目的を持って本当の人生を生きる

目標とする場所に到達していないことに目を奪われて、今いる場所まで来たことを喜べないという人はいませんか。どんな人もまず、自分が今いる場所に満足しなければなりません。その場所が私たちを生きる目的へと導いてくれるからです。
そして目的を持って生きることは、人生でもっとも素晴らしいことのひとつです。私は無難な人生を“行き詰まっている”と表現しますが、今回はその行き詰まりを打開することを目指します。それはつまり進んで変化するということです。

自分の人生を十二分に生きて初めて、毎日が最高にすばらしくなるし、毎晩、今日も本当の意味で生きたと実感しながら眠れるのです。
あなたの人生の目的が何かは誰も教えてくれません。私の人生の目的も誰も教えてくれませんでした。生きる目的は一人一人違うからです。

自分の限界にチャレンジする

私は自分の生きる目的を見つけたとき、体の中から元気がわいてくるのを感じました。
世界中のすべての人は、この世に存在する理由と目的を持っています。その目的を比較的簡単に知ることができる人もいれば、そうでない人もいます。
でも、私たちの中には必ず見つけられるのを待っている才能とパッションがあり、それは人生の目的へたどり着くのを助けてくれます。

生きる目的を知るのに、まずはラクで居心地のいい場所からあえて自分を追放し自分の本心を真剣に探し求めることが必要です。
限界にチャレンジすることによって、本当の自分が表にでてきやすくなります。
望ましい変化が自分自身に現れ始めたら、勇気を出し、恐怖をエネルギーに変えて前進しましょう。

人生の目的を見つける3つのリスト

人生の目的を見つけるいい方法として、リストを作成し、いくつかの点を線で結んでみましょう。

・大好きなもののリスト
あなたが夢中になってすること、好きな仕事、食べ物や人、場所など具体的に。
・簡単にできることのリスト
特別な努力なしに自然にできること。こういった才能を見逃さないように。あなたが日常的に簡単にやっていることが何らかの形で人生の目的と関係しているかもしれません。
・過去の出来事リスト
これまでに乗り越えてきた苦しいこと、悲しいこと、がっかりしたことなどは、生きる目的を形作る素材となる可能性が高いのです。

くり返しになりますが、パッションと人生の目的は密接な関係にあります。そのことを思い出して、この3つのリストをじっくり眺めれば、すべての点がつながるのが見えてくるでしょう。

たくさんの経験やできごとが発見されるのを待っています。そのうちの多くはあなたにひらめきを与え人生をよりよい方向に変えてくれる可能性があるのです。
進んで変化し、新しいことにトライすると、情緒の面でも知性の面でも大きなプラスになります。

文／庄司真紀

参考書籍
ジュリー・モンタギュー著／石田文子訳『最高の自分にリチャージする12章』（日本実業出版社）