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“しなやかで華やか”――木のぬくもりで、この夏のお弁当作りを乗り切ろう! #Omezaトーク
私はモノがなかなか捨てられない性分です。たとえばお弁当箱。多少、フタにガタが来ようとも、絵柄がかすれて消えようとも使い続けてしまうので、ほとんどが10年選手。でも、子どもたちのお弁当箱を、ついに買い替えることに決めました! 買い替えるなら、覚悟を決めて、いいものを。先人の知恵と職人の技が詰まった杉の木のお弁当箱をご紹介します。
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お弁当箱のような日用品を買い替える機会は、けっこうあるのではないかと思います。私の場合は満を持して、ではありましたが、お弁当箱を買い替えるにあたって、わりといろいろと考えました。とくに、これから成長し、趣味嗜好も食べる量も変わるであろう子どもたちのお弁当箱を選ぶのは悩みます。柄や色はどうするか、サイズはどうするか。そして、できればプラスチック素材を使いたくない。この点も大きかったです。
プラスチック素材以外の選択肢を考えたのは、プラ削減という環境的な視点もあるにはあったのですが、どちらかというと「こわれやすさ」に起因していたかも…。長男が未就学児のときに使っていたプラスチック製のお弁当箱は数年で壊れてしまい、アルミ製のものに切り替えたところ、長男が使い、次男が使い、まだ使えるのですよね(サイズ的に小さくなってしまいましたが)。
今回は、はじめは近場のお店を回り、アルミ製などのお弁当箱を探しました。でも、小学生が使うような600mlくらいのサイズがなく、また大人用のアルミ製のお弁当箱は、なんだか味気なく、イマイチ決定打に欠ける感じ…。
そんなとき、常吉(つねきち)という会社が作っている『箱屋常吉』というブランドを知りました。明治元年に創業し、杉箱を作ってきた会社で、現在はおひつはもちろん、ホーム&キッチン雑貨から文房具やバッグまで、幅広い商品を手がけています。とくに種類豊富なお弁当箱には心を惹かれます。
子どもたちに、それぞれどんな絵柄がいいか、どの色のバンドがいいかを選んでもらい、思い切って購入。
上の写真は800mlのもの。中学生の子ども用です。お弁当箱の容量は、詰めるお弁当のカロリーとだいたい一致しているらしいので、このサイズにしました。
こちらは、600mlのもの。小学校低学年、高学年の2人の子ども用。いずれ私が使いたいな…。
手前にあるのが仕切りです。
ふたと1段目の箱の裏側(写真左)は、それぞれ1段目と2段目にしっかりハマるように適度な段差があり、2段目の裏の底の部分(写真右)は、ご飯を食べるときにお茶碗を手に持って食べることができるような「足くり加工」が施されています。
また、角の丸い部分は「角丸技術」という技術が使われています。これは厚みのある板に0.7mm残して切り込みを入れ、湯につけて曲げる技術だそう。
木のお弁当箱。先ほど「思い切って購入」と書いたのは、やはりプラスチック製のものよりも値段が張るから。それに、木のお弁当箱を使ったことがなかったから。
でも、ご飯をよそっても木の香り。洗って乾かしているときも、前を通れば木の香り。これは私が好きな香り。とり扱い方を習得して、ていねいに作られたものを長く大事に使っていきたいと思います。
ちなみにサイズアウトしたアルミ製のお弁当箱は…、下に氷まくらを敷き、お弁当のおかずを冷やすトレイとして活躍しています!(編集まりりん)