冬は大根もにんじんもおいしい季節ですね! ところで、大根とにんじんをすりおろした「もみじおろし」。じつはこの組み合わせによって壊れてしまう栄養素があるって知っていました? 「ダイエットに役立つ栄養クイズ」、今回のテーマは「根菜」です。とくに、大根、にんじんなど、身近な野菜の“知っているようで知らない”知識をクイズで出題。ぜひチャレンジを!
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【問題1】大根おろしとにんじんおろしを合わせた「もみじおろし」。この組み合わせで破壊されてしまう栄養素があります。それは次のうち、どれ?
□たんぱく質
□カリウム
□ビタミンC
□食物繊維
正解は…………?
「ビタミンC」です。
大根は、ビタミンCも多く含んでいる野菜です。一方、にんじんには「アスコルビナーゼ」「というビタミンCを破壊する酵素が含まれています。この酵素は、熱や酸に弱いので、加熱して食べれば問題ないのですが、「もみじおろし」は生のまま食しますので、大根に含まれているビタミンCを「アルコルビナーゼ」が破壊してしまいます。このように大根とにんじんを組み合わせて生で食べる場合は、レモン汁や酢など「酸」のものを合わせると、酵素の働きを抑えることができるので、おすすめです。
にんじんの栄養で代表的な成分は、カロテンです。このカロテンを効率よくとれる料理は、次のうちどれ?
□にんじんの甘煮
□にんじんのなます
□にんじんとトマトのスムージー
□にんじんきんぴら
答えは「にんじんきんぴら」です
にんじんは、緑黄色野菜の代表。カロテンが非常に豊富に含まれています。にんじん約1本分食べれば、ビタミンAの1日の目標量に達してしまうほどです。カロテンは、健康維持や免疫力アップ、肌の改善などにも効果が高い栄養素です。とくに油と組み合わせることで、吸収率が高まりますので、油で炒めたり、揚げたり、オイルドレッシングで和えたりとするとよいでしょう。またカロテンは皮の部分にも多く含まれていますので、よく洗って、皮ごと食べるのをおすすめします。
消化酵素がたっぷりとれる「大根おろし」。おろすのに適しているのは大根のどこの部分?
□葉に近い太い部分
□真ん中の部分
□細い先端部分
答えは「葉に近い太い部分」です
大根おろしに適しているのは「葉に近い太い部分」です。冬の大根は、身がしっかりして水分も多く、とてもおいしく食べられます。部位によって味わいが異なっていて、葉に近い部分は、辛味が弱くかたいので、大根おろしや、せん切りにして作る大根サラダなどに向いています。真ん中の部分は、甘みが強いので、おでんなど、煮ものにもぴったりですね。先端部分は、からみが強く繊維も多いので、小さめに切って、汁ものの具材や漬物などにするのがよいかと思います。
じつは栄養素がとっても似ている大根とかぶ(葉をのぞいた根の部分)。2つを比べたとき、大根のほうが多い成分は、次のうち、どれ?
□カルシウム
□ビタミンC
□食物繊維
□マグネシウム
答えは「マグネシウム」。
葉をのぞいた根の部分100g中の数値を比べると、カルシウムは「大根」23mg・「かぶ」24mg、ビタミンCは「大根」11mg・「かぶ」18mg、食物繊維は「大根」1.3g・「かぶ」1.4g、マグネシウムは「大根」10mg・「かぶ」8mg。ほとんどの栄養素は、かぶのほうが若干上回る数値になるなかで、大根のほうが少し多く含んでいる栄養素は「マグネシウム」。マグネシウムは、骨の成分として重要であり、体内のあらゆる代謝をサポートする役目があります。大根、かぶともに、葉の部分にカルシウムを含みますので、葉と根の部分を一緒に食べることで、骨の強化にもつながります。
かぶは、春の七草のひとつとしても知られています。かぶを指しているのは、次のうちどれ?
□ゴギョウ
□ハコベラ
□スズナ
□スズシロ
答えは「スズナ」です
「セリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベラ・ホトケノザ・スズナ・スズシロ」これが“春の七草”です。このうち「かぶ」が指すのは「スズナ」。「かぶ」は地方品種が多く、日本全国でも80種類以上もあるといわれている野菜で、大きさや色などもさまざまです。昔は、スズナやアオナなどと呼ばれており、七草の中にも入っていて栄養価も高く、消化吸収を助ける野菜のひとつです。「かぶ」の根と葉では、栄養成分が大きく違い、根は淡色野菜、葉は緑黄色野菜になります。葉は捨てずに、じょうずにとり入れてください。