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肌にふれるものはなるべくオーガニックでよいものを。オーナーのこだわりがつまったサロンスパ、ルアナワイキキ
自身が摂食障害になった経験などから、肌にふれるもの、体に入るものはなるべくオーガニックでやさしいものがよいと実感――そんな彼女の想いやこだわりがつまっている「ルアナワイキキ ハワイアン ロミロミマッサージ& スパ」。ハワイ州オアフ島ワイキキに位置するこのサロンスパのオーナー・勝木美千子さんにお話をうかがいました。
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ワイキキのメインストリート、カラカウア通りに建つ「ルアナワイキキ」
ワイキキのDFS(いろいろなブランドがそろう大型免税店。現在休業中) の横、ワイキキギャラリアタワーの7階に位置する「ルアナワイキキ ハワイアン ロミロミマッサージ&スパ」。ここのオーナーを務めるのが勝木美千子さんです。ご自身が摂食障害を乗り越えた経験をもち、また障がいのあるお子さんを育てるシングルマザーでもあります。このサロンスパには、彼女がさまざまな経験を通して感じた思いやこだわりがつまっています。
まずは、お客様に提供しているオイルをご紹介します。フェイシャルオイルは、デイオイルが、原産地モロッコで“天然のボトックス”と称されるアンチエイジング効果の高いウチワサボテンオイルに、むくみを軽減するカラハリスイカシードオイルや、日焼け止め効果のあるラズベリーシードオイル、さらには日焼けによるDNAダメージを緩和するメドウフォームオイルをブレンドした日中用フェイシャルオイルです。
ナイトオイルのほうは、お肌の酸化を抑制し、うるおいやつや感をアップするウチワサボテンオイルに、毛穴の詰まりを改善しお肌のターンオーバーを整えるカラハリスイカシードオイルや美白効果のあるローズヒップオイル、さらには美容成分を豊富に含むスーパーフードのサジーから抽出したシーバックソーンオイルをブレンドしたオイルを使っています。
これら2つのオイルの中に含まれているカラハリスイカシードオイルは、砂漠の過酷な環境下でもみずみずしく育ち、生命力が高く持続可能性が高い植物であるカラハリスイカの種から抽出されており、サステイナブルなオイルとしても注目されています。
設備は、年齢の高い方のためにベッドの高低だけでなく、上半身をラクに起こせるよう、角度をつけられるベッドを導入しているほか、車イスでも対応できるベッドやトイレもありバリアフリーになっています。お子さん連れでエステを受けたいというママやパパのためには、エステルームの隣に子ども部屋も用意してあります。
オーナーである勝木さん自身が障害を持つお子さんを持つシングルマザーでもあり、子育てで大変な方や、さまざまな思いを抱えた方たちの癒しでありたいと、工夫をされているようです。
エステだけでなく オール女性のために、少しでも体によいものを
ナチュラルなものが体にふれることの重要性を理解しているのが勝木さんです。ここではエステだけでなく、体によいものを使うことが、長い人生にとってよいという観点から、経皮毒の心配のない生理用布ナプキンを店内でも販売しています。
使い捨てや、長時間吸収でずっとサラサラなどの謳い文句で使われるビニール製のナプキンは、便利ではありますが、スピードや効率を求められる社会に合わせて開発されたアイテムだと言えます。個人差はあるものの10代の初めに始まり、その後、毎月迎える生理。現代女性の生理回数は生涯を通し450〜500回程にもなります。そんな生理ときちんと向き合うことは自分自身と向き合うこと。数多く経験することだからこそ、肌が気持ちいいと感じるものを当ててあげることが大切です。
布ナプキンを使うことは、女性である自分が、自然そのものであることを受け入れることを現実的に教えてくれます。そのほかにも、布(肌に当たる部分はオーガニックコットンを使用)を使うと冷えない、ゆえに生理痛が和らいだり、量が減ったりというメリットもあると勝木さんは言います。
サロンスパで提供しているマッサージやエステについても、お客様だけでなくセラピストのためにもよいものを使いたいという気持ちから、オーガニックのココナッツオイルを使用しています。
ご自身の経験や子育てをする中で得た学びを活かし、ハワイのこの場所に「ただいま」と言える場所を提供したいと、日々、進化する努力を続けているという勝木さん。今はこのエネルギーを、コロナの影響で日本人観光客が少し減ってしまったハワイを盛り上げるために使い、日本人のひとりとして、ハワイに、そして人々に貢献できたらいいなと思っているそうです。
取材・文/堀内章子 写真/ルアナワイキキ