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運動不足を解消するなら離島へGO! 東京の秘境、青ヶ島に行ってみた #Omezaトーク

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山の写真

みなさん、夏休みはどこかに行かれましたか? まだ夏休みをとっていない、かつ何も予定が決まっていないという人にオススメしたいのが‟島旅“です。水と空気がおいしいのはもちろん、島のお料理はヘルシーなものが多く、また、絶景を眺めながらウォーキングやランニングも楽しめるので、心身ともにデトックスできるのが魅力。今回は青ヶ島をご紹介します。

Writer : FYTTE 編集部

ダイエット専門誌として1989年に雑誌創刊し、2016年よりWEBメディアに。ダイエットはもちろんのこと、ヘルスケア、ビューティなど体の内側からも外側からも美しくかつ健康でいるための体づくりのノウハウを、専門家への取材とともに紹介。“もっと、ずっと、ヘルシーな私”のキャッチフレーズとともに、編集部員も自らさまざまなヘルシーネタを日々お試し中!

Contents 目次

「島が好き」と公言し、以前も八丈島をご紹介させていただきましたが、改めて島旅のよいところをお伝えさせていただきますと、

●景色がいいのでウォーキング(ときどきランニング)が楽しい!
●食事がヘルシー
●非日常的な空間に身を置くことでリラックスできる
●コンビニがあまりないのでムダ買いをしない
●規則正しい生活ができる

などが挙げられます。私の場合は、ふだん生活が乱れがちで、油断すると運動不足になりやすいので、島に行くと半ば強制的に「健康的な食生活」と「規則正しい生活」を送ることができ、さらに「運動不足」も解消されます。

とくにそれを実感できたのが、東京・伊豆諸島にある「青ヶ島」を旅したときのこと。といっても、そもそも「青ヶ島ってどこ?」と思われる人が多いのではないでしょうか。
それもそのはず。日本一人口が少なく、日本一行くのがむずかしいといわれている島なので、青ヶ島出身という人に出会うことも、青ヶ島に行ったことがあるという人も少ないのです。

「青ヶ島」は東京都青ヶ島村のことで、世界的にも珍しい二重カルデラを持ち、断崖絶壁に囲まれた不思議な地形が特徴です。「鬼ヶ島」のモデルにもなったともいわれています。

青ヶ島への交通手段は、八丈島からヘリコプターまたはフェリーの2つ。フェリーの就航率は50~60%と、ほぼ半分欠航になるので難易度は高め(笑)。一方、ヘリコプターの就航率は80~90%と高いものの、座席が9席しかないため、チケットを取るのがたいへんです。搭乗日の1か月前の同日朝9時から購入できるのですが、とにかく電話がつながらない。Web予約も可能ですが、受付開始が12時からなので、その時点で完売していることが多いようです。私の場合は、朝9時から根気強く電話をかけまくり、20分後に運よくつながってラスト3席で予約することができました。さらに、経由する八丈島も飛行機が頻繁に「条件付き運航」になるため(欠航率が高いという国土交通省のデータあり)、とにかく行くことがむずかしい。それでも、行くだけの価値はあると思います。

そんな「日本一行くのがむずかしい」といわれる青ヶ島の魅力をいくつかご紹介しましょう。

1)島内の道はほとんどが坂道なので運動量が増える

青ヶ島の道は、ほとんどが「坂道」です。島には鉄道も路線バスももちろんなく、自動車免許を持っている人はレンタカーで移動すればなんてことはないのですが、私のように免許を持っていないと歩いて移動するしかなく、これがなかなかきつい! ちなみに、自転車は余計にたいへんだそうで、レンタサイクルはありません。

とにかく、青ヶ島はどこまで行っても、坂、坂、坂。
しかも、緩やかではなく、そこそこ急勾配といえるような坂道ばかり。

坂道の写真

平地よりも坂道でのウォーキングのほうが、筋力がアップしたり、カロリー消費量が増えたりするほか、お腹まわりの引き締めや体幹の強化など、健康や美容にいいといわれています。村の人たちからは「かなり急な坂道ばかりだから、歩くのもほどほどにしないと、あとから腰やひざにくるよ」とアドバイスをいただいていたのですが、美しい景色に見とれて20km近く歩いてしまい…翌日からひどい筋肉痛に(涙)。
何ごともやりすぎはよくないですが、美しい景色を眺めながら歩けるので、まったく苦にならず、むしろ楽しい! おまけに自動車もほとんど通らないので、のんびり、ゆったり、まったりと自分のペースで歩けるのもいいです。

2)美しい景色が心身をリフレッシュさせてくれる

青ヶ島の魅力はなんといっても美しくてスケールの大きい絶景が見られるところ。写真とともにいくつかご紹介します♪

山の写真

島の最高峰「大凸部(オオトンブ)」の展望台から見たカルデラの内側。世界的にも珍しい二重カルデラは圧巻! 今まで見た絶景と呼ばれるもののなかでも、もっともインパクトが強かった気がします。世界遺産に認定されているわけではありませんが、匹敵するほどの壮大なスケールだと思います。
このあと、カルデラの中央にある火山「丸山」の麓まで歩いて行きましたが、かなり遠かった…。

海の写真

こちらは、カルデラ外側の山道から見た景色。どこまでも続く、青い海と青い空。爽やかな気分になれます。観光客もほとんどいないため(笑)、この景色を独り占めできるのもいい。15分ほどぼ~っとして海を眺めていましたが、時間があれば何時間でもいたかったほど。

山の写真

カルデラの中にある「丸山」の山頂から見た、もうひとつのカルデラの内側。体力があれば遊歩道を散策してみたかったのですが、この時点で20km以上歩いていたので断念しました。

また、青ヶ島は民家がとても少ないので、星がとてもキレイに見えます。いろいろな離島で星を見てきましたが、青ヶ島が最高に美しかった。空一面に広がる無数の星たちが圧巻なうえ、流れ星は1時間で5回、肉眼で天の川も見ることができました。まさに、自然のプラネタリウム。星空観察好きの人にはきっとたまらないと思います。

3)魚や野菜を中心としたヘルシーな食事

青ヶ島には、民宿が5軒、居酒屋が2軒、商店が1軒しかなく、また民宿は基本的に「1泊3食」というシステムになっているため、必然的に宿で夕食をいただくことになります。前述の通り、船の就航率が低いため、物資を運ぶのもひと苦労。そのため、島で採れた野菜や魚が中心になります。すべて新鮮なので、もちろんおいしいのですが、さらに島とうがらしと島みそとにんにくとしょうゆがベースの「島だれ」でいただくと、おいしさ倍増! 砂糖やオイルなどを使わなくても、これだけで深い味わいが生まれるので、無駄にカロリーや糖質を摂取しなくてすみます。

夕食の写真
名物の島寿司(右)や刺身、煮魚、青菜のおひたしなど、地のものを使った料理が並ぶ。

そして、先週の関西テレビ・フジテレビ系番組『セブンルール』でもとり上げられていた「ひんぎゃの塩」がとてもおいしいんです。つけるだけで、いろいろな食材のうまみが増すという、不思議な塩。

食卓塩と目玉焼きの写真
左:ひんぎゃの塩 右:目玉焼きに少々ふりかけるのもオススメ

これまで、国内外問わず、塩を見かければ片っ端から購入しては試し、つねに自宅に15種類以上置いてあるほど塩好きなのですが、おそらく100種類近く試した中でも、この「ひんぎゃの塩」は5本の指に入るほどおいしいと思います。地熱でじっくり時間をかけて結晶化させていて、粒がやや大きく、単に塩辛いだけでなく、まろやかな味わいがあります。

青ヶ島のほとんどの宿では、昼食にこの「ひんぎゃの塩」を使った青ヶ島名物の「お弁当」が提供されます。「お弁当」といっても、保冷バッグに「ひんぎゃの塩」とじゃがいもや卵などの食材が入っただけのもの。これを、二重カルデラの山の麓にある地熱釜まで持って行き、自分で蒸していただきます。

岩の写真、釜の写真
左:カルデラの中にある噴気孔群「ひんぎゃ」。青ヶ島は活火山のため、水蒸気の噴出する穴が無数に見られる。
右:食材を蒸す「地熱釜」。

地熱釜に、じゃがいも、卵、ソーセージ、シュウマイ、アジを入れて蒸します。

岩の写真、釜の写真

自然の熱で、ゆっくり、じっくり蒸し上げるだけでも食材のうまみが増しますが(のような気がする)、さらにこの「ひんぎゃの塩」をつけると、食材が驚くほどおいしくなるんです。何気にシュウマイが絶品!!
この塩だけでどんな食材もおいしくいただけるので、高カロリーの調味料を使ってしまいがちな人にはとくにオススメです♪

どうやら青ヶ島は、「選ばれし者しか上陸できない」といわれているようで、青ヶ島を旅できたところまでは運がよかったのですが、帰りの八丈島で台風に巻きこまれ、5日間帰れなかったので(笑)、行かれる際にはお気をつけください。

■青ヶ島村のホームページはコチラ↓
http://www.vill.aogashima.tokyo.jp/top.html
■青ヶ島の星空についてくわしく知りたい人はコチラ↓
http://www.vill.aogashima.tokyo.jp/star/index.html

(編集 けーこ)

Omeza トークとは…
FYTTE 編集部員が、みなさんの朝のお目覚ましになるようなダイエット・美容・健康小ネタをお届けするコラムです。

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