旅行中のちょっとしたハプニングやトラブルは、のちに笑い話や思い出のひとつに変わってくれますが、やっぱり楽しい思い出をたくさん残したい…。そこで、旅専門家の小林憲市さんに、現地で楽しい思い出を残すために最低限気をつけておくことを教えていただきました。
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楽しい旅の思い出を残すために最低限気をつけておくこと
みなさん、こんにちは! 今回は少し前にご紹介した記事『専門家が教える旅の「安全安心」。準備すべきポイント3つ【出発前編】』の後半編です。前回は出発前の準備ポイントについてご紹介しましたが今回は「旅先編」をお届けします。
移動で困ったら「海外専用の乗換アプリ」を活用
みなさんは海外旅行に行く際、プランが組まれているツアーを申し込みますか? それとも自分で予定を決める自由プランで行きますか? 僕がおすすめしているのは「自由プラン」です。
自由プランの場合は、現地空港に到着したらホテルや行きたい場所まで、すべて自分で手配します。まず現地に着いたら宿泊ホテルまでの移動が必要になると思いますが、空港のタクシーは「白タク(営業許可を受けていない海外の違反タクシー)」が多いので気をつけなければいけません。また、交通公共機関を利用するにも乗換えなどの英語表記をいきなり読み解くのも大変です。
そんなときにおすすめなのが「海外専用の乗換アプリ」です。
あまり知られてないのですが、NAVITIME(ナビタイム)からは世界の路線図が検索できるアプリがあります。おまけにオフラインで使用できるのが超便利です。これさえあれば空港から交通公共機関を利用しつつ市内まで安心して移動できます。こういった海外乗換アプリはほかにもいろいろ出ていますので比較して活用してみましょう。
外出時は小さめのバックで持ち物を最小限に!
海外旅行の際は、日本人の女性を狙う犯罪が多いので注意してください。
僕の駐在時の経験でも、ほとんどの犯罪は夜間発生しています。夜遊びは楽しいですがひとり旅での夜間外出は要注意です。
これは僕の実感なのですが、金品を持っていないのであれば犯罪は近づいてきません。また、外出時は身軽な格好で出ることをおすすめします。海外でも途上国以外はほとんどクレジットカードが使えます。なので必要最低限の現金+クレジットカード1、2枚、そして忘れがちなのが身分証明としてのパスポート、これもコピーでOKです。これだけで大丈夫です。そして大きなバックでなく小さめのポシェットなどで持ち物が少ないことを示すことがポイント。じつはこれがとても大切なんです。
外出する際、犯罪者たちは常に対象を探していることを忘れないでください。
海外での犯罪被害の多くは「スリ」です。僕は数え切れないほどの被害者の人のケアをしてきましたが本当に巧妙です。最近の傾向は子どものスリが急増してます。子どもたちに話しかけられ油断してる間に財布を抜かれてしまう事例が目立ちますので気をつけてください。小さなポシェットでも肌身離さず持ち歩いてくださいね。
…とはいってもあまり警戒しすぎてもつまらない旅になってしまいます。
僕は旅の醍醐味はその国に身を置く「異体験」だと思っています。その国の歴史や風土、季節や文化の違いを感じるたびに自国との違いが感性を刺激しますね。その楽しみの反面、リスク管理と自己責任が生じます。その国のことを「尊重」して「理解」する。そして大切なのは「情報」と「自覚」です。日本は世界でも有数な安全国ですが、他国はそうではありません。旅先でトラブルや犯罪などに巻き込まれないよう事前に、行き先のさまざまな情報を得ながら旅を楽しんでください。
最後に旅の安全のために「神頼み」
お守りを身につけていると、何かに守られている気がしませんか?
日本ではさまざまな旅の神さまが存在します。京都府八幡市にある「飛行神社(ひこうじんじゃ)」や東京都台東区にある「飛不動尊 正宝院(とびふどうそん しょうぼういん)」。山口県宇部市にある「琴崎八幡宮(ことざきはちまんぐう)」にはさまざまな海外旅行向けのお守りがあります。ほかにも調べてみると各地にさまざまな旅に利く神社があります。羽田空港近くには「羽田神社」なども知られていますね。身近な神社でお守りを手にして旅に出るのもよいかもしれませんね。
今回は旅の安全についてお伝えさせていただきました。暑い日々が続きますが夏を楽しんで過ごしましょう。そして旅がいちばん楽しめる季節「秋」がやってきます。
僕も次回お届けする記事を楽しみながら準備したいと思います。
それではまた!
*写真は本人によるもの。イメージで入れています