暖かい季節になると、生ゴミの処理がよりいっそう気になりませんか? ゴミ収集日まで放置しておけば、コバエがわいたりニオイが出たり、かと言って外に出すと、カラスの被害にあったり害虫を呼び寄せてしまったりしないかという心配もあるでしょう。そんなときに家庭で生ゴミを処理できるアイテムがあれば、一挙に解決できます。
今回は、家庭用生ゴミ処理機について、家電コーディネーター・戸井田園子さんにその使い方やメリット、さらにおすすめアイテムを教えていただきました。
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生ゴミ処理機は「乾燥式」か「バイオ式」
生ゴミ処理機には、温風で生ゴミの水分を蒸発させて乾燥させる「乾燥式」と、微生物の働きで水と炭酸ガスに分解させる「バイオ式」の2タイプがあります。
「乾燥式は、生ゴミをカラカラに乾かすので、水が滴ったり腐敗したりする心配が少なくなります。1日分(約400g)を1時間半程度で乾燥させることができ、全体的なカサが減るので、そのまま可燃ゴミに出すのも苦になりません。一方、バイオ式は、微生物のチップとゴミを混ぜて分解していくのですが、メーカーにより分解時間や分解方法が異なりますので、商品の特徴を見ながら選ぶのがいいでしょう」(家電コーディネーター・といだそのこさん、以下同)
「留守がちな人」と「家庭菜園をしている人」におすすめ
生ゴミ処理機は、とくにどういった生活スタイルの人が使うべきなのでしょうか?
「ひとつは、出張が多かったり、一人暮らしで家にいる時間が少なかったりする方です。ゴミ収集日にゴミを出せない日が続いてしまい、生ゴミを冷凍しているなどという人は、生ゴミ処理機を使うと効率的でしょう。また、家庭菜園をしている方は、乾燥させた生ゴミを堆肥としてリサイクルできるので、生ゴミ処理機で処理したゴミを有効活用でき、より環境に配慮した生活が送れるはずです」
もう“ゴミの日”を気にしなくていい!
生ゴミ処理機を導入する最大のメリットは、ゴミの日から解放されること。常にキッチンを清潔に保つことができ、衛生的な環境の中で調理できます。
「生ゴミが出るたび処理機にかければ、完全な無臭ではありませんが、ゴミが発する強いニオイに悩まされなくてすむでしょう。ゴミの日を逃さないようにと神経を使うこともなくなります。乾燥式の生ゴミ処理機で処理したものを可燃ゴミに出すにしても、渇いたゴミなら神経質にならなくてもいいので気が楽になりますよね」
自治体から助成金が出る場合も
生ゴミ処理機を使うことで、ゴミの処理にかかる費用削減につながるとして、助成金を出している自治体もあります。
「ゴミ処理の際に発生するダイオキシンやCO2の削減にもなり、環境にやさしいことも大きなメリットと言えるでしょう。助成金の申請方法や金額は自治体によって違いますが、購入した領収書や保証書と一緒に申請書を提出すると、助成金が振り込まれるのが一般的です」
続いて、乾燥式とバイオ式の生ゴミ処理機5モデルをピックアップ。それぞれの特徴を解説していただきます。