液体が出てくるようになりました。どんな生ごみを入れてもこの色なのかは不明です。
ニオイは当初ほとんど気にならず、何だ、におわないじゃない!と感激していたのですが、台所の気温が30℃を超えるようになると、さすがに容器のふたを開閉するたび、におうように…。とはいっても、開閉したあと5分くらいですし、気づくとにおわなくなっているレベルです。たくあんのニオイをもう少し甘く、強くしたようなニオイに感じました。
家族に生ごみリサイクルに対するマイナスイメージを持たれたくないので、早朝や就寝前など、台所・食卓に人がいないときに、台所の換気扇をつけてふたを開け閉めしています。虫は今のところ発生の気配なし。
さて、始めてから2か月現在。ようやく容器の半分くらいまで生ごみがたまりました! そしてわが家の可燃ごみの量がどうなったかというと、2/3に減量。容量としては2/3の感覚なのですが、重量がかなり軽くなったので、ごみ出しの負担がずいぶん減りました。これを半分まで減らせればごみ袋のサイズを1段階下げられるので、節約にもなるんだがな…。と思いつつ、ガンバりすぎず、続けられることを続けていこうと思っています。(編集まりりん)
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