本島最南端の島、与論島。
世界有数の透明度を誇る美しい海に加え、近年、宿泊施設がリニューアルしたり、飲食店も増えたり、島全体が年々活気づいています。また、あまり知られていませんが、与論島は、環境省の調査結果により日本で最も星空が綺麗に見られる場所とされています。さらに、綺麗な星空を守るため、電線の地中化や街灯をオレンジ色で下向きのライトに変えるなど、光害防止の取組みも実践。素晴らしい環境を持ち、その維持に努めているにもかかわらず、与論島はまだまだ知名度が低いと感じます。
今回は、そんな南国の穴場とも言うべき与論島の魅力を堪能できる過ごし方をご紹介します。
Contents 目次
<宿泊する>
カジュアルで心地よい、リニューアルしたプリシアリゾート
今回宿泊したのは、2021年7月より順次リニューアルを実施している与論島最大の宿泊施設「プリシアリゾート」。建物は白を基調とした中に木の温もりを感じるナチュラルな印象。素朴な与論島にぴったりの、気取らない雰囲気が素敵です。
施設内にはリラックスできるスペースがたくさんあり、プリシア内を散策しているだけでも楽しめます。少し歩いては、座って海を眺め、また歩き。日常の喧騒を忘れる時間を過ごすことがきできます。
4人で宿泊した際のコテージタイプのお部屋です。カジュアルで居心地の良い雰囲気でした。
プリシアには、ストレスフリーな滞在ができるオールインクルーシブステイのプランがあり、マリンスポーツ、フィールドアクティビティ、お食事などの料金が宿泊プランに全て含まれています。
<ツアーに参加する>
日本一の星空。宇宙を感じる星空ツアー
島の一部の地域に飲食店や民家が集まっているので、その他のエリアに行くと明かりが少なく星がとても綺麗に見えると聞き、ガイド付きの星空ツアーに参加。
こちらの写真は、参加した星空ガイドツアー「アークトゥルス」の星のソムリエ®、ヤスさんが撮影したもの。まるで絵画のように美しい星空は、1度見たら忘れることができないほど感動します。
星空ガイドツアーのプランは3つ。いずれも無料送迎付きで、流星プラン約1時間(3,300円/1人)、火球プラン約1時間30分(4,000円/1人)、隕石プラン約2時間(5,500円/1人)があります。夜のちょっとした時間に移動しながら星観察&お話を聞けたり、ヨガマットを敷いて癒やしの星空観察ができたり、隕石プランでは、写真を撮ってもらうこともできます。
目の前に広がる星空の美しさに感嘆するばかりでなく、望遠鏡で見る土星などの惑星には宇宙の壮大さを感じ、日々の小さな悩みなどを忘れることができます。
星のソムリエ®、ヤスさんは、自分の誕生日星座がどれか、星座の成り立ち、太陽の周りには第二の地球があるなど、身近な話から知らなかった宇宙の話まで、様々な面白いお話をしてくれます。また、疑問には全て答えてくれました。あっという間の時間でしたが、星空に吸い込まれるように景色とお話にのめり込み、記憶に残る夜となりました。
<食べる>
島らしさを味わう。くねんぼ食堂
与論島で島らしい食事をするのにおすすめなのが「くねんぼ食堂」。
こちらは、ハチビキという深海魚のお刺身で、きび酢と醤油、島唐辛子でいただくのが島流の食べ方とのこと。ツマは大根ではなくパパイヤなのも与論島らしさを感じられます。
〆には、ハチビキの頭と骨でお出汁を取ったお味噌汁。島らっきょうと一緒にいただきました。くねんぼ食堂は、プリシアリゾートからも歩ける距離なので便利ですが、人気で席数も多くないので与論島に訪れる前に予約を入れておくのが良いかと思います。
<お土産を買う>
与論島の植物を陶器に。あーどぅる焼き
与論島のお買い物で島らしさを楽しめるのが、こちらの焼き物。
あーどぅる焼きといい、島で育った植物、珊瑚や海藻、椰子の葉、サトウキビを絞った後の繊維の灰、ガジュマルの灰などから作られた釉薬で色つけをしています。その独特の色合いは、日常の食事に馴染みながらも思い出に浸れる素敵な器ばかりでした。
ゆんぬ・あーどぅる焼窯元は、与論空港から車で10分。島内の移動は、レンタカーが便利です。
与論島に訪れる方の多くは、マリンアクティビティ、SUPやダイビング、ウインドサーフィンなどを楽しまれることが多いのですが、今回はそれ以外のポイントをご紹介いたしました。
まだまだ混雑もなく、ゆとりのある観光を楽しめる与論島をぜひ次の旅先の候補に!
文/鈴木 彩乃
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