皆さん、こんにちは! ハロウィンが終わり11月に入ると、あっという間にクリスマスが来ますね。まだ気が早い…と思っているとせっかくのよい旅のタイミングを逃すかもしれません。今回は旅専門家の小林憲市さんに「海外で過ごす素敵なクリスマス」について教えていただきました。
Contents 目次
海外で過ごすクリスマスの魅力
海外で過ごすクリスマスはとても素敵なんです。
海外旅行の仕組みは昔と違い多くの早割りが中心となっています。昔のように間際で席が売れ残ったら格安で販売される時代ではありません。早めに旅を計画して予約をしたほうがお得です。欧州ではクリスマスの1か月前、街の雰囲気はクリスマス色に染まります。
僕は以前、仕事で長い間スペインに暮らしていた時期がありました。日本に戻り、あらためて日本国に対して思ったことは経済で埋め尽くされている印象でした。クリスマスもしかりで、商業施設ではクリスマスバーゲンやさまざまなイベントが催され、クリスマスプレゼントやケーキも必要。高級レストランの予約は2部制で大にぎわいです。
クリスマスはそもそもキリスト教のお祭りですので、日本が独自にイベント行事にした感じがありますね。日本のクリスマスは「イベント」で欧州のクリスマスは「宗教祭」というイメージですよね。それぞれよさはありますが、今回はスペインやほか欧州の美しいクリスマスについてご紹介します。もちろんスペインや欧州以外の国でもいろんなイベントがありますのでそちらも調べてみて下さいね。
スペインのクリスマスは宗教的で美しく、落ち着いています。
街はセンスのよいイルミネーションに包まれます。ケーキを食べる習慣はありません。イブはみんな家族とゆったりと食事を共にします。または仲間を招いてホームパーティーをします。プレゼントの習慣もなくて会社が各家族で楽しんでもらえるようなお菓子の詰め合わせなどを社員全員にプレゼントします。日本ではおなじみの子どもたちの枕もとにプレゼントを置くサンタクロースもいませんでした。
スペイン以外の欧州のクリスマスもクリスマス当日は多くの公共施設はクローズしています。街はかなり静かになります。日本のクリスマスは多くの人たちは仕事であったり、クリスマスの裏方に回るわけですが、欧州は全員一致でクリスマスを楽しもうとする雰囲気がいさぎよくて素敵です。
また若者だけでなくお年寄りもみんなその中でひとつになれるのも日本と違うところです。クリスマス手前の時期であればこのイルミネーションに包まれる街並みだけでも価値がありますよ。ショッピングもバーゲン時期ですしね。旅の計画は12月中旬位がおすすめですよ!
ドイツやオーストリアを中心に各欧州で催されるクリスマスマーケットもおすすめ!
開催期間は11月後半から12月22日位まで。街の広場に仮設遊園地がやってきます。いろんな出店が連なって幻想的に冬の夜を照らしてくれます。スペインのクリスマスマーケットは少し時期がずれて12月24日から年が明ける1月6日位まで続いています。国や地方によっても時期はさまざまですね。
日本のようにみんなで大騒ぎしたり、カップルで過ごす「イベント風クリスマス」ではなく、しっとりとした欧州のクリスマスがとてもいい雰囲気なんです。僕は無宗教ではあるのですが、何か神々しさに包まれながらクリスマスシーズンが過ぎてゆく感じです。
みんなで楽しむのはイブの少し手前、日本で言う「忘年会」がない代わりに社員全員でクリスマスパーティーが毎年の行事です。こちらはお店で話したり、歌ったり、踊ったりして盛り上がります。そんなシーンを思い出すとなつかしいと共に「楽しむ場」のあり方が国によってずいぶん違うと感じます。
このようにクリスマス時期の欧州に身を置くのは文化や価値観の違いを感じることができておすすめです。冬の凍りついた空気の中で瞬く美しいイルミネーションやどこからか聞こえてくる重みのあるクリスマスの音楽…。その地らしく盛り上がったクリスマスの雰囲気を楽しむために、欧州に旅をしませんか? きっと何か感じることができます。おすすめですよ!
今回は欧州のクリスマスのお話でした!
ではまた次回!
*写真はイメージで入れています