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運動不足を解消するなら離島へGO! 東京の秘境、青ヶ島に行ってみた #Omezaトーク
みなさん、夏休みはどこかに行かれましたか? まだ夏休みをとっていない、かつ何も予定が決まっていないという人にオススメしたいのが‟島旅“です。水と空気がおいしいのはもちろん、島のお料理はヘルシーなものが多く、また、絶景を眺めながらウォーキングやランニングも楽しめるので、心身ともにデトックスできるのが魅力。今回は青ヶ島をご紹介します。
Contents 目次
「島が好き」と公言し、以前も八丈島をご紹介させていただきましたが、改めて島旅のよいところをお伝えさせていただきますと、
●景色がいいのでウォーキング(ときどきランニング)が楽しい!
●食事がヘルシー
●非日常的な空間に身を置くことでリラックスできる
●コンビニがあまりないのでムダ買いをしない
●規則正しい生活ができる
などが挙げられます。私の場合は、ふだん生活が乱れがちで、油断すると運動不足になりやすいので、島に行くと半ば強制的に「健康的な食生活」と「規則正しい生活」を送ることができ、さらに「運動不足」も解消されます。
とくにそれを実感できたのが、東京・伊豆諸島にある「青ヶ島」を旅したときのこと。といっても、そもそも「青ヶ島ってどこ?」と思われる人が多いのではないでしょうか。
それもそのはず。日本一人口が少なく、日本一行くのがむずかしいといわれている島なので、青ヶ島出身という人に出会うことも、青ヶ島に行ったことがあるという人も少ないのです。
「青ヶ島」は東京都青ヶ島村のことで、世界的にも珍しい二重カルデラを持ち、断崖絶壁に囲まれた不思議な地形が特徴です。「鬼ヶ島」のモデルにもなったともいわれています。
青ヶ島への交通手段は、八丈島からヘリコプターまたはフェリーの2つ。フェリーの就航率は50~60%と、ほぼ半分欠航になるので難易度は高め(笑)。一方、ヘリコプターの就航率は80~90%と高いものの、座席が9席しかないため、チケットを取るのがたいへんです。搭乗日の1か月前の同日朝9時から購入できるのですが、とにかく電話がつながらない。Web予約も可能ですが、受付開始が12時からなので、その時点で完売していることが多いようです。私の場合は、朝9時から根気強く電話をかけまくり、20分後に運よくつながってラスト3席で予約することができました。さらに、経由する八丈島も飛行機が頻繁に「条件付き運航」になるため(欠航率が高いという国土交通省のデータあり)、とにかく行くことがむずかしい。それでも、行くだけの価値はあると思います。
そんな「日本一行くのがむずかしい」といわれる青ヶ島の魅力をいくつかご紹介しましょう。
1)島内の道はほとんどが坂道なので運動量が増える
青ヶ島の道は、ほとんどが「坂道」です。島には鉄道も路線バスももちろんなく、自動車免許を持っている人はレンタカーで移動すればなんてことはないのですが、私のように免許を持っていないと歩いて移動するしかなく、これがなかなかきつい! ちなみに、自転車は余計にたいへんだそうで、レンタサイクルはありません。
とにかく、青ヶ島はどこまで行っても、坂、坂、坂。
しかも、緩やかではなく、そこそこ急勾配といえるような坂道ばかり。
平地よりも坂道でのウォーキングのほうが、筋力がアップしたり、カロリー消費量が増えたりするほか、お腹まわりの引き締めや体幹の強化など、健康や美容にいいといわれています。村の人たちからは「かなり急な坂道ばかりだから、歩くのもほどほどにしないと、あとから腰やひざにくるよ」とアドバイスをいただいていたのですが、美しい景色に見とれて20km近く歩いてしまい…翌日からひどい筋肉痛に(涙)。
何ごともやりすぎはよくないですが、美しい景色を眺めながら歩けるので、まったく苦にならず、むしろ楽しい! おまけに自動車もほとんど通らないので、のんびり、ゆったり、まったりと自分のペースで歩けるのもいいです。
2)美しい景色が心身をリフレッシュさせてくれる
青ヶ島の魅力はなんといっても美しくてスケールの大きい絶景が見られるところ。写真とともにいくつかご紹介します♪
島の最高峰「大凸部(オオトンブ)」の展望台から見たカルデラの内側。世界的にも珍しい二重カルデラは圧巻! 今まで見た絶景と呼ばれるもののなかでも、もっともインパクトが強かった気がします。世界遺産に認定されているわけではありませんが、匹敵するほどの壮大なスケールだと思います。
このあと、カルデラの中央にある火山「丸山」の麓まで歩いて行きましたが、かなり遠かった…。
こちらは、カルデラ外側の山道から見た景色。どこまでも続く、青い海と青い空。爽やかな気分になれます。観光客もほとんどいないため(笑)、この景色を独り占めできるのもいい。15分ほどぼ~っとして海を眺めていましたが、時間があれば何時間でもいたかったほど。
カルデラの中にある「丸山」の山頂から見た、もうひとつのカルデラの内側。体力があれば遊歩道を散策してみたかったのですが、この時点で20km以上歩いていたので断念しました。
また、青ヶ島は民家がとても少ないので、星がとてもキレイに見えます。いろいろな離島で星を見てきましたが、青ヶ島が最高に美しかった。空一面に広がる無数の星たちが圧巻なうえ、流れ星は1時間で5回、肉眼で天の川も見ることができました。まさに、自然のプラネタリウム。星空観察好きの人にはきっとたまらないと思います。
3)魚や野菜を中心としたヘルシーな食事
青ヶ島には、民宿が5軒、居酒屋が2軒、商店が1軒しかなく、また民宿は基本的に「1泊3食」というシステムになっているため、必然的に宿で夕食をいただくことになります。前述の通り、船の就航率が低いため、物資を運ぶのもひと苦労。そのため、島で採れた野菜や魚が中心になります。すべて新鮮なので、もちろんおいしいのですが、さらに島とうがらしと島みそとにんにくとしょうゆがベースの「島だれ」でいただくと、おいしさ倍増! 砂糖やオイルなどを使わなくても、これだけで深い味わいが生まれるので、無駄にカロリーや糖質を摂取しなくてすみます。
そして、先週の関西テレビ・フジテレビ系番組『セブンルール』でもとり上げられていた「ひんぎゃの塩」がとてもおいしいんです。つけるだけで、いろいろな食材のうまみが増すという、不思議な塩。
これまで、国内外問わず、塩を見かければ片っ端から購入しては試し、つねに自宅に15種類以上置いてあるほど塩好きなのですが、おそらく100種類近く試した中でも、この「ひんぎゃの塩」は5本の指に入るほどおいしいと思います。地熱でじっくり時間をかけて結晶化させていて、粒がやや大きく、単に塩辛いだけでなく、まろやかな味わいがあります。
青ヶ島のほとんどの宿では、昼食にこの「ひんぎゃの塩」を使った青ヶ島名物の「お弁当」が提供されます。「お弁当」といっても、保冷バッグに「ひんぎゃの塩」とじゃがいもや卵などの食材が入っただけのもの。これを、二重カルデラの山の麓にある地熱釜まで持って行き、自分で蒸していただきます。
地熱釜に、じゃがいも、卵、ソーセージ、シュウマイ、アジを入れて蒸します。
自然の熱で、ゆっくり、じっくり蒸し上げるだけでも食材のうまみが増しますが(のような気がする)、さらにこの「ひんぎゃの塩」をつけると、食材が驚くほどおいしくなるんです。何気にシュウマイが絶品!!
この塩だけでどんな食材もおいしくいただけるので、高カロリーの調味料を使ってしまいがちな人にはとくにオススメです♪
どうやら青ヶ島は、「選ばれし者しか上陸できない」といわれているようで、青ヶ島を旅できたところまでは運がよかったのですが、帰りの八丈島で台風に巻きこまれ、5日間帰れなかったので(笑)、行かれる際にはお気をつけください。
■青ヶ島村のホームページはコチラ↓
http://www.vill.aogashima.tokyo.jp/top.html
■青ヶ島の星空についてくわしく知りたい人はコチラ↓
http://www.vill.aogashima.tokyo.jp/star/index.html
(編集 けーこ)
Omeza トークとは…
FYTTE 編集部員が、みなさんの朝のお目覚ましになるようなダイエット・美容・健康小ネタをお届けするコラムです。