男性だけでなく女性から見ても魅力的に映るのは“気品のある女性”。日本文化マナー研究家であり印象戦略コンサルタントの伊東香苗さんによると「気品は、コツコツ修業すれば必ず身につけることができるもの」なのだそう。そこで今回は、第一印象でもっとも重要だという「品のある立ち方」について教えてもらいました。
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「品のある立ち方」で重要なのは好感度
「オーラというのは内面からにじみ出るもの。内面の美しさを表しているのが立ち方です。ビジネスのシーンや就活の面接、婚活のシーンなどで、立っているだけで存在感のある美しいオーラがある女性っていますよね? そういう女性になるには、“美しい立ち方”が重要なのです」と伊東さん。
「最近は、“美しい立ち方”というと、脚が長く見えるようにななめに立つようなモデル立ちをする人が多いのですが、私が考える美しい立ち方は違います。めざしてほしいのは、誰から見ても好感度のある“品のある立ち方”なのです」
たしかに、女優など「清楚で上品」といわれる女性たちを思い浮かべてみると、モデル立ちしている姿は想像できません。
「私が考える美しい立ち方というのは、きちんとした印象を与える、相手に対して『ていねいにおつき合いしていきましょう』という気持ちを伝えるような姿。内面の美しさを感じさせる立ち方です。モデル立ちは合コンでは魅力的に見えるかもしれませんが、マナーという観点からすると、TPOに合わせて老若男女に好印象を与えるということが重要なのです。とくに女性は女性をキビしい目で見てしまうところがありますよね?(笑) ですから、女性に対していい印象を与えるということも意識してみてください」
ポイントを知って「品のある立ち方」を実践!
品のある美しい立ち方について、ポイントを教えてもらいました。
1.相手の正面に向き、上から引っぱられるように背すじを伸ばして立ちます。
2.視線をまっすぐ前に向け、相手と自然に視線を合わせます。
3.あごを引き、肩の力を抜きます。
4.両腕をゆったりさせて、胸襟を開きます。
5.丹田(おへその下、腹筋の奥の部分)に力を入れ、腰まわりを引き締めます。
※実践してみるとインナーマッスルを使っているのがわかります。
スタイルアップのためにも身につけたい立ち方です。
「手は指をのばして自然におろすのがキチンとした誠実な印象を与える、伝統的な日本の正しい立ち姿といえますが、軽く組んでもいいでしょう。TPOに合わせて、自分を演出することも大切です。手を組む位置が高いと接客・接遇のような印象を与えてしまうので、高すぎない位置で自然に組むとリラックスしたやさしい印象を与えることができますよ」
国務大臣認証式のときの女性大臣たちの立ち方なども参考になるそうなので、チェックしてみて。
取材・文/小高希久恵