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「片付けて!」が逆効果!?「魔法の片付けしつもん」で家もきれい&家族みんなの体も心もすっきり!

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魔法の片付けしつもん

「片付けて!」と言えば言うほど、家の中が散らかっていく――そんな悪循環を断ち切るヒントが「しつもん」にあると語るのは、受講者延べ1,000名の片付け専門家であり、『自然と家族が整理しはじめる、魔法の片付けしつもん術』の著者である伊藤かすみさん。そこで今回は伊藤さんが提唱する、家族が自ら片付け始め、部屋も心も整うという驚きの「魔法の片付けしつもん術」をご紹介します。家だけでなく、心と体まですっきり軽くなる、新しい片付け習慣を3回に分けてお届けします。

Contents 目次

片付けられない家にある、大きな共通点とは

魔法の片付けしつもん「しつもんで片付けが進み、それだけでなくコミュニケーションを生み出し、家族の仲を劇的に改善することができる」と語る、伊藤かすみさん。片付けられない家にはコミュニケーションに関する共通点があるのだそう。

「片付けられていない家には、大きな共通点があります。それは、家族間、夫婦間の会話がないのです。夫婦仲が離婚寸前まで破綻していなかったとしても、夫婦間の会話、とくに片付けに関する会話をしていません。片付けに関する会話とは、『一緒に暮らしているこの場所をどうする?』と話し合うもの。片付けを個人の問題でなく、家族全員に関わることとして話をすることです」(伊藤かすみさん・オンライン片付け専門家)

同じ家に住む家族である以上、片付けは個人の問題ではなく、家族全員に関わるもの。だからこそ会話が非常に重要というわけです。

「家族や夫婦関係改善のために、私が最初に伝えている、2つの大切なことがあります。ひとつは、先にご自身のモノの片付けをすること。『まずは、自分』です。もうひとつは、会話をするときに相手を責めないことです。相手に、責めない気持ちで聞くことが大切。ついつい、嫌味を言ったり責めたくなることもあります。そうなる気持ちはわかりますが、グッとガマンしてください。そうしないと、どんな言い方をしても責める気持ちが相手に伝わりますから、ここは純粋に、あえて子どものような気持ちで聞いてください

『パパ、どうしてこれ、ここに置いているの?』

大人が言うと嫌味に聞こえるひと言でも、子どもが素朴な疑問から発した言葉は、嫌味には聞こえないですよね。子どものような純粋な気持ちで聞くこと。これが、かなり大切です」

しつもんは命令ではなく、相手への思いやり。相手を尊重し、相手の意見や気持ちを聞こうとする姿勢なのですね。

家族の片付けは「しつもん」で変わる! 片付けに家族を巻き込むコツ

魔法の片付けしつもん「子どもにいつも『片付けて』と怒っていたお母さんがいました。片付けしつもんを学ばれて、さっそくご家庭で実践。まず『片付けて』と言うのをやめました。そして、しつもんで声かけをするようにしたのです」

受講者の方の事例を紹介します。

【事例】 K・Kさん

「小学校1年生の娘が使っている机の引き出しが、とてもゴチャゴチャしていました。これまでは、『ゴチャゴチャしているから、片付けよう』と言っていたのですが、スクールで学んでから、『その引き出し、使いやすい?』と声かけをしてみました。娘から返ってきたのは、『使いにくい』という言葉。

『一旦、引き出しの中のモノを、全部出してみようか?』
『うん、わかった』

引き出しの中のモノを全部出したあとに、たくさんのいらないモノを選んでくれて、仲間分けも自分でしてくれました。今までは、『ママが片付けようと言うから片付ける』という意識だったのが、『使いやすくするために片付けるのか!』と娘自身が気づいたように感じました。机の引き出しも、その下の扉の中も使いやすくなったと感じたみたいで、その日の夜に、『タンスが使いにくい』と自分から言ってくれたのが、ビックリでしたし、うれしかったです。
その後、タンスも一緒に片付けました。本人にとって、お気に入りのタンスになったようでとてもよろこんでいました」

しつもんがこれほどまでに効果を発揮するのは、なぜなのでしょうか。

「『片付けて』と言うのをやめて、しつもんに変えるだけで、子どもが素直に協力的になってくれるものなのだろうか、と感じる人もいるかもしれません。しつもんは、『聞いている』ところがポイントです。私たちの脳は、人から尋ねられると、それに対する答えを出そうとします。子どもから答えが出る。お母さんが、それを聞く。そして、子どもにさらに聞く。そのやり取り、キャッチボールをしていくと、『どうしたらいいのか?』と、その子なりの結論が見えてくるのです。何をどうするかを考えられると、子どもは『自分が決めた』という気持ちになります。『お母さんから言われたから』とか、『怒られるから』ということではなく、『自分が決めた』ことになるのです。『家の中のルールを自分が決めた』『ルールを、自分とお母さんとで決めた』。自分で決めたこと自体もうれしいし、自分が決めたことだから、おのずと自分で管理するようになるのですね」

しつもんはもちろん子どもだけでなく、家族みんなに有効とのこと。ひとりの対等な存在として、相手を尊重する気持ちをもって声をかけ、しつもんをすることが大切ということがわかりましたね!
次回は、基本しつもん、NGしつもんなどより詳しくしつもん方法についてご紹介します。

参考書籍:『自然と家族が整理しはじめる、魔法の片付けしつもん術』(ぱる出版)

魔法の片付けしつもん

著者/伊藤かすみ

伊藤かすみさん
オンライン片付け専門家。広島県福山市出身で、現在は東京と広島のデュアルライフを送る。住宅会社で20年間インテリアコーディネーターとして勤務した後、資格取得をきっかけに片付けの仕事をスタートする。セミナーやサポートの受講者数は延べ1千名。メールマガジンは2万4千人を超える読者がいる。片付け事業の売り上げは年商2億円。著書に『一生散らからない!飾るだけ片付け術 』(ぱる出版)、『自然と家族が整理しはじめる、魔法の片付けしつもん術』(ぱる出版)がある。

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