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A 5%(体重50㎏の人は-2.5kg) グッドチョイス!
体の負担にならず、スムーズに体重が落とせます
減量を行うときは、体重が減ったことに体が気づかないようなペースで進めると、体に負担なくスムーズにいきます。そのペースが月に体重の5%以下の減量です。たとえば体重50kgの人の場合なら、最大-2.5kgまで。
このとき注意したいのは毎月-2.5kgではないということです。最初の1か月で2.5kg減に成功したら、翌月は47.5 kgの5%=2.375kgが目標に。つまり、減らしてよい体重は少なくなるというわけです。それを守らないと、5%以上の減量になってうまくいきません。
1か月の減量は5%以下なら2%でも3%でもOKなので、自分にちょうどよいペースを見つけましょう。なかには週に−200gを目標にしてやせていく人もいます。
B 7%(体重50㎏の人はー3.5kg) ミスチョイス!
体が「危機状態」と認識します。脂肪を蓄えようとしてうまくいきません
体にはホメオスタシスという、一定の状態を維持しようとする働きがあります。毎月、体重の5%以上を目標に体重を落としていくと、体はその変化に気づき、「体が飢餓状態に陥っている。これは危険!」と判断します。すると、体に脂肪を蓄えてもとに戻そうとすることに。その結果、食欲がわく、むくみやすくなるなど、やせにくくなり、最悪の場合、リバウンドしてしまいます。
C 10%(体重50㎏の人はー5kg) ミスチョイス!
一気に落とすと、リバウンドも大きくやせられません
落とす体重が大きいほど体へのダメージが大きくなり、リバウンドが起こりやすくなります。ただし、例外があります。そんなに減らそうと思っていなかったのに、最初の1か月で5 kg落ちたというケース。筋肉量が減っていなければ、むくみによる水分が落ちたと考えられ、この場合は、体の構成成分が減ったわけではないのでリバウンドは起きません。人間の体はまず水が減ってから脂肪が減っていくので、こうした場合は、2、3か月様子をみてから、どのくらい減らすか決めたほうがよいでしょう。
【1か月に落とす体重のポイント】
体重を減らすということは、体にとってはけっこうなダメージ。体が危機感を感じないくらいのゆるやかなペースでダイエットを進めていけば、体重はスムーズに落ちます。毎月、体重の5%以下を計算して目標値を出し、焦らず、少しずつ減らしていきましょう。
取材・文/野上 郁子 イラスト/たなか のりこ