
冷凍名人こと料理研究家の岩﨑啓子さん。今回はお肉を下ごしらえしてから冷凍する方法とその調理法をお伝えします。冷凍の段階で下味をつけておくと、調理もぐんと手短になりますし、味が染みておいしさもアップ。『週1回の買い物でOK! 冷凍名人が伝授 冷凍保存でこんなに節約!!』から、薄切り肉の大葉ロールと骨つき肉のタンドリーチキンをご紹介していきます。
Contents 目次
薄切り肉の大葉ロール
下ごしらえ冷凍の仕方
使い勝手のよい薄切り肉を用いたお手軽レシピ。下ごしらえ済みの冷凍の肉ロールは焼くだけの超便利食材になります。
(1)ラップに肉の端を重ねるように置き、大葉をのせる。
(2)肉を巻きラップの端をキャンディーのようにねじって形を整える。
(3)ラップごと適当な大きさに切り、ラップをはがす。ラップを敷いた金属製トレイに並べ、ラップをかぶせて冷凍庫へ。凍ったら冷凍用保存袋に移す。
<Point> ラップごと巻き上げると、汚れずきれいな仕上がりに。さらにラップの上から切ると形くずれしない。
また大葉は夏の食材ではありますが、今は一年中流通しており値段も安定しています。手持ちでない場合は、しょうがのせん切りまたはすりおろし、もしくは梅干しを細かくたたき塗ったり、焼きのりなどでも代用できます。
調理法
【材料】(2人分)
冷凍大葉ロール 6個
たれ (しょうゆ小さじ2、みりん小さじ1)
サラダ油 小さじ1
大根おろし 50g (冷凍でも可)
レモン 適量
【作り方】
(1)大葉ロールは半解凍にしておく。
(2)フライパンを熱して油をひき、(1)の大葉ロールを並べて中火で焼く。焼き色がついたら、ふたをして弱火で2~3分焼く。ひっくり返して裏側も同様に焼く。
(3)たれの材料を合わせて(2)に加え、肉にからめる。
<Point> つけあわせは水気を切った大根おろしとレモン汁でさっぱりと。
骨つき肉のタンドリーチキン
下ごしらえ冷凍の仕方
インドを代表するスパイシーなチキンメニューも下味の段階で冷凍保存可能。袋のなかで軽くもんで調味料を全体に行きわたらせたら、あとは焼くだけに。
【材料】
鶏手羽元 6本
塩、こしょう各少々
おろししょうが、おろしにんにく各1/2かけ
<合わせ調味料>
プレーンヨーグルト1/2カップ
おろし玉ねぎ大さじ2
トマトケチャップ大さじ1
酢大さじ1/2
カレー粉小さじ2
塩小さじ1/2
ローリエ1枚
クミン、コリアンダー各少々
【作り方】
(1)材料を冷凍用保存袋に入れ、軽くもんでなじませる。
(2)平らにして口を閉じ、金属製トレイにのせて急速冷凍する。
<Point> 半解凍の状態で焼くと、熱が加わるほどにさらに味が浸透します。
調理法
【材料】(2人分)
冷凍タンドリーチキン 6本
玉ねぎ、レタス、レモン 各適量
【作り方】
(1)タンドリーチキンを半解凍し、オーブンの天板にオーブンペーパーを敷いて並べる。
(2)200℃に温めておいたオーブンで、15~20分位焼く。
(3)皿にのせ、薄切りにして水にさらした玉ねぎ、ちぎったレタス、くし形切りのレモンをあしらう。
一品プラスしたいときにも役に立つ冷凍保存のおかず。ある程度下ごしらえしてから冷凍すると、その後の調理がほとんど焼くだけででき上がります。あまり料理に自信がないという人にもオススメです。
文/庄司真紀
参考書籍
『週1回の買い物でOK! 冷凍名人が伝授 冷凍保存でこんなに節約!!』(アスコム)