6月に入り、徐々に活気が戻りつつあるアメリカ・シカゴ。そんなシカゴで、じつは、円すい型の入れもの(コーン)に入ったできたてのパスタを歩きながら食べるというのが流行っています。
今回は、その“手持ちパスタ”をご紹介したいと思います。
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少しずつ活気を取り戻し始めたシカゴ
アメリカ・シカゴでは、6月11日からコロナによるさまざまな規制が緩和され、レストランなども以前のような営業に戻りつつあります。さらに、シカゴは夏が短いので、束の間の夏を謳歌しようとする人たちによって、徐々に活気も出てきています。
しかし、コロナの影響により、残念ながら生き残れなかったお店も少なくありません。特に個人経営のお店の生き残りが厳しいため、その地域の人たちが積極的にテイクアウト中心の大きなイベントを企画して開催するなどして、閉店を阻止するといった活動も行われています。
ちょっとしたアイディアが話題となりSNSなどで人気に
オーナーシェフの名前からつけられた「Anto Pizza & Pasta Chicago」は、2018年にオープンし、地元新聞やテレビなど、さまざまなメディアでとり上げられた人気店。味はもちろん、見た目、量、価格など、どれをとっても満足度が高く、さらにほかのお店にはないユニークなメニューもあり、それも人気の理由のひとつです。
同店はコロナ禍で店内飲食ができない時期には、歩道の一部を利用してパティオを作ったり、テントを張ったりして、屋外で飲食ができるよう工夫し、営業を続けていました。
また、デリバリーやテイクアウトのみの営業しか許可されていない時期には、コーンカップにパスタを入れて販売。片手で持って歩きながらパスタを食べられる、というのがとてもユニークで、これが大当たり! ミシガン湖を眺めながら食べたり、公園でピクニックをしながら食べたり、近所を散歩しながら…など、さまざまなシーンで手軽においしいパスタを食べられるということで、SNSなどでも拡散され、話題となりました。
パスタ以外のものもお構いなしに入れちゃうのがアメリカ流!
あらゆることに対しておおらかなアメリカだからなせるのか、同店ではパスタをコーンカップに入れてくれるだけでなく、提供しているメニューであれば、リクエストをすると何でも入れてくれるそうなんです。なので、筆者も早速イタリア料理で人気のカラマリをリクエスト! 評判通り、コーンカップに入れてくれました(笑)。ほかにも、フレンチフライやフライドオリーブ、アルグラオレンジサラダなども可能で、従来店舗で食べていたいろいろなメニューを歩きながら手軽に食べられます。
コロナ禍によって生み出された新しい食事のカタチ。シカゴに限らず、世界中で今後も、ユニークな食べ方が生まれ、流行っていくかもしれません。身近なところに意外な発見があるかもしれないので、みなさんも探してみてくださいね。
文・写真/脇方真由美