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中国で最近いちばんよく食べたもの、それは熱冷ましの「緑豆」です

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仙草ゼリー

日本では観測史上最高気温を記録した今年の夏、北半球の広い地域で猛暑となりましたね。中国でも連日各地で高温注意報が発令され、日本と同じく暑い夏でした。暑い日には冷たいものを食べたくなりますが、中国では「冷たいものは体によくない」として避ける傾向があります。夏は辛くて熱い食べ物が好まれ、火鍋やしびれるほど辛い四川料理が人気。汗をかきながら辛い物を食べるのは新陳代謝を高め、食欲の増進にもつながるという理由もあるからです。

Contents 目次

■この夏をふり返って、いちばん食べたもの…中国では「緑豆」なんです

近年若者を中心に、かき氷やアイスクリームの文化も浸透してきているものの、伝統的に夏の暑い時に食べるのは緑豆です。春雨の原料として日本でもおなじみの緑豆ですが、甘いスープやお菓子にして夏に食べるのが中国流。その栽培歴史は2000年以上とも言われ、漢方薬の材料としても大活躍の身近な健康食材です。中国の家庭で今も夏になると、冷蔵庫に緑豆湯(スープ)を常備します。この緑豆湯、緑豆をたっぷりのお湯で煮て、好みの量の氷砂糖で甘くしたもの。中国では珍しく冷やして食べます。小豆よりやや小さめの緑豆のスープは、緑色が見た目にも涼しげで、汁気の多いサラっとしたおしるこに似た味がします。夏になると街のデザート屋さんでは、仙草のゼリーや果物、寒天などのトッピングをした商品も登場し、火照りを冷ますおやつとして人気がありますよ。

緑豆湯

このように中国で夏に緑豆を食べるのは、緑豆に体を冷やす効果があるからです。緑豆の皮の部分には体内の熱を冷ます作用があり、豆の中身は解毒作用があるとされています。またたんぱく質が豊富で、腸内環境を改善し、有害物質の吸収を抑える効果があるとも。一方で小さい子どもや虚弱体質の人が大量に摂取するのは注意が必要で、体が冷えるのでこれからの寒い時季には食べないのが原則です。

コンビニのアイスボックスには緑豆アイスがいっぱい

夏と言えば緑豆、の中国で猛暑の今年特に人気だったのが、アイスキャンディーです。緑色の見た目ですが、味は甘さ控えめのあずきバーそのもの! やや硬めの食感もあずきバーに似ています。この夏、近所の便利店(コンビニエンスストア)では、入荷するたびに完売するほどの人気で、「仕事終わりのOLさんが、駅まで緑豆アイスバーを食べながら帰って行くよ」と教えてくれました。

緑豆アイスのパッケージ

緑豆アイスの中身

緑豆はその他、落雁のようなお菓子や餡子にして食べたり、砂糖を加えずに白米のおかゆに混ぜて食べます。最近すっかり涼しくなってきたので、もう食べられないのかと思うと、少々寂しい気持ちです。もし、夏に中国を訪れる機会があったら、必ず試してみてほしい緑豆の味、おいしすぎても食べ過ぎにはくれぐれもご注意くださいね。

写真・文/伊勢本ゆかり、ホリ・コミュニケーション

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