パンプスをカッコよくはきたいけど、かかとがカパカパするし、すぐに靴ずれしちゃうし…。こんな経験はありませんか? 「私には一生パンプスなんて無理だ」と半ばあきらめかけていたライターIのもとに、どんな人にもぴったり合う「痛くないパンプス」の見つけ方をアドバイスしてくれるカリスマシューフィッターがいるという朗報が! これまでに5000人以上の靴選びをアドバイスし、全国から予約が殺到する人気ぶり。わらにもすがる思いで、シューフィット・神戸屋の西村克之さんを訪ねました。
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ライターI、本当のサイズに驚愕する!
合わない靴を選んでしまう理由は…
「足に合わない大きな靴はさまざまな足トラブルを招く原因となりますが、これは現代女性の約9割に見られるという『開張足』とも深い関わりがあります」と西村さん。
「開張足」とは、体重をかけると足の指のつけ根の幅が横に広がってしまう状態のこと。歩く機会が少ない現代人は、足裏の筋肉が弱っていることが原因で、足裏のアーチが崩れている人が多いといわれます。
「足は構造的に土踏まずのあたりを左右からギュッと押さえると、骨が足裏のアーチを形つくり、足の幅が広がらないようにできています。そのため開張足の人こそ、足の両サイドを押さえてくれる、幅が狭い靴を選ぶべき。ところが『幅広靴がラクで歩きやすい』という誤解から、多くの女性は足に合わない幅広靴を選んでしまっているのは、とても残念なことです」
本当のサイズを知るには、どう測ればいい?
大きな靴を履くと靴と足の間に隙間ができることが、痛みや靴ずれ、タコなどの原因です。
「一般的に外反母趾とは親指の骨が小指側に15度以上曲がった状態のこと。自分は外反母趾だと思っている人でもじつはタコの場合もあります。ただし、痛くて歩くのに支障がある場合は一度、医療機関で診てもらうとよいでしょう」
足にフィットするパンプスを選ぶためには、まず足の正しいサイズを知ることが大切です。
・「長さ」の測り方
両足に均等に体重をかけてまっすぐ立った状態で、かかとから一番長い指の先までの長さを測る。cmで表示。
・「足囲」の測り方
座って足を浮かせた状態で、親指のつけ根の出っ張りから、小指のつけ根の出っ張りまでをメジャーでぐるりと測る。サイズはA・B・C・D・E・E E・E E E・E E E E・Fまでの9段階で表示。立った状態でも測り、1.2㎜以上の差があると開張足の可能性が高い。
「特に『足囲』はフィットする靴を見つけるうえで、とても重要です。これまでサイズを測ったことがないという人は、靴店で測ってもらいましょう。ただ靴店では立った状態で足囲を測るのが基本となっているので、足に体重をかけたときに幅が広がるようなら、測ってもらったサイズより狭い幅の靴を選ぶことがポイントです」
ようやく自分の足にフィットするパンプスと巡り合ったライターI。次回は実際にお店でぴったりの靴を見分けるポイントをご紹介します!
イラスト/藤井昌子 取材・文/井上幸恵