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CATEGORY : ビューティ |ヘアケア

頭皮の状態はドライorオイリー?頭皮ケアに必要な自分に合うシャンプーの選び方

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かごに入ったシャンプー 

すさまじい猛暑が続いた今年の夏。

きっと今年は、肌だけでなく髪の毛の紫外線対策も、がんばった人が多いのではないでしょうか。
そのがんばりを実りあるものにするために、忘れてはいけないのが頭皮のケア。

「皮膚としては、人の体で最も高い位置にあるのが頭皮。
そのため紫外線のダメージを思った以上に受けていて、しかもそのダメージが蓄積しているんです」とおっしゃるのは、多くのメディアで活躍中の美容師、木村旭宏さん。

木村さんによると、紫外線のダメージが蓄積することによって皮脂が酸化してしまい、酸化した皮脂は頭皮を刺激して、トラブルが起きやすい状態にしてしまうのだそう。

「この状態を、放っておくと後々大変だからこそ、毎日使うシャンプーの見直しは必須項目!」と力説する木村さんに、今からできる頭皮ケアを教えていただきました。

監修 : 木村 旭宏 (美容師)

名古屋市の人気美容室『美容室Hair&Make Liel』オーナー。美容師としてサロンワークを行う中、雑誌等メディアで活躍するヘアメイクアーティスト。
美容室Hair&Make Liel

Contents 目次

頭皮の状態をセルフチェック

まずは頭皮の状態をチェックしてみてください。

頭皮をさわる女性 

例えばシャンプーを数日していなくても、頭皮や髪が脂っぽくならない人はいませんか?
これに当てはまる人は、頭皮の状態が『ドライタイプ』
頭皮の皮脂量、水分量ともに少なくなっている状態になっている人は、もれなくドライタイプといえます。

皮脂も水分もカラッカラなこの状態が長く続くと、乾燥した頭皮がはげ落ちてフケの原因となってしまったり、かゆみや炎症を引き起こします。

逆に、数日経たずとも半日、一日で頭皮や髪がベタっとしている人は、『オイリータイプ』といえます。

とくにシャンプー後、しばらく経ってから頭皮に指の腹をつけてベタっとしたら、もう間違いなくオイリータイプです。

この状態が続くと毛穴を常に塞いでしまい、毛髪の成長を抑制してしまうだけでなく、炎症をおこして赤く腫れたり、細菌類の温床にもなってしまう危険性があるので、ドライタイプ同様、放っておくとよくありません。

以上のどちらにも当てはまらない場合は、『ノーマルタイプ』といえますが、ダメージが蓄積した今頃は、ノーマルタイプに当てはまるのは稀といえます(木村さん)

頭皮状態に合わせたシャンプーの選び方

シャンプーといえば“しっとり”“さらさら”“頭皮用”といったように分かれて販売されているものですが、
「じつはその中にも“タイプ”がそれぞれあるんですよ」と教えてくれた木村さん。

このタイプを、しっかり見分けて使うことが、頭皮ケアのポイントなのだそう。

例えば『アミノ酸系』。誰もがよく聞いたことがあると思いますが、肌と同じ弱酸性のため、安全に低刺激で洗い上げてくれます。
ただし洗浄力がすごく強いというわけではないので、時間をかけてじっくりシャンプーする必要があるのだそう。

ほかにもこんなに“タイプ”がある!

成分にココイル…、コカミド…とつく『ベタイン系』。これは天然アミノ酸系の保湿成分を配合していて、低刺激で汚れを落としながら、髪や頭皮に必要な脂分は残してくれるシャンプー。
洗浄力は弱めなので、アミノ酸系と同様、じっくり時間をかけてシャンプーする必要があります。

手で泡立てたシャンプー

それから成分に…ベタインや、ラウリル硫酸Na、ラウレス硫酸Naとつくものは『高級アルコール系』と言われていて、最も多く市販されているシャンプーはこれに含まれます。
洗浄力が高く泡立ちがいいのですが、頭皮や髪の毛に対して刺激が強いんです。

また、成分に脂肪酸エステル、脂肪酸ナトリウムとつくものは『石けん系』
これもアルカリ性で洗浄力がとても強いタイプなのですが、こちらは刺激は少なく、洗い上がりはすっきり! ただし、人によってはゴワつきが苦手な場合も(木村さん)

タイプを理解してシャンプーを使おう

髪を洗う女性

このように、シャンプーにはタイプがあるとご紹介しましたが、なにもタイプ別で選びましょうと言っているわけでも、このタイプは使ってはいけません!ということを言いたいわけでもありません。

“頭皮にやさしいシャンプー”と書いているから、がしがし洗っていいわけではなく、時間をかけて洗う必要がある成分があるということ。
例えばアミノ酸系は、ただやさしいと理解するのではなく、使う際には時間をかけて洗う、すすぐ必要があるということ。

または、“しっかり洗い上げるシャンプー”と書いてあるから、ささっと洗うだけでしっかり洗えるというのではなく、洗浄力が強いからこそ原液を直接頭皮につけずに、手であらかじめ泡立てて刺激を少なくする必要があるということなのです。

頭皮の状態に合わせた、こういったシャンプーの使い分けこそが、頭皮の根本ケアに繋がります(木村さん)

いかがでしたか?
誰もが同じ頭皮状態ではないからこそ、今の自分の頭皮に合ったシャンプーを見極めて、適切な頭皮ケアをしてくださいね。

 

取材・文/高田空人衣

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