皆さん、こんにちは! そろそろ梅雨が明けて本格的な夏が来ますね。前回お届けした『早割がお得!山も湖も楽しめる北海道の大自然を満喫。レンタカーで快適な「札幌旅」』はいかがでしたか? 今回も、快適な夏旅を満喫できる北海道旅の後編を、旅専門家の小林憲市さんに教えていただきます!
Contents 目次
快適な夏旅を満喫できる北海道旅
新千歳空港から観光しつつホテルにチェックイン。
夜は札幌すすき野で海鮮料理を堪能した翌日はレンタカーで出かけましょう!
北海道 札幌からのドライブは「小樽」が基本です。
札幌の北西に位置する小樽は札幌市内からレンタカーで約1時間。小樽運河沿いの周辺エリアはノスタルジックな景色と周辺でにぎわうカフェやショップが連なるモダンなエリアです。いつも外国人観光客や修学旅行生などでにぎわっています。僕も20年以上前から小樽に年数回のペースで訪れていますが、周辺の通りにあるガラス工芸やオルゴール工芸、酒蔵などの伝統作業につながるお店はずっとそのままでありながら、新しいおしゃれなカフェなども増えて、過去と現在が融合した独特の趣と雰囲気を感じます。それが小樽の魅力です。
小樽の楽しみといえば港町ならではの海産物。小樽は「寿司の町」とも呼ばれ安値でおいしい寿司や海鮮丼の名店がたくさんあります。小樽観光のメインとなる「小樽運河通り」には100軒以上の寿司屋が老舗から回転寿司まで連なっています。僕も小樽に来ると毎回いろんな寿司屋を楽しみますが、どの店もリーズナブルでおいしいです。
その中でおすすめしたいのは、小樽駅を出てすぐ左手にある三角市場内のお食事処です。三角市場はまさに「小樽の台所」と呼ばれ昭和23年から続く歴史のある市場なんです。海産物のショッピングはもちろんですが、6軒のお食事処が観光客のみならず地元の人たちに愛され続けています。ここでは市場で働く人が利用するラーメンやカレーのお店もありますが(ここのラーメンも有名)それ以外はそれぞれの「売り」で勝負する海鮮のお店です。いつも混んでいますので、訪れたタイミングで行ってみてください。そのあとのショッピングも楽しいですよ。
続いて、小樽にはノスタルジックなカフェがたくさんあります。
三角市場で海産物を満喫したあとは僕が小樽でいちばんおすすめしたい場所「北一ホール」をご紹介します。必ず訪れてほしいとても素敵なカフェです。
小樽にはたくさんの歴史的建造物がありますが、かつて港町として発展した際に作られた石造の倉庫を利用したお店もあります。「北一ホール」もそのひとつですが、とにかく雰囲気がすばらしいです。
じつはこの店のいちばんの見どころは、毎朝8時45分の開店時にあります。店内にある明かりの正体は石油ランプ167個を使った独特のやわらかい明かりです。その点灯作業が見学できるのです。店内は少しだけ心地よい油というか「火の香り」がします。
時間帯によっては薄暗い店内でピアノの演奏を聴くこともできます。非日常の歴史空間の中でまったりとした時間が過ごせます。旅をご一緒した人と会話がはずみ、楽しい時間を過ごせると思いますよ。今回は、食後のカフェとして紹介しましたが、朝いちばんに小樽に着いた最初の訪問先として「点灯式」と「朝食」を楽しむこともできます。ぜひ訪れてみてください。
ここまで、小樽の観光を終えてそのまま空港まで1時間半ほどのドライブです。
時間にまだ余裕があるなら、少し寄り道して「余市」を経由してみませんか?
お酒好きの人なら聞き覚えのあるスポットではないでしょうか。
「余市」は日本のスコットランドとも称されるmade in Japan ウイスキーの聖地なんです。メインスポットは「ニッカウヰスキー蒸溜所」です。小樽から30〜40分くらい海沿いをドライブして、余市駅の近くにあります。ここでは、ウイスキーの歴史や生産工程の見学が解説つきで参加できます。
僕もお酒は大好きなので、あらためてウイスキーの歴史や深さを感じることができました。ふだん何気なく飲んでいるウイスキーの重みが感じられて感動しますよ。そのあとのショッピングも楽しめます。
また「ニッカウヰスキー蒸溜所」から車で20〜30分離れたところにある「余市ワイナリー」もいいですよ。北海道はワインの生産地としても注目されています。ここでも生産過程の見学やお食事、ワインの即売もしているのであわせて立ち寄ってもいいですね。
余市から新千歳空港までは1時間半から2時間弱のドライブです。
札幌、小樽、余市の旅はいかがでしたでしょうか?
1泊2日の短い旅ですがレンタカーでいろいろ楽しめる夏の北海道旅をぜひ計画してみてください。北海道はたくさんいいところがあるので、また別の地域も次の機会に紹介します。ではまた!
*写真は本人によるもの