インド人の実業家サチン・チョードリー氏が実践してきた、成功者たちの思考と行動パターンから導き出した「小さな習慣」。運の流れが完全に変わり、チャンスが訪れ、実績も大きく伸びていきました。成功者たちが実践する「小さな習慣」をまとめたのが、『「運がいい人」になるための小さな習慣 世界の成功者が実践するたった1分のルール』です。今回は同書より、「お金の運」を上げる小さな習慣を3つご紹介します。
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運がいい人は「お金の神様」に愛される
インドでは「ガネーシャ」というゾウの顔を持つ神様が「富をもたらす」として大人気です。
お金の神様は、“生きた”お金の使い方を好みます。そして“生きた”お金の使い方をする人のもとには、さらにたくさんお金が舞い込んでくるものなのです。
東日本大震災発生時、ソフトバンクグループの孫正義さんが個人で100億円の義援金を贈ったときには、全国から拍手喝采を浴びました。
私は、寄付とは運を味方につけるための、素晴らしい行いであると考えています。
コンビニのレジに設置されている募金箱に、お釣りからいくらかのお金を託すだけでもいいでしょう。
あくまで無理なくできる範囲にとどめ、頑張って大きな貢献を目指すよりも、 小さな貢献をコツコツと継続することのほうが有意義です。
世のため人のためになることをした後は、自分自身も晴れやかな気分になるも のです。つまり、単純に気持ちがいいのです。
この効果は、決してバカにできません。 精神状態が整うと、人のパフォーマンスも上がり、運を引き寄せることができるからです。
ひとつに集中せずに 「いい話」にはすぐに飛びつく
よく聞かれるのが、「サチンさんはうまくいくビジネスとそうでないビジネス を、どう判断しているのですか?」ということです。
あえて言えば、自分の判断を信じ、「すぐに飛びつく」ことでしょうか。
そしてその際に、ほかに進めているプロジェクトがあっても躊躇しないことです。
思いついた瞬間に「これはいける!」と確信し、投資を決め、大きな事業の柱に育ったものが、ざっと数え上げただけでもたくさんあります。
成功を求めるのであれば、フライングを恐れてはいけません。「幸運の女神には前髪しかない」と言ったのはレオナルド・ダ・ヴィンチですが、チャンスが通り過ぎた後に慌てて手を伸ばしても、つかむ後ろ髪はないのです。
自分のことばかり話していたら、お金も人も集まらない
国際的な会議においては、議長の重要な役割は「インド人を黙らせることと、 日本人をしゃべらせることだ」といわれるほど、日本人とインド人は対照的です。
ビリオネアと呼ばれる世界の億万長者のうち、およそ10%をインド人が占める といわれ、実際に世界の名だたる企業でインド人が活躍しています。とくに多いのが交渉担当のポストで、それもインド人の話術が買われてのこと。
私は常々、自分の会社やセミナーなどでこう言っています。「高いコミュニケーションスキルがあれば、人は一生、お金に困らなくなる」と。
では、どのような話し方を心がければ、お金に困らないコミュニケーションスキルを身につけることができるのか。 答えは簡単です。それは相手にとってのメリットを簡潔に伝えることです。
最も重要なのは 「自分」が伝えたいことではなく「相手」が知りたいこと。
これは営業やマーケティングなど、あらゆる職種に通じるメソッドでしょう。 本当の話しじょうずとは、相手のメリットを理解し、それをわかりやすく伝えられる人のこと。
その事業に携わる人たちがいかにハッピーになれるかを伝えることができれば、協力者は自然と集まってくるでしょう。そして、そんな魅力的な話ができる人であれば、お金の神様もきっと振り向いてくれるはずなのです。
成功者に共通しているのは、「自らの思考と行動で運がよくなる」ことを正確に理解し、運を味方につけていることです。「小さな習慣」を積み重ねることで、心から仕事を楽しみ、お金の不安消え、理想的な人生を手に入れることができるのです。
文/庄司真紀
参考書籍
サチン・チョードリー (著)『「運がいい人」になるための小さな習慣 世界の成功者が実践するたった1分のルール』(アスコム)