仕事の面接や人と初めて会ったときなど、第一印象が大切だといわれます。謙虚であることはよいですが、自分のアピールは大事です。セルフプロデュースを考えるなかで自分を適切に評価する姿勢は悪いことではありません。米国の研究グループによると、女性は自分のことを評価するのが苦手である可能性があるそう。自分の見せ方を考えるヒントになるかもしれません。
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自分のアピールは大切?
自分をアピールしていくことはキャリアアップのためには欠かせない要素です。仕事の成果を評価してもらったり、人とのつながりを増やしていったりするときには、自分を押し出して、相手に理解してもらうことは重要なステップといえるでしょう。
女性は自分に対する自信をあまりもてない傾向があるという研究がこれまでにも報告されていました。そのためにおっくうになりがちで、自分を押し出すことが苦手になってしまうとされます。もっとも自信を表に出さなくても、自分の評価をきちんとできていれば問題はありません。このたび米国ハーバード大学の研究グループは、男性と女性はどのような自己評価をしているのかを調べました。
低い自己評価は問題
このたびハーバード大学の研究グループが見出したのは、女性は男性と比べると、自分を売り出すのが苦手で昇進や給与の面で割を食っている可能性があるということです。女性は実際よりも低めに自己評価する傾向があったのです。まったく同じ評価水準のときに、男性がするより女性は自己評価をより低めにすると判明。結果として、女性は低い評価を受け入れやすくなる結果になったのです。
具体的に見てみると、あるテストをしてもらったところ、平均的に男性は100点満点で61点の自己評価だったのに対して、女性は46点。自己評価次第で、仕事を得る、または給与が決まると伝えたとしても、女性のほうが自己評価を低くする傾向があるとわかりました。
ここでのポイントは実際の情報を知っていたとしても、自分でその結果を低く見積もってしまっているということ。男性と女性で同じ点数だと聞かされても、女性は「ダメだ。悪かった」と思いがちなのです。そのために自分にとってネガティブな評価につながってしまうそう。でも、それは残念なこと。むやみに自分の出した成果を低く評価してしまっている人は気をつけるとよいかもしれません。
<参考文献>
Women less inclined to self-promote than men, even for a job
https://news.harvard.edu/gazette/story/2020/02/men-better-than-women-at-self-promotion-on-job-leading-to-inequities/
The Gender Gap in Self-Promotion
https://www.nber.org/papers/w26345