ドイツというと古城などの建造物が魅力の国、そしてソーセージやビールといった食べものが浮かぶ人が多いと思います。もし次のドイツを訪れるなら、地元ドイツの人たちが好むドイツ北部のバルト海のほうを旅してみませんか? ドイツで海?とイメージが沸かないかもしれませんが、実際に足を運んでおすすめのポイントをレポートしますので、ぜひ参考にしてみてください。
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海の向こうは北欧!ドイツの北海とバルト海
ドイツといえば、音楽家ゆかりの地や、有名な古城や歴史的建物が多くあるイメージですが、ドイツ北部の美しい海岸も人気観光地のひとつだったりします。
ドイツ北東部に面するバルト海は、北西部の北海と共に夏休み定番の休暇先。ドイツの海は、ビーチのみならず個性的な港町や、新鮮なシーフード料理も魅力的で、一般的に持たれがちなドイツのイメージとは、また異なる顔を持っています。
ビーチを歩いていてまず目を引くのは、日本や他の国ではあまり見かけないシュトラントコーブ。『シュトラントコーブ』は、直訳すると「ビーチのかご」といった意味なのですが、もともとは風や砂除けのために作られたそう。1882年に北部の港町ロストックに在住していた、かご職人が販売し始めたのが始まりなのだとか。とはいえ、ビーチにレジャーシートを敷いて、ごろんと横になっている人たちのほうが、断然多い気はするのですが……。
お腹がすいてきたら、数あるシーフードレストランへ行くのもありですが、おいしそうな香りをさせている、ファーストフードの屋台に並ぶのも楽しいかも。というのも、ビーチや港町には多くの船型の屋台があり、そこで魚介類のスナック系フードが食べられるから。ファーストフードとはいえ、獲れたての魚やエビなどがパンにはさんであったり、串焼きになっていたりと種類が豊富なので、「あれもこれも全部食べてみた~い!」と欲張ってしまいそうになります。
ビューティー&ヘルシーなザンドーン、お土産におススメ!
ドイツでのお土産といえば、チョコレートなどのお菓子やワイン、木製工芸品を思い浮かべそうですが、北ドイツではザンドーン商品がお土産としておススメ。
ザンドーンとはグミ科の植物で、日本ではサジー等の名前で紹介されていますが、ザンドーンはこのサジーのドイツ語の呼称。そのオレンジ色の果実にはビタミンCがたっぷり含まれています。そのため『北部のレモン』という異名があるほど。その他ミネラルもたっぷり、美容にも最高なのです。
ドイツ北部の海岸地域に多く自生しているザンドーンですが、その果実の栄養価の高さ、そして傷の治癒や消炎作用の効果もあることから、栽培・収穫された果実を加工した特産品が多く販売されています。例えばお茶やはちみつ、菓子類などの食品を始め、石鹸やボディクリームといったコスメティック関連商品など「よくここまで商品化したな~」と感心するほど。しかもお値段は全体的にリーズナブル。ばらまきお土産にぴったりなこと間違いなしです。
スーパーマーケットや雑貨店をのぞけば、必ずザンドーン商品が見つかるはずですので、北ドイツを旅する機会があれば、ぜひチェックしてみてください。
写真・文/小島瑞樹、ホリ・コミュニケーション