FYTTE編集部が、この度UCC上島珈琲が開催した「コーヒー豆からはじまるおうち時間」メディアセミナーに参加! 豆から淹れるコーヒーならではの香りや挽き目の違い、保存のコツを学びながら、心ととのうおうちコーヒー習慣のヒントを伺いました。五感で味わう今知っておきたいコーヒートレンドと、日常にとり入れやすいリラックス法を、イベントの模様とともにご紹介します!
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選ぶ基準は「香り」や「自分好みの味」へ
最初に登壇したのは、UCCマーケティング本部の小柴さん。近年、スーパーで販売される「豆タイプのコーヒー」の構成比が、右肩上がりに伸びていると言います。
「粉やワンドリップと比べると豆タイプのコーヒーのシェアはまだ大きくはありませんが、ここ数年で確実に伸びています。
コロナ禍をきっかけに、“家の中での時間を豊かにしたい”という意識が高まり、豆を挽く香りや、淹れる所作そのものを楽しむ人が増えたんです」と教えてくれました。

消費者への意識調査でも、購入の決め手として「香り」や「味わいが自分好みかどうか」を重視する人が多いことが明らかに!
なかでもコーヒー豆から楽しむ“豆派”は、焙煎度や産地、配合比率まで細かくチェックしながら選ぶ人が多く、コーヒーを単なる「し好品」ではなく、「自分を整えるための時間」として楽しむ人が増えているそうです。
豆から淹れると、香りがまるで違う?

続いて登壇したのは、UCCコーヒーアカデミー専任講師の村田さん。
「コーヒー豆のまま買う最大のメリットは、“香りの鮮度”なんです」と話します。
コーヒーの香りは、大きく3つに分類されるのだとか。
ひとつは、豆を挽いた瞬間の香り=フレグランス。そして、抽出しているときに立ちのぼる香り=アロマ。
最後に、口に含んだあと、鼻にふわっと抜けていく香り=フレーバーの3つです。
「同じ豆でも、粉にして1週間置いたものと、挽きたてでは香りが全く違います。挽きたては香りのボリュームが圧倒的に豊かで、イヤな匂いが一切ないんです」と村田さん。
セミナー会場では、来場者がテーブルごとにミルを使ってコーヒー豆を挽き、“香りが立ち上がる瞬間”をひとりひとりが体験!
その場の空気がふわっと変わるような、まさに五感で味わうコーヒーの世界が広がっていました。
コーヒー豆の挽き目ひとつで、味は自由自在
また、「コーヒーのおもしろさは、挽き目で味を変えられることなんです」と村田さんは語ります。
同じ豆でも、細挽きにすればコク深く、粗挽きにすれば口当たりが軽やかに。「冬は濃いめに淹れてミルクと合わせて、春は粗挽きでさわやかに…。季節や気分、食事に合わせて自由にカスタマイズできるのも豆から淹れる魅力です」と教えてくれました。
実際のセミナーでは、挽き目を変えた3種類のコーヒーを飲み比べ!

ほんの少しの違いで、香り・酸味・口当たりの印象がガラリと変わることを体感できました。
「味の変化を感じながらゆっくり飲む時間は、まさに“マインドフルネス”なひとときですね」という声も聞かれました!
正しい保存で、香りを長持ちさせるコツ
コーヒー豆をおいしく保つには、“酸素・光・湿気・熱”を避けることが大切だと村田さんは言います。豆は粉に比べて酸化しにくく、保存性が高いのも魅力なのだそう。
「開封後は袋の口をくるくると折り、ジッパー付きの袋に入れて冷蔵庫で保存するのがおすすめです。ただし冷凍保存をする場合は、小分けにしておかないと、とり出したときの結露で劣化してしまうので注意してくださいね。買いすぎず、1〜2週間で飲み切れる量を選ぶのが理想的です!」(村田さん)
さらに、冷蔵庫の中では“キムチや納豆などのニオイ移り”も気をつけたいポイント! 密閉容器に入れて保存することで、コーヒー豆本来の香りをしっかり守ることができるそうです。
コーヒー豆からはじめる、心を整える時間
セミナーの最後には、来場者全員に手挽きミルのうれしいプレゼントも!

「時間があるときは手でゆっくり挽いて、忙しい日は電動ミルでさっと! 大切なのは、“自分のリズムでコーヒーを楽しむこと”なんです」と村田さんは話します。
コーヒー豆を挽くときのリズム、立ちのぼる香り、カップを手にしたときの温もり。自分をととのえる小さな時間を、あなたのおうち時間にもとり入れてみてはいかがでしょうか♪
取材・文/FYTTE編集部



