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冷房に頼らず、香りで体感マイナス4度!? かぐだけで涼しくなるアロマ活用術
今年の夏も猛暑が長いと予測されている中、電気代や物価上昇で節約志向が高まる今、「エコな暑さ対策」として、香りをとり入れてみてはいかがでしょう。アロマと聞くとリラックスや癒しなどをイメージすると思いますが、香りの選び方によっては、クールダウンやにおい対策など夏に活躍する活用法があるのだとか。
今回は、55種類以上の精油をそろえるアロマ専門店「アロマブルーム」の香りのスペシャリストより、涼しくなる精油を紹介。どんな風にとり入れたら涼しく感じるのかなど、アレンジ術もお届けいたします!
Contents 目次
体感マイナス4度!専門家おすすめの「最涼アロマ」とは?
アロマの専門家が最も涼しい!とおすすめするのは「ペパーミント」です。
民間企業が行なった温冷感を評価する実験では、ペパーミントの香りをかいだ状態で水温32度の水槽に手を入れたときと、においがない状態で水温28度の水に手を入れたときの体感温度が同レベルであったことから、“ペパーミントの香りをかぐことで体感温度が4度下がる”ことがわかっています。
※ミントの香りによるひんやり感、体感には個人差があります
※参考元・公益社団法人 日本アロマ環境協会/公式サイト“アロマでクールダウン”より
活用法は、扇風機の前面に精油を数滴しみ込ませたリボンを結びます。扇風機の風で、ペパーミントのさわやかな香りが部屋全体に広がり、効率的に“涼”を感じることができます。エアコンの温度をいつもより高く設定しても涼しく感じられるため、体を冷やしたくない人におすすめです。
また、寝苦しさの対策として、エプソムソルト(硫酸マグネシウム)に精油を2〜6滴混ぜ(ダマにならないように垂らして混ぜる)、38度のぬるめのお湯に投入して、ミント湯にすれば温浴効果で疲労回復も期待できます。皮ふの刺激が気になる人は少量から試してみてください。
外出時の移動には、持ち運びに便利なアロマスプレー!
精油と無水エタノール、精製水、遮光瓶の4つのアイテムで作ることができます。
<作り方>
遮光瓶に無水エタノール5mlとお好み(ペパーミントがおすすめ)の精油を5〜10滴入れてよく混ぜ、そこに精製水25mlを加えて再度よくふり混ぜて完成です。
使う際によくふってから日傘の内側にシュッと吹きかけるだけで、ふんわりと香りをまとってくれます。精油により日傘の色落ちが気になる人、香りの効果がイマイチ体感できない場合は、コットンにつけて傘の骨の部分にはさんでおくなどの方法もあります。アロマパッチ的なものを活用してもOK。
日傘のほか、扇子にも活用すると、さわやかな香りが涼しい気分にしてくれます。
頭皮のにおいケアには、抗菌効果のある「ティートゥリー」
香りには涼しさだけでなく、「におい対策」への効果も期待できます。おすすめの精油は「ティートゥリー」です。
ティートゥリーの成分「テルピネン-4-オール」には、抗菌・抗炎症作用があるといわれ、オーストラリアの先住民のアボリジニは、すりつぶしたティートゥリーの葉をやけどや切り傷、虫刺されの治療に用いてきたとされています。そんなティートゥリーの精油は、においが気になる頭皮のケアに向いています。
ホホバオイルやアルガンオイルなどの植物オイル10mlに精油1滴を混ぜたトリートメントオイルを、頭皮にもみこみながら塗布し、指の腹でやさしく円を描くようにマッサージします。そのあと、一度お湯で洗い流し、最後にシャンプーで頭皮や髪に付着したよぶんなオイルをオフすれば、頭皮を清潔に保つケアができます。
最近は、スカルプエッセンスなど精油を配合したスプレーもあるので、そういったアイテムを活用してもいいでしょう。
夏バテ対策に!「グレープフルーツ」の香り
夏バテで食欲が出ないときや、胃に不調を感じたときには、さわやかな「グレープフルーツ」の香りで気分をシャキッとさせるのがおすすめです。
グレープフルーツの皮に含まれる成分「リモネン」は、自律神経の中でも活動するときに働く交感神経を刺激することで、血行促進作用があるといわれています。血行が促されることで、新陳代謝の活性化や食欲増進が期待できます。
今回は、「涼しくなる」「におい対策」「夏バテ対策」の3つの観点で夏に活躍する精油を3つピックアップしました。どれもスッキリとした清涼感のある香りなので、かぐだけでも“涼”を感じていただけると思います。香り好きはもちろん、香りのとり入れ方がわからない、という人はぜひ、試してみてください。
画像提供/記事監修:常時55種の精油をそろえるアロマ専門店「アロマブルーム」
文/FYTTE編集部