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おこもり生活が引き起こす便秘や肥満も解消!? 毎朝の「バナナヨーグルト」のススメ

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おこもり生活が引き起こす便秘や肥満も解消!? 毎朝の「バナナヨーグルト」のススメ

外出を控える生活を続けて約2か月。みなさん、運動不足になっていませんか? 運動不足になると、体重の増加や筋肉量の低下はもちろん、便秘や肥満などを引き起こす可能性も!
そこで今回は、手軽にとれて、ダイエットや便秘解消、美肌などへの効果が期待できる「バナナヨーグルト」についてご紹介します。バナナもヨーグルトも人気の食材ですが、じつは一緒にとることで、「1+1=2」以上の効果を発揮するのだそう!
「美腸」をキーワードに、便秘解消やダイエット、美肌などのアドバイスに定評のある小林暁子先生の監修のもと行われた、「バナナとヨーグルトを1か月間食べ続けると体は変わるのか?」という検証調査から、驚きの結果もあわせてご紹介します。
これを読んだら、いますぐにでも「バナナヨーグルト」を食べたくなること間違いなし!

監修 : 小林 暁子 (医学博士)

小林メディカルクリニック東京院長。医学博士。
順天堂大学医学部卒業後、順天堂大学総合診療科を経て、便秘外来・内科・皮膚科・女性専門外来など、全身の不調に対応するクリニックを開業。人気の便秘外来では1万人以上の便秘患者の治療に携わっている。著書に『2週間で腸が若返る! 美腸ダイエット』(世界文化社)、『たった3日で自律神経が整う Dr.小林流 健美腸ファスティング』(主婦の友社)、『医者が教える最高の美肌術』(アスコム)など、多数。TV出演、講演などでも活躍中。

Contents 目次

バナナ×ヨーグルトは黄金コンビ。腸内環境が整い、免疫力がアップ!

健康や美容に効果的で、朝食や間食にとる食材として人気の「バナナ」と「ヨーグルト」。それぞれのよさを知る人は多くいても、2つを組み合わせるとどんなメリットがあるのか、知らない人もいるのではないでしょうか?

小林暁子先生によると、腸によい影響をもたらす善玉菌の代表である乳酸菌を多く含むヨーグルトと、善玉菌のエサとなる食物繊維やオリゴ糖が含まれているバナナを組み合わせることで、腸内の善玉菌が増え、腸内環境を整える効果をさらに高めてくれるとのこと。
「私たちの腸を元気で健康にしてくれる善玉菌のことを『プロバイオティクス』といい、乳酸菌やビフィズス菌などがあります。この善玉菌が含まれる食品を摂取することで、腸の調子を整えてくれます。主に、ヨーグルト、乳酸菌飲料、納豆、みそ、ぬか漬け、キムチなどの発酵食品があります。
一方、善玉菌のエサとなるオリゴ糖や食物繊維などを含む食品を『プレバイオティクス』といい、善玉菌を増やすのを助ける作用があります。具体的には、野菜や果物、豆類、きのこ類などが挙げられます。
このふたつをバランスよく摂取すると、よりよい効果が期待できることがわかってきていて、これを『シンバイオティクス』といいます。このシンバイオティクスの観点から、バナナとヨーグルトの組み合わせは理にかなっているといえます」(小林先生)

また、栄養面からも、このふたつを一緒にとることが望ましいのだとか。
「ヨーグルトは、たんぱく質をとれるうえ、整腸作用もあり、固形ではないので、朝起きて食欲がない方でも食べやすいという利点があります。またバナナには、ポリフェノールやビタミン、ミネラルなどが含まれ、糖質の吸収も穏やかであることがわかってきています。必要なエネルギーを補いつつ、血糖値の急激な上昇も抑えられるのがいいですね」(小林先生)

小林先生のオススメは、バナナとヨーグルトをミキサーにかけたドリンク「バナナヨーグルト」。
「もちろんバナナとヨーグルトは別々に食べてもいいのですが、ドリンクにすることでラクに摂取できますし、消化もよくなります。また、とりやすいだけでなく、“続けやすいこと”も重要なポイントです」(小林先生)

そこで、小林先生オススメの「バナナヨーグルト」ドリンクを1か月間飲み続けた場合にどのような効果が表れるのか? 次のような内容で行われた調査とその結果をご紹介します。

【調査】「バナナヨーグルト」ドリンクを1か月間飲み続けるとどのような効果が表れるのか?

 

 

 

10名の女性に、「バナナヨーグルト」ドリンクを1カ月飲み続けてもらい、体にどんな変化が表れるのかを、小林暁子先生監修のもと、次の内容で調査を実施。

 

被験者:20~40代の女性10名
調査内容:バナナ1本、プレーンヨーグルト200gをミキサーなどでスムージーにした「バナナヨーグルト」ドリンクを毎朝食時に摂取
調査期間:1か月

※朝食は「バナナヨーグルト」ドリンクのみとし、他のものは摂取しない(水は飲んでもよい)
※ 試験前と後に以下の項目の検査およびアレルギー、睡眠、肌の状態に関する自覚症状のアンケートを行い、調査前後で比較

 

10人中9人が筋肉量アップ! 8人が体脂肪率ダウン!

調査結果で、小林先生がもっとも驚いたのは、筋肉量と体脂肪率の変化。
「体重、筋肉量、体脂肪率、腹囲の変化を見ていくと、体重と腹囲は微増でしたが、10人中9人の筋肉量が増え、10人中8人の体脂肪率が低下しています。20代後半~40代の女性は、運動しても筋肉がつきにくくなりはじめるころで、1か月間の朝食の調査だけでこれだけの変化が見られたのは意外でした。
バナナヨーグルトのシンバイオティクス効果で腸内が活発化し、アミノ酸などのさまざまな栄養素の吸収がよくなることによって、筋肉が効率的に作られるようになった可能性があります」(小林先生)
また、体脂肪率の低下については、腸には体の水分量を調整する機能があり、腸内環境が整ったことで体全体のむくみが減り、その結果、筋肉の割合が増えた可能性が考えられるそうです。
「女性は、体重の増減ばかり気にしますが、筋肉量が増えて、体脂肪率が低下することは、理想的なダイエットであるといえます。筋肉量が増えることにより、体重は維持、または増加しますが、引き締まった体になるのです。さらに基礎代謝も上がるので、“やせやすい体”になります。
運動をしていないにも関わらず、この結果が得られたということは、ヨーグルトなどに含まれるたんぱく質を毎日しっかりとり、さらに筋力トレーニングや運動をプラスしていけば、体重も減って、よりよい結果が期待できると言えます」(小林先生)

腸内環境が整ったことで、便秘、睡眠の質、肌荒れなどが改善!

ほかにも、今回の調査では、「朝のお通じがよくなった」「寝つきがよくなった」「ニキビができなくなった」など、体調の改善を実感したという人が複数いたことが明らかに。
腸内環境をよい状態にしておくことは、免疫力の維持や肌荒れの改善、自律神経や睡眠の質の安定などにもつながる。そのため、「なるべく若いうちから、腸内環境を整える食習慣を身につけて、一歩でも二歩でも健康面でリードできたらいいですね」と、小林先生。
「私は若いころ、腸内環境が悪くて風邪をひきやすかったんです。そのため、40代に差しかかったころに一念発起し、定期的な運動と、体によいといわれる食事をとり入れるようにしました。それから数年、地道に続けた結果、免疫力が上がって体調も安定し、今では風邪をまったくひかなくなったんですよ。
早くはじめるに越したことはないので、みなさんも腸の健康を意識して生活してほしいと思います。ただ残念なことに、腸内細菌は40代から減りはじめていくので、『プロバイオティクス』と『プレバイオティクス』をうまくとり入れながら、ぜひ腸活を実践してみてくださいね」(小林先生)
もうすぐ夏本番。極端な食事制限など、ムリなダイエットに走りたくなる気持ちもありますが、まずは、バナナとヨーグルトをドリンクにして飲んだり、一緒に食べることからはじめてみてはいかがでしょうか? あわせて適度な運動をとり入れれば、健康的で着実なダイエットができるはず!

取材・文/FYTTE編集部

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