バリ島のなかで今一番アツイと言われるエリア、チャングー。世界中からデジタルノマドやバックパッカーが集まり、彼らのニーズに応えるべくハイセンスなカフェやショップが立ち並ぶエリアです。
世界の味を楽しめるレストランが多く、そのなかには日本食料理店も。寿司、ラーメンといういかにも日本食、という料理が目立つなか、目を惹く和テイストのショップを見つけたのでご紹介します。
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バリ島でわびさびを感じるお店、Bokashi
店名のぼかし(Bokashi)は、米ぬかなどいくつかの有機物を混ぜて発酵させたぼかし肥料に由来。
お店では廃棄物を再利用し、通常は捨てられてしまうものから再び有用なものを作り出していることからこの名前が付けられたそう。
店内は、足を踏み入れた瞬間から、木のぬくもりを感じます。調度品、アートなどからはどこか懐かしさが。日本の「わびさび」から受けたインスピレーションと、そこに地元のインドネシア食材や伝統を結びつけたショップなのです。
一階には自然食品やフレッシュな有機野菜が並び、量り売りコーナーが設けられています。二階はセンスに溢れた和テイストの空間で、新鮮野菜をふんだんに使用した料理やドリンクを楽しむことができます。
量り売りと自然食のショッピングフロア
一階で購入することができるのは、バリ島北部の自社オーガニック農園「LYD Organic」で育てられた野菜。
火山などバリ島の大自然から生命力とミネラルを受け取り、自然に即した方法で栽培された野菜は、力強い風味と高い栄養素が特徴です。
加工品も、自然な製法で作られたこだわりの商品に出会うことができますよ。
スーパーフードやエシカルなスキンケア類、天然素材の日用品も。窓際にはナッツやドライフルーツの量り売りコーナーもあります。
日本の「ものを大切にする文化」が、このようにエシカルショップとして表現されていることを、とても嬉しく感じますね。和のテイスト漂う、フュージョンレストラン
細い階段を上がると、二階には天井が高く開放的な空間が! 床から柱、天井にいたるまで、温かみ溢れる木の素材で建てられていました。
日本の思想や文化からインスピレーションを受けている、との一言が
珍しいのは、「BENTO(お弁当)」があること。サワラの燻製、チキン南蛮などがメインのものもありました。ほかにも日本人として馴染がある料理から、「これはどんな味だろう!」と想像力を掻き立てられるものまでさまざま。
和が融合した料理と地元産の絶品シングルオリジンティー
しばらくメニューとにらめっこをし、日本では食べられないものを、と「Drunken Soba(ドランケン ソバ)」を注文。直訳すると「酔っぱらいそば」ですが、いったいどんな料理なのでしょうか。
ドリンクはスタッフさんに聞いたおすすめのなかから、インドネシア産シングルオリジンティーの「Golden Yellow(ゴールデン イエロー)」を注文しました。
ハリムン山で栽培された茶葉で、複雑な果実のアロマが特長。「渋みは少なく、メロンのような甘さがある」との説明が気になります。
一口飲んでみると、まろやかで深みを感じます。自然な甘味が、全体をスムーズにまとめてくれて、飲みやすく美味しかったです。
続いて運ばれてきた、メインディッシュ「Drunken Soba」。ガーリッククランブルから、香ばしさが漂います。
「Drunken Soba」150.000IDR
名前の通り、そばが使用されていますが、パスタのようにもちっとしていて、アルデンテな茹で具合。
LYDオーガニックで栽培したチェリートマトをふんだんに使用した自家製のマリナラソースは、注文時に「Little bit spicy(少しだけ辛めで)」とオーダー。通常の辛さを試していないので比べられませんが、ピリリとした絶妙な辛さでとても美味しかったです。
ガーリック、燻製パンチェッタ、エビ、アサリが加わり、少しスモーキーな風味も特長です。パンチェッタの塩味もいい仕事をしてくれますが、脂がたっぷりのため、苦手な方はパンチェッタは少なめにしてもらうと良いかも知れません。
食べ応えがあり、全体的に大満足の一皿でした。
最後に、ティーがポットに残っていたため、一階で見て気になっていたスイーツを注文してみることに。
スタッフの方がまるでアフタヌーンティーのようなタワートレーに乗せてサンプルを席まで運んできてくれました。
スイーツはもちろん全て自家製!
ここでもまた散々悩んで、お腹とも相談して適度なサイズ感の「Banana Chocolate Brownie(バナナ チョコレート ブラウニー) V」をオーダー。小ぶりなのに、バナナもチョコレートもどちらも濃厚で、どっしりした一品でした。
「Banana Chocolate Brownie V」25.000IDR
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チャングーエリアにあるリトルジャパン、「Bokashi」。食からショッピングまで楽しめるため、食事のあとは、自分や大切な人へのお土産にエシカルなアイテムを購入してみてはいかがでしょうか。
またあとから知りましたが、京都のお茶の産地「和束町」の有機の煎茶や玄米茶もメニューに! 本格的な日本料理から創作料理まで安心感のあるラインナップで、バリ島で日本食が恋しくなった方にもおすすめです。
文/m i a
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