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2020年東京オリンピックまであと1年! 私たちのお金はどうなるの? #大人女子のマイルド貯蓄
チケット争奪戦がニュースになるなど、にわかに実感がともなってきた2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会。前回の東京五輪は、好景気に沸いている日本の様子が印象的ですが、今回はどうなのでしょう。私たちにうれしい恩恵はあるの? オリンピック後にはさらなる不景気が待っているの?など、オリンピックによって私たちのお財布事情に変化はあるのかファイナンシャルプランナーの横川楓さんに話を聞きました。
Contents 目次
オリンピックと景気は関係ない?
東京オリンピックまであと1年を切りましたね。チケットに当選して楽しみにしているという人もいるはず。オリンピックに向けて街が整備されたり、記念のグッズが発売されたり、少しずつ始まる予感が近づいています。ですが、今回のオリンピックが成功したからといって、日本の景気が今よりすごくよくなって、私たちのお金が潤うか…というと、なかなかそうはいかないでしょう。
海外からたくさんの人が来日したり、会場の近くのお店がにぎわったり、そういった面で経済は活発になるという効果ももちろんあります。しかし、それはあくまで短期的なもので、東京でオリンピックが開催されるからといって少子高齢化など、今の日本が直面している社会問題が突然解消されるというわけではないからです。
1964年の東京オリンピック当時は、日本自体が成長期でした。そのため相乗効果でオリンピックを契機に景気がさらに上向きになったのかもしれません。しかし、今の日本では、オリンピックだけで私たちの暮らしが一変するような変化はないのが現実でしょう。
海外向けの発信、レアな経験を副収入に変えて
ただし、収入を増やすチャンスはあります。オリンピックを機に世界から日本の文化に注目が集まりがちな時期だということもあり、人によっては副収入を得る機会も増えるかもしれません。
例えば「オリンピックのボランティアを体験してみた」などの体験談を有料記事で執筆するのもいいでしょうし、ツイッターなどで発信していれば、思わぬ収入につながることも。
ほかにも、この機会に語学力を活かして、通訳、翻訳、ガイド、接客などの副業にチャレンジしてみるのもおすすめです。
また、撮った写真を素材として提供することにより利益を得られるサービスもあります。オリンピック開催時の何気ない写真もそのときでしか手に入らない風景ですから、撮っておいて損はないでしょう。語学力などの専門的な知識がなくても、オリンピックムードに乗ることによって何かしらの副収入につながる可能性もあるので、ぜひ見逃さないようにしてくださいね。
むしろ気になるのは10月の消費税増税
東京オリンピックで景気はあまり変わらないといいましたが、それよりも直近で私たちのお財布事情の影響を与えそうなのは、10月に施行される消費税の増税です。軽減税率についてはこちらでも詳しく書いていますので読んでみてください。
10月から始まるポイント還元制度をしっかりチェックしたり、高額な買いものは増税前にしておくなど、よけいな出費をせずきちんとお得なポイントをゲットできるように準備しておきましょう。
オリンピックの盛り上がりを楽しみながら、貯金や少額の投資など自分のお金を増やしていくことも忘れないようにしてくださいね!
イラスト/うつみ ちはる 取材・文/浜田 彩