恋愛中は相手に期待してしまったり、思ったような答えが返ってこなかったりすると、「こんなに大切に想っているのに...!」と自分がイライラしたり、苦しくなってしまったことはありませんか?
"コントロールできない他人"に対して、ストレスを感じてしまった時の対処法について、今回は"恋愛の場面"でも使えるメンタルトレーニングをご紹介させていただきます。
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コントロールできないものがあることを知る
例えば、朝、家を出るときに雨が降り出したら、「靴はぬれても大丈夫なものに変える。傘を持つ」
と行動をスムーズに起こせると思います。
そこで「雨が止む方法を考える。てるてる坊主を作る」という人は、まずいないですよね。
そもそも天気は”コントロールできないもの”とわかっているから、次の行動を早く起こせる。
でも対象が人となると、そうはいかず…「なんでこうしてくれないの?」「なんでこう言ってくれないの?」とイライラしたり、焦って、一生懸命コントロールする方向に力を注ぎ始めるわけです。
私たちの周りには多くの「コントロールできないもの」があります。
そして気づかないうちに「コントロールできないもの」をコントロールしようと意識が向き、そのまま行動を起こしていることがあるんです。
その努力が返ってくればいいのですが、返ってこなかった時に、〈大きなストレスやパフォーマンス低下〉につながります。
恋愛の場面で陥りがちなケース
私の友人Aさんのお話です。
相手から好きになってくれた恋愛はうまくいくけれど、自分が好きになった人とはうまくいったことがないということでした。
「いつもどんな風にうまくいかなくなるの?」と聞いてみると、
好きな人ができたら、毎日メールしたあとに携帯を肌身離さず持って「早く返信こないかな?」とか「こういう返事こないかな?」と考え、寝ても覚めても相手の行動が気になって仕方ないとのこと。
でも、相手から思うような返事がこないと落ち込み、何もする気が無くなったり、自分のメール内容が悪かったのかと不安になるほど、考え続けたり…。
不安なため、ついついメールをたくさん送ってしまい、結局は相手が引いていってしまうそうです。
恋愛は、”コントロールできない”相手の気持ちをコントロールしようとしたくなることが多いですね。
もちろん「どうしたら好きになってくれるかな?」と考えるのは当然のことですし、ワクワク感までなら恋の醍醐味でよいと思います。
ただ、恋愛は相手ありきのもの。
相手との関係づくりが思うように進まないときに、「どう思われてるかな?」「あれがダメだったかな?」「私のどこがダメなのかな?」と、何日も、理由探しをしても結局は、他人の”感情はコントロールできないもの”。そのモヤモヤや不安がいっぱいになることに、思考や時間を費やすのではなく、
自分がコントロールできるもの→「アプローチ方法を変えてみる」「その時間に”自分磨き”をする」などなど、
自分でコントロールできる「自分の行動や思考」に意識を持っていくのが大切です。
コントロールできるものとできないものを分けて行動する
この表を頭に入れておきましょう!
「コントロールできないもの」
- 他人の行動
- 他人の言動
- 他人の感情
- 他人の評価
- 結果
- 自分の感情
「コントロールできるもの」
- 自分の思考
- 自分の行動
さきほどの恋愛での失敗のお話は、〈コントロールできないもの〉に意識が向いている状態ですよね。でも、そちらに意識が向くと、”思うような答えが返ってこないとき”、”不安や心配”が出てきて、目の前のことに集中できなくなって、仕事のパフォーマンスが下がってしまったり、ストレスが増幅してしまいます。
もちろん、何も努力しなくてもいいし、お相手から気持ちを得ることをまったく気にしないでください。というわけではありません。【お相手からの気持ちを得るために、自分が本来すべき行動に集中する】ということです。
特に、自分が自信のなさや不安を感じているときは、この〈コントロールできないもの〉に意識が向きやすくなります。
そのために〈自分の意識〉がどこに向いているかに気づくことが大切です。
例えば、本当はどう思っているかわからない相手の気持ちを予測して不安が募るのであれば(コントロールできないもの)、本人に聞けそうなところは素直に聞いてみる。(自分がコントロールできる行動)
好きな人の前だと、どう思われているかわからなくて緊張して話せない…という人であれば、
彼の顔色が気になった時に(コントロールできないもの)、それに気づき、本来自分が集中すべき行動(自分がコントロールできるもの)、内容や伝えたいこと、話し方などに意識を戻すことが大切です。
今日の3ステップ
- コントロールできないものに意識がいっている自分に気づく
「彼の顔色が気になってるな。」「マイナスな予測ばかりしてるな。」 - そのまま行動し続けないで止める
ここでは、思考をチェンジするためのアクションをあらかじめ決めておきましょう!
(例:深呼吸する。3秒目を閉じる。…etc) - コントロールできる自分の行動や思考に意識を戻す
今、自分が確実にできることに集中する!
(例:仕事、自分磨き。本人に聞いてみる。気持ちを伝える。…etc)
「気づく」→「止める」→「戻す」
周りに向いている矢印→を自分の方向←に戻してくるようなイメージです。
まずは、「コントロールできないものに意識が向いている自分に気づく」ことから始めてみましょう!
先ほどの「コントロールできないもの」と「コントロールできるもの」を頭の中に入れておいていただき、ネガティブな連鎖から抜け出せなくなってしまった時に、今回の方法を思い出してみてください。
他人の行動や評価に左右されているときは、自分の行動や考え方に意識を戻すために、一度立ち止まり、今やるべきことを整理してみてくださいね。