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心と体のエネルギーが違う! 単なる癒しを超えて…英国で注目される「セルフケア」とは?

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マインドをリセットしましょう、というメモ

イギリスで社会的に注目されている「セルフケア」。忙しすぎて自分の人生への情熱が感じられないとしたら、あなたもセルフケアが必要です。ロンドンの有名なヨガ&食物栄養インストラクターのジュリー・モンタギューさんは、夫の病気、育児、仕事で疲れ果てていたとき、自分自身を大切にするセルフケアを始めました。するとすべてが変わり出し、気力も体力も能力もアップしたと言います。今回は彼女の実践するセルフケアについてまとめた著書『最高の自分にリチャージする12章』から、内面の充実のための本当のセルフケアについてお伝えしていきます。

監修 : ジュリー・モンタギュー

The Flexi Foodie(フレキシ・フーディー)の通称で知られるロンドンの有名なヨガ&食物栄養インストラクター。2017年、ホリスティックヘルス(人の体を全体的にとらえた自然療法)の分野で世界で最も注目される人物のトップテンに選ばれた。
メンバー制ウェルネスサイトTruly Julieの運営者で、世界的ベストセラーとなった3冊の本『Superfoods』『Eat Real Food』『Superfoods, Superfast』の著者であり、ヨガインストラクターの養成コースを開講する「ジュリー・モンタギュー・ヨガスクール」の創設者でもある。

Contents 目次

セルフケアは頭や心や体の働きをよくする

海と夕日を眺める女性

夫の病気、四人の子どもの世話、来る日も来る日も同じ雑用をこなし、気力体力を消耗し、疲れ果てる−。
とうとう自分がどういう人間だったかもわからなくなってしまいました。

そこからいったいどうやって回復したのかとよく尋ねられます。1日でよくなったわけではありません。まる1年、しっかりとセルフケアをする必要がありました。それを今も毎日欠かさず実行し続けているのです。

このようにちょっとしたセルフケアが自分や周りの人々に良い影響を与えることに気づいてから、自分のケアをたまにではなく、毎日欠かさずやるべきだとわかりました。
そしてやり終えた後はどんなことでもできそうな気がしました。私は一変して元気になり、顔には再び笑みが浮かんできました。

残念ながら、多くの人はセルフケアは“わがままな”行為だと思っています。そういう人たちはセルフケアなど、自分以外のあらゆる人の面倒をみて、やるべきことを全部やり終えてからやるものだと思っています。

しかし、決してそうではありません。
「私たちはまず自分のケアをしなければなりません。そうすれば人の世話をすることができます」とアンドルー・ワイル博士も言うように、セルフケアは自分自身のために毎日時間を割いて、頭や心や体の働きをよくすること。
それによって、私たちはもっと効率よく働くことができ、もっと多くのエネルギーを蓄えることができるのです。

セルフケアの種類について

南の島でリラックス

私の考えでは、セルフケアは大きく「レクリエーション型」と「トランスフォーム型」のふたつに分けられます。どちらも必要ですが目的が異なります。

レクリエーション型のセルフケアは手軽な息抜きのようなもので、マッサージやスパ、週末旅行やバカンスなどがそれにあたります。
このタイプのセルフケアは一時的に気分を改善し、士気を高め、頭もすっきりさせてくれます。それによって、短期的には再出発が可能になります。これはもちろんいいことです。
トランスフォーム型のセルフケアはレクリエーション型とはまったく次元のちがうもので、自分自身を内面から豊かにすることを目的としています。
このタイプのセルフケアは私たちの現在と未来の健康と幸福に対する投資であり、永続的な効果があります。
けれども、本当にいつまでもリチャージできるようにするためには、ある程度の時間とエネルギーを費やすことが必要です。

レクリエーション型のセルフケアのほうが簡単そうだし、じっさいに簡単です。それによってよい気晴らしになり、息抜きになって、感情的にも救われるでしょう。
たしかにトランスフォーム型のセルフケアは難しいですが、それだけの価値はあります。それによって治療効果のある持続的なエネルギーを獲得し、内面的に成長したり、自信をつけたり、自分を愛することができるようになったり、夢中になれること(パッション)を見つけたり、もっといえば、人生の目的も見つけられるのです。
私の12か月セルフケアの実践プログラムは長期的な健康と幸福を目指す人生の旅路に欠かせないトランスフォーム型のセルフケアが大半です。プログラムのいちばん大切なねらいは、自分の健康と幸福と自分自身に真剣に向き合うようになることです。
毎月のセルフケアは以下のようなテーマで進めていきます。

1か月目:適切な食べ物をマインドフルに食べる
2か月目:ストレスに対処する
3か月目:デジタルデトックスをする
4か月目:セルフエスティームを確立する
5か月目:不安をやわらげる
6か月目:パッションを育む
7か月目:本当の自分を見つける
8か月目:「心の中の批評家」を黙らせる
9か月目:自分を愛する
10か月目:恐怖に別れを告げ、勇気を招き入れる
11か月目:進んで変化する
12か月目:幸福感を周囲にも広める

気になるものはありましたか?このうち、『セルフエスティ―ムを確立する』『進んで変化する』については、次回以降、くわしくお話ししていきたいと思います。

参考書籍
ジュリー・モンタギュー著/石田文子訳『最高の自分にリチャージする12章』(日本実業出版社)

書影

文/庄司真紀

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