11、12月は大掃除のシーズン。新年を前に不用品を一掃し、家中の片づけに勢いがつく時期です。けれど仕事などの忙しさもあり、あまり時間がかけられないという人も多いはず。今回は、家事代行サービスNo.1のベアーズの書籍『暮らしが本当にラクになる! ベアーズ式家事事典』から、効率的な片づけをするために、11月、12月にするべきことを見ていきましょう。
Contents 目次
11月の家事 〜不用品を一掃する〜
【年末の大掃除に向けてものを減らす】
大掃除をする前にできるだけ不用品を減らしましょう。今週はリビング、来週は寝室と、ひと部屋ずつ進めたり、「1日ゴミ袋1袋分」と目標をつくったりするのもオススメ。年末は不用品回収も混雑するため、早めの手配を。
不用品処分のついでに、冬のウールコートやダウンコート、厚手のニットなどを出して、手入れをしておきましょう。シミやシワがないかをチェックしたり、収納中についたニオイやシワが気になる場合にはスチームアイロンを当て、陰干しをしたりするなど、ケアをします。
【カーテンを外して洗濯を】
窓を開けることが多かった春夏の間に、カーテンはホコリや排気ガスなどで、見た目以上に汚れているもの。洗濯ラベルの表示に従って洗濯しましょう。カーテンは外でよく乾かしてから吊るします。
ベアーズ式お助けTips
不用品や収納内の整理をするときに役立つアイデアをご紹介!
1.保留ボックスのススメ
処分する気になれない不用品の一時保管に。
サイズが合わなくなったけどまだ着られる服や、読み終わった本など、この先出番はなさそうだけど処分する気持ちにまでなれないモノたち。そんな死蔵品で収納をいっぱいにしない予防策が、「保留ボックス」。処分に迷うものをひとまずそこに入れ、定期的に見直しや再検討をすることが、無限にモノが増えていくことの防止につながります。
2.賞味期限&使用期限をチェック!
非常食としてストックしている食料品や水、すでに使用期限が切れている薬品類などは、知らないうちに増えているもの。半年に一度くらいのペースで確認しましょう。また、使い切れないまま数年が経過したメイク用品やスキンケア製品、ハンドクリームがメイクボックスやポーチに眠っていることも。ニオイや色が変わっていたり、成分が分離したりしていないかチェックして、見つけたら処分を。
3.モノはスペースの8割まで
クローゼットや押し入れは、ついついそのスペースいっぱいまでモノを詰め込んでしまいがち。そうなると、死角が増えてどこに何を入れたのか把握しづらくなるうえ、出し入れも困難になってしまいます。収納スペース全体に対して2割ほどの余裕を常にキープすることが、モノが見つかりやすく、出し入れもしやすい収納のポイントです。
取り出しやすく、しまいやすい収納にするために、モノの収納スペースの8割まで、と意識しましょう。
12月の家事 〜1年の汚れを小分けにして落とす〜
【大掃除をひと月かけて分割する】
家族みんなが忙しい師走は、年末にまとめて掃除するのが難しいもの。そのため、場所別に担当を決め、それぞれが12月の間に掃除のスケジュールを立てておくとよいでしょう。
大掃除は一度にやろうとせず、担当を分けて家族それぞれが進めるようにするほか、リビング担当の場合は「今日はソファまわり。明日はテレビまわり」などさらに細分化すると効率的です。
掃除で家具を動かす際は、もっと使いやすいレイアウトはないか見直してみましょう。ソファやテーブルの向きを変える、家族構成の変化に合わせて家具の見直しをするなど、再考するよい機会です。
また、1年使い続けたタオルや下着は1年の終わりに一新すると、新年を迎える気持ちが高まるのでオススメです。
ベアーズ式お助けTips
クローゼット内の衣類のレイアウトも使いやすいように見直してみましょう。出番の多いモノ、ときどき必要なモノ、年に数回だけ使うモノに分け、使う頻度が高いモノほど取り出しやすいところへ配置します。
出番が多いモノから取り出しやすいようにすると、抜群に収納の使い勝手がよくなります。
1.出番の多い1軍の服や小物は、最も取り出しやすい中央に収納。スカーフやバッグ、Tシャツなども吊り下げ収納に入れると取り出しやすいです。
2.2軍はクローゼット下部の引き出し収納に配置。何が入っているか、ラベリングしましょう。
3.上部は年に数回しか出番のない3軍のモノを、軽い布製ボックスに収納。取っ手があるボックスだと取り出しやすくなります。
4.足台やアイロンは、クローゼット内に収納すると使い勝手アップ!
できるだけすっきりとした部屋にして新しい1年を迎えたいですね。まだまだ家で過ごす時間が多い今、じっくりと片づけに取り組むいい機会なのかもしれません。
次回は、モノを増やさないコツ&使いやすい収納のポイントをお伝えします!
参考書籍
『暮らしが本当にラクになる! ベアーズ式家事事典』(アスコム)
ベアーズ
1999年、家事代行のパイオニア企業として誕生。家事だけではなく、「心のゆとり」を提供することをモットーに、暮らしの“困った”をすべてサポートする体制を構築。累計250万件を超えるサービスを提供している。ベアーズで働くベアーズレディは登録数5万8000人を超え、妥協のない品質、真心込めたサービスであらゆるご家庭のニーズにこたえている。2015年には家事を学ぶオンラインサービス「家事大学」を設立。
文/庄司真紀