FYTTE

Lifestyle
CATEGORY : ライフスタイル |仕事・キャリア

キャリアに悩む女性たちへ。“相談できない孤独”に寄り添うEVEのカンファレンス開催! 菜々緒さん・ヒコロヒーさんも登壇

Share
BeliEVE(ビリーブ)カンファレンス

働く女性のキャリアは少しずつ前に進んでいますが、「この先どうしよう」と悩んだり、不安を抱える人もまだ多いですよね。実際にエスエス製薬の調査では、女性の2人に1人が「キャリアの相談相手がいない」と答えています。そんな現状を変えるため、解熱鎮痛薬ブランド「EVE(イブ)」が「BeliEVE(ビリーブ)カンファレンス」を初開催。女優の菜々緒さんや芸人のヒコロヒーさんも登壇し、女性たちに心強いメッセージを届けてくれました。その様子をレポートします!

監修 : FYTTE 編集部

ダイエット専門誌として1989年に雑誌創刊し、2016年よりWEBメディアに。ダイエットはもちろんのこと、ヘルスケア、ビューティなど体の内側からも外側からも美しくかつ健康でいるための体づくりのノウハウを、専門家への取材とともに紹介。“もっと、ずっと、ヘルシーな私”のキャッチフレーズとともに、編集部員も自らさまざまなヘルシーネタを日々お試し中!

Contents 目次

リーダーの本気度が組織を変える。エスエス製薬が示す「変われる」実例

エスエス製薬 マーケティング本部 本部長の元島陽子さん

イベントの第1部では、エスエス製薬 マーケティング本部 本部長の元島陽子さんが登壇し、EVEがこのプロジェクトに込めた想いを語りました。

「すべての人が心身ともに健康な生活を送れる社会を目指すのが、私たちの理念です」(元島さん)
エスエス製薬はその理念を社内でも実践し、2022年にニクヒレッシュ・カルラさんが社長に就任した当時、17%だった経営陣の女性比率を、わずか3年足らずで53%にまで引き上げたのだそう!

「リーダーが思いを持ち、『やる』と決めればものごとは変わります。それには長い時間は必要ありません」と元島さん。この言葉からは、制度や仕組みだけでなく「人の意志」が大きな力になることが伝わってきます。

EVEがこの問題に挑む背景には、多くの女性に寄りそってきましたが、ジェンダーギャップレポートで日本の順位が依然として低い現状に、「このままでは40年後も同じことを言っているのでは」という危機感を抱いたことが理由なのだとか…!

実際に調査から浮かび上がったのは、女性がキャリアを築く上で直面する3つの課題です。

3つの課題

1.物理的な制限(時間や体力の限界)

2.制度の活用しにくさ(申し訳なさを感じてしまう)

3.ロールモデルの不在(手本となる人や相談相手がいない)

とくに深刻なのが3つ目の「ロールモデルの不在」。相談したい気持ちがあっても、実際に頼れる人がいないという声が多く寄せられています。

そこで、EVEはこの課題に応えるために、メンターとメンティーの双方を育成し、対話の質を高める企業向けの仕組み「BeliEVE Mentoring Program」と、オンラインで場所や時間を選ばずキャリア相談ができる個人向けのプラットフォーム「BeliEVE Mentoring Door」の2つの新しいとり組みを発表しました。

女性管理職96.6%のホテルも! 各社が語る「孤独にさせない」仕組み

続く第2部では、ジャーナリストの浜田敬子さんをファシリテーターに迎え、東横イン、損保ジャパン、エスエス製薬の担当者が登壇。現場での実践例が語られました。

東横インはなんと女性管理職比率が96.6%と驚くべき数値! 同社では「支配人が支配人を育てる」という文化が根づき、孤独を感じやすい新人支配人のために「ひよこクラブ」と呼ばれる相談の場を提供しているのだそう。東横インの新井小百合さんは「孤独にさせない仕組みが、未経験でも挑戦を続けられる理由」と語ります。

一方、損保ジャパンは20年に渡り「メンター制度」を継続しており、損保ジャパンの小坂佳子さんによれば、女性社員が安心して相談できるだけでなく、メンター役の男性管理職も「部下の考えに気づけた」と95%が回答するなど、制度を通じて双方の意識が変化することが成果となっているのだそうです。

両社のとり組みから見えてきたのは、制度と対話の両輪、そしてトップの意識改革個々の悩みに寄りそう仕組み作り。女性がキャリアを諦めないための大きな鍵になりそうです。

菜々緒さん&ヒコロヒーさんの“メンターの心得”「比較は不幸の始まり」「息抜きも仕事」

第3部には、EVEのブランドアンバサダーを務める女優の菜々緒さんと、「新入社員の理想の上司ランキング」で6位に選ばれたことで注目を集めた芸人のヒコロヒーさんが登場し、会場は一気に華やかな雰囲気に!

このセッションでは、菜々緒さんが悩める社会人役となり、この日からスタートしたオンラインメンタリングサービス「BeliEVE Mentoring Door」を体験することに。
「自分のロールモデルがなかなか見つかりません」という悩みを入力すると、後日、専門家やヒコロヒーさんをはじめとする“BeliEVEメンター”から、動画やテキストで具体的なアドバイスが届きます。菜々緒さんは直接相談しづらい人にとって心強いサービス」とコメント。

さらに来場者からの悩みに、2人がユーモアを交えながら真剣に答えました。

ヒコロヒーさん

「忙しくて息抜きができない」という声には、菜々緒さんが「ないものよりあるものに目を向けて」と助言。ヒコロヒーさんは「息抜きも仕事のうち」と笑いを交えつつ背中を押しました。

菜々緒さん

「同僚の昇進に焦る」という悩みには、菜々緒さんが「比較は不幸の始まり」と断言。ヒコロヒーさんも「自分のペースで進めばいい」とアドバイスするなど、姉御肌で知られるおふたりならではの、力強くもあたたかいアドバイスの数々が送られました。

相談者に寄り添いながらも、最後は「自分で決めることが大切だよ」と背中を押す、そんな“メンターの心得”が垣間見えた瞬間でした!

女性活躍推進法から10年。環境は整いつつあっても、まだまだひとりひとりの心の中にあるモヤモヤや、誰にも言えない孤独感が残る今、EVEが始めた今回のとり組みは、「あなたには相談できる場所がある」と伝える心強い一歩となりそうです!

 

取材・文/FYTTE編集部

 

関連記事

  1. Healthcareより自由に、より快適に…2024年のフェムケアは“自分はこれがいい”を選ぶ力がカギ【FYTTEフェムケア座談会 後編】

    より自由に、より快適に…2024年のフェムケアは“自分はこれがいい”を選ぶ力がカギ【FYTTEフェムケア座談会 後編】

    0
  2. Healthcare年末の多忙に注意! 海外研究が指摘、ストレスが伴う仕事が長引くほどにうつ病の恐れ

    年末の多忙に注意! 海外研究が指摘、ストレスが伴う仕事が長引くほどにうつ病の恐れ

    0
  3. Healthcare子宮内膜症は女性の仕事にどう影響? 海外研究から浮かび上がった40代での問題

    子宮内膜症は女性の仕事にどう影響? 海外研究から浮かび上がった40代での問題

    20
  4. Lifestyle同棲を一方的に解消するのはアウト!? 弁護士・菊間千乃さんに聞く「恋愛のコンプライアンス」入門

    同棲を一方的に解消するのはアウト!? 弁護士・菊間千乃さんに聞く「恋愛のコンプライアンス」入門

    41

おすすめの記事PICK UP